>>674

(鉄道が眼下を通る住宅街の高台。 加賀美が誰かを捜して 周囲を見回しながら走っている)

 (すると、坂道を曲がった途中で、道路脇の階段に蹲っている立川を発見し、立ち止まる)
 (立川は ぐったりと俯いて、手摺りに左腕を乗せた状態で 荒い呼吸をついている)

加賀美 「立川!」

 (心配して 声を掛け、一歩 近寄る加賀美。 途端に、立川が警戒するように 顔を上げて睨む)

立川 「グルルルッ!! (獣の唸り声)」

 (立川の瞳は、人間とは異なる赤い色をして 光っていた…)