「仮面ライダーエグゼイド」で岩永さんが演じた檀黎斗は、仮面ライダーの全てのシステムをつかさどるゲームを開発したゲーム会社「幻夢コーポレーション」の元CEO(最高経営責任者)。
檀黎斗は回を追うごとに強烈なキャラクターを発揮し、自身を「檀黎斗神」と称するまでになる。

岩永さんは、当時を振り返り「最初はそういうキャラクターの設定ではなかったんですけど、徐々に変わっていった」と話す。
檀黎斗のキャラクターが変化したきっかけは、岩永さんが「檀黎斗が主人公の宝生永夢(えむ)に絶望を与えるシーンで笑い出す」というアドリブを入れたことだったという。
「永夢は『みんなを笑顔にするために戦っている』と言うけど、自分が全然笑わないんですよ。だから、僕がやろうと思ったんです。それが採用されて、そこから黎斗のキャラクターが大きく変わっていきました」と明かした。

岩永さんは、自身が「黎斗のように自由に生きてきた」と共通点を話し、「そういう自分自身の良さも入れながら役作りをした」という。
マンガのキャラクターを役作りの参考にしたこともあり、第23話で檀黎斗が“消去”される場面では、「黎斗はこれまで神がかり的な生き方をしてきたけど、最後は人間として死んでいく。
その惨めな感じは『デスノート』のキラもあんな感じだったのかなと思って、ちょっと意識しました」と語った。

岩永さんは檀黎斗について「そんなに万人に受けるキャラクターではないと思うし、嫌われてもいいと思って演じていた」と語る。実際、檀黎斗のキャラクターはファンの間で大きな反響を呼んだ。
3部作で展開されたVシネマ「仮面ライダーエグゼイド トリロジー アナザー・エンディング」でも、檀黎斗は強烈なインパクトを残している。
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