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(ZECT主催の晩餐会が開かれている迎賓館厨房。 料理長に抜擢された生簀一郎が 腕を振るっている)
(ステンレス製の笊に入った 幾つもの 茹で上がった剥き身の海老を 空中に放り上げる)
(黒包丁を一閃する生簀)


 (晩餐会会場。 客の前に 海老が載った前菜のプディングが置かれている)
 (ナイフで切り分け、フォークを使って口に運ぶ来賓A)
 (会場内 正面席には 陸が座り、ワインが入ったグラスを手に持って 来賓の様子を眺めている)

来賓A 「加賀美さん、 今日の料理は 素晴らしい! (しみじみと感じ入る)」
来賓B 「(背後の席の客が同意して頷く) ああ。 いやぁ、とっても良い気分だ、ハハハッ」

陸  「喜んでいただけて 光栄です、(来賓Aの方に やや身を乗り出す) 大臣」

 (陸に軽く会釈をする来賓A。 手にしていたグラスのワインを 陸が飲む)
 (会場には テーブルが 12卓。 一つのテーブルに四人掛けで、数十名の男女の客が会食をしている)


       (カブト 第30話より)