>>213

(立派な造りの寺院の門前。 石段を登り切った所に、元・名無しの少女、ゴンが佇み、誰かが来るのを待っている)
(ゴンの両手には 風間大介のドレイクグリップが握られている)

天道 「ゴン!」

 (石段からではなく 門の左手から天道が現われ、声を掛けられたゴンが 明るい笑顔を浮かべて駆け寄っていく)

天道 「(ゴンに背丈に合わせて、上体を屈めて訊ねる) 大介は素直に渡してくれたのか?」

ゴン 「うぅぅん、(首を左右に振る) 勝手に持ってきちゃった。 だって、天の道を往く人の言う事なら 間違いないでしょ?
     …はい。 (信頼の眼差しで 天道にグリップを渡す)」

 (受け取って トリガーを引き、グリップ上部のコグニションアンテナを通して、ドレイクゼクターを呼び出す)
 (甲高い呼出音が鳴る中、天道が左手の人差し指を空に掲げると、空中を飛来したドレイクゼクターが 天道の指先に止まる)