新人職人がSSを書いてみる 34ページ目 [無断転載禁止]©2ch.net
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新人職人さん及び投下先に困っている職人さんがSS・ネタを投下するスレです。
好きな内容で、短編・長編問わず投下できます。
分割投下中の割込み、雑談は控えてください。
面白いものには素直にGJ! を。
投下作品には「つまらん」と言わず一行でも良いのでアドバイスや感想レスを付けて下さい。
現在当板の常駐荒らし「モリーゾ」の粘着被害に遭っております。
テンプレ無視や偽スレ立て、自演による自賛行為、職人さんのなりすまし、投下作を恣意的に改ざん、
外部作のコピペ、無関係なレスなど、更なる迷惑行為が続いております。
よって職人氏には荒らしのなりすまし回避のため、コテ及びトリップをつけることをお勧めします。
(成りすました場合 本物は コテ◆トリップ であるのが コテ◇トリップとなり一目瞭然です)
SS作者には敬意を忘れずに、煽り荒らしはスルー。
本編および外伝、SS作者の叩きは厳禁。
スレ違いの話はほどほどに。
容量が450KBを越えたのに気付いたら、告知の上スレ立てをお願いします。
本編と外伝、両方のファンが楽しめるより良い作品、スレ作りに取り組みましょう。
前スレ
新人職人がSSを書いてみる 33ページ目
http://echo.2ch.net/test/read.cgi/shar/1459687172/
まとめサイト
ガンダムクロスオーバーSS倉庫 Wiki
http://arte.wikiwiki.jp/
新人スレアップローダー
http://ux.getuploader.com/shinjin/ 👀
Rock54: Caution(BBR-MD5:669e095291445c5e5f700f06dfd84fd2) どうもこんばんは。
なんか凄いことになってますね。とにもかくにも新スレ建て乙です。
自分としては、ワッチョイ導入に問題ありません。他の方はわかりませんが……
このスレが埋まり次第、次スレに移行しようと思います。
ただ、自分の環境だと他の方よりも容量が多く表示されるようで(このスレの場合、自分のは450と出ます)移行タイミングを教えてくれると助かります。
>>314
アドバイスありがとうございます。大丈夫です。自分は先の宣言通りスルー継続中で、寧ろ今回のことで相手の人となりが分かったのでこの先も問題ありません。
ところで、もし差し支えなければ、検索した内容を教えてくれませんでしょうか?
というのも、そういったものの内容が分かると知らない人に説明すべきことが分かりそうだと思いまして……
可能でしょうか? >>316
ID被りも時々ありますのでお気になさらず
ちなみに自分の環境ですと376KBなのでまだまだスレはやらせんぞ状態です
検索するのはたとえば天津風などのキャラクターの名やタイトルで検索して世界観、
もっと知りたいなと思ったら作品そのものを見るに至るわけで
文字だけだと種風の絵柄に自動変換してしまいがちなので、ビジュアルは一応確認しておこうかと
クロス作品はさわり程度でガンダム本編のようにがっつり観てはいなくとも
クロスSSを全然面白くないとは自分は思いません
ウィキであらすじを見だしたら最後、最終的にはアニメや小説、ゲーム本編にたどり着いてるなんてよくある話
応援しています >>318
ありがとうございます。
ビジュアル関係なんですね。確かにそれは大事です。
検索されるだけの興味を持ってもらえて感無量です。
しかしこのタイミングでID被りとか神のイタズラか悪魔の罠か…… >>323
シニアカーピザはブーメランって知ってる?www 別人になりすましてミートさんの作品を楽しみにしてると言った上で擁護→別人になりすましたまま新スレを立てる→次スレ乙とミートコテで書き込むがIDコロコロを忘れて自演発覚
痛すぎるこれwwww別人になりすまして作品を楽しみにしてるとかwwwwww ミート「俺の作品だ(ドヤ」
別人になりすましたキャッチャーグローブ「わー楽しみにしてます!」
あいたたたた…呆 つーかidコロコロしてまで自演とか暇人すぎるだろキャッチャーグローブ マリク「今月の給料はまだか?」
俺「待ってくれ今お金が」
マリク「だったら身体で払え!」
俺「ひい!」
マリク「さぁ脱げ」
俺「……(コクリ)」
マリク「ひひひ……やっぱわかい身体はたまらんな」
俺「ぐっ……(そんなに嫌らしく撫でやがって……はぁ……)」
マリク「さぁ今夜は楽しませてもらうぜ」
こんな展開希望 ミート「艦娘のssかくでー。
やっぱ艦娘は最高や今日もおかずにしたるwww」
住民「ここ新シャアだよ?」
住民「艦これとか知らんがな」
住民「個人ブログでやったら?」
ミート「ファビョーン!俺のss認めないのは荒らしニダ!せや!別人のふりして擁護したろ!」
ミート「やばい!IDコロコロ忘れた自演バレるううううせやID被ったことにしたろ!」
これは恥ずかしい 見苦しいワンパネタ繰り返す中卒ガイジドブ愚痴の自白ショーでした 野球ssの人すっごい好き!
野球歴10年目の野球バカ高校球児だけど、この人のは野球ほんとに詳しいなーって思う
というか俺もまだまだ勉強不足だな
続き楽しみにしてる 再放送のダイヤのA見てるけどなんで内野が六人いるかわからんね
一塁、二塁、三塁、キャッチャー、ピッチャーの五人しか内野はいないはずなのにね
なんで六人いるの?作画ミス? 野球は九人で行うんだ
一塁手
二塁手
三塁手
遊撃手
投手
捕手
右翼手
左翼手
中堅手
のポジションで
タッチとドカベンとかちゃんと読んで来い >>336
こういう野球も知らない馬鹿なら楽しめるよね?w
一般人にとってはゴミだからスレの消耗を抑える為にも消えて欲しいなwww ジパングくそだろ
現代のイージス艦が1941年に飛ばされただけでなんであんな無双できるのかわからない
たかが護衛艦1隻だぞ?
ジパングはむのうしかいないのか ここは誰も俺にいいかえせない優しい世界
こういうのを俺は望んでいた 富信「宿題ガー
お前に提出する義務はない
はい論破
言い返せないんだろうなw 実に愉快
俺に文句言わない奴がいないことがこんなに気持ちいいとはwwww 富信が毎日俺の行く店、座る台を未来予知して細工して当たらないようにしてるな 中身見ずに表紙絵で抜いてんだからいいだろ
逆に文句言う店員最低だな 富信「宿題ガー」
てめえに提出する義務はない
富信「ハッパとジンクスコクピット」
てめえでぐぐれカス目の前の端末は荒らし専用か?
完全論破 へえドリフターズに出てくる織田信長は過去に存在した人物をモデルにしたのか
また賢くなったぜ https://youtu.be/Fz906kFHM9E
俺、理解力はある方だと思うんだが、この動画の最初の方の戦闘、命中してるのに変な色がついて撃墜されないのと
一発しかうってないのににきに命中してる理由がまるでわからん 演習戦も連装砲も分からない奴がシャア板にいる様になったか…
種厨のせいでシャア板割った影響が住人にも出て来てる。レベルの低いガノタばかりだな 掲示板に張り付きながらまとめ速報の管理人らしき発言を晒してはスレに貼り付けては
私生活を勝手に決めつけて批判
そんで個人の特定にせいを出す
いやーキチガイすぎんよ たねの制作費は高すぎ!
たねは動かない バンクだらけ
なにこの矛盾
普通制作費が高額なら動かしバンクを使う必要なくね? 嘘つきやん
大谷二刀流とか言われてるのにバット一本しか使ってないやん どこが二刀流なのか
二刀流要素ゼロ
ちなみに俺は両刀
左右の手に一本ずつ刀を持って戦う、剣術の流派。 富野信者って、ネットで威張り散らしてるけど、リアルで会ったらびびってしゃべれないんだろね
あー富信とオフ会してぇww オフ会
「お前が溝口か?(超小声」
ん?なんだこのデブボソボソ言ってよく聞こえないんだが
俺「え?」
「ひー!」
富信は逃げ出した
なんだったんだ? んじゃ明日昼2時に俺が通う大学の近くのカラオケでオフ会な ほらオフ会になると黙るんだw
まじチキンだな
ちなみに大阪の甲子園球場からも近いよ 店の名前と通ってる大学名書いてよ
ところで、大阪に甲子園球場がある惑星って何処よ
地球の日本国には該当する場所は無いですよ。
兵庫県の甲子園球場なら周知の事実ですが >>363
bisexualカミングアウトするなんてたまげたなぁ いろんなゲーム実況してる
ゆっくりって人実況下手すぎない?
なんか感情がのってない無気力そうな声で実況してるし
しかも声も聞き取りにくいし
あの人なんであんな人気なの? ───────v────────────────
,;;;-──‐-;;;,
彡'' ミ
彡 ドブ愚痴 ミ
/.-・==- -==・- ミ
.〈∵∴∵(oo )∴∵∵〉
(;∵∴;( ̄,,);;∵∴ノ
/⌒lヽ∵∴;;::||;∵∴イヽ⌒ヽ
/ /‐――r―‐‐-、 .| ヽ
.| / ミ厂 ̄{彡 `ヽ l !
| / 个'' `ー‐、 ヽ |
l l ∧,,∧ i} ヽ |
ヽ ノ (;゚;ё;゚;) '| ノ
丶__ノ ⊂∪(i)∪⊃ 人 ノ
| Pussycat >r´ ブリュッ、ビチビチ...
喋 ち l ____ / i テ ガ
れ ゃ l 〆____ \__/ j メ イ
や ん i γ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;ヽ \ソ く. エ ジ
!! と _ゝ ,,/'';~⌒\;;;;;;;;;;;;;ヽ \ /厶,. は か
日 「 / ;; /\ \;;;;;;;;;;;;ヽ \ / ー、 !!
本 ヽ ミ ー;;;;;;' ll ゙;;;;;ヽ;;;;;;;;;;;;;;;ヽ \/ |
-┐ 語,√ 彡 ドブ愚痴 `:、;;;\ | |/| ,-‐' ̄`ー
レ'⌒ヽ/ ( -・==- -==・-' ,,, ',;;;;;\| / `'
彡 U )(OO)( U i,;;;;;ノ /
,(∵∴∵:) ';、;;'。;,;;i(。∵O∴∵i ̄ ヽ
/ .ヽ 。 / i::;;゚;;';。,l ヽ U i 人_,、ノL_,iノヽ
_ノ \_ヽ _y'\ ,' `:、゙゜ o ヾ`ーー',ι o /\ ノ ヽ、
`゙r ___ノ゙`ー------------─''´ ヽ,,,> __ 了
さ ゙フ ゚,、_ 0 o ) , / |
き | ,〉;;| く ノ >
え `ー, /;;;;;;t--―--、_ ! イ (
エ ,i' (~::,-‐-、:::昼飯:;`ー-、_ 。 ノ ゴ >
エ / ヽ;;;;;;;;;;;;;;;;゙ー、~>::::::::::::) フ オ /
エ |  ̄~);;;;;;;;| ゙-' ̄~ ー、. オ )
エ ( `;、;;;ノ. (;;;;) ヽ オ >
エ / ~ ノ ッ ヽ
! ! ! / i ! ! ! ノ
本当に鹿児島じゃないなら鹿児島ってことにして置けば絶対安全なんだよなぁ・・・
つまり鹿児島です
※誤字にツッコまない優しさ
返信 ID:huQCwuDX0(12/12) やっぱり安全圏が一番やな
ここなら誰も俺に文句言えない さぁもうすぐオフ会の時間やな来なけりゃチキン確定だが果たして? 正確な集合場所も言わないくせして何ほざいてんだこのホモガキは 明日はヨシカズの給料日やし風俗行けること期待してもええかな? おれはちゃんと種のdvdも持ってるしね
四巻だけ
よく16話の燃える砂塵だけ視聴してる せっかく俺がヴィルキスで大阪のカラオケまで行ったのに 温泉の休憩所って最高だな
無料だし、涼しいし
ヨシカズは今日も休出だが7月まで冷房かけるなって虐待してリモコン持ってったから日中はずっと温泉の休憩所でスマホしてたり漫画読んでたりするぜ ヨシカズは貧乏で頭おかしいからね
俺が風呂にお湯入れる途中で半分ちょいしか入ってないのに
お前はそれで十分!それ以上入れたら溢れてもったいないとかwww
どうして半分より少し上で溢れるんですかね頭悪いな 何度も言うけど、大阪府には甲子園は存在しない
それと大阪付近の道路はまだ交通規制されてるとこあるんだけど 『・・・』
祝福の鐘の音が、群青の空に高らかに鳴り響く
花びらが舞い踊り、風が歌い、太陽が祝福の輝きを降らせる
穏やかで、晴れやかで、爽やかで、温かい、幸せに満ちた空間
どこまでも続く緑の絨毯、その世界の中央にあるのは純白の教会、幸せの集まる場所。
神父が聖書を広げ、神に報告する。今日、ふたつの魂が一つの結晶となる、その幸を報告する、顔のない神父が。
見守る大勢の人々、ある者は幸せを、ある者は焦燥を、またある者は悲しみを胸に、顔のない人々が。
父親に手を引かれ、少女がヴァージンロードを歩き出す、顔のない父親に手を引かれて。
ブーケの下になびく髪は、鮮やかな淡い金緑色、風に揺れて波を作る。
白い肌と桃色の唇、そして純白のウェディングドレスに緑に輝く髪、
向かう先には、誰よりも愛しい人。永劫の、そして一瞬の未来を共にする伴侶。
『・・・ヤメロ』
顔のない神父の横で、少年がその人を待つ。優しさと愛しさと、そして悲しさをたたえた瞳で。
何よりも、今この瞬間に自分がここにいる、彼女がそこにいる幸せをかみしめて。
やがて顔のない神父を挟んで少年と少女が、新郎と新婦が対峙する。二人の間には無限の愛と想いが溢れる。
神父が誓いの言葉を促し、新郎が力強く誓う、新婦がその身を投げ出すような柔らかい言葉で応じる。
神の前で、二人は向き合ったまま寄り添う、少年が少女のブーケを上げ、顔を近づける。 少年、そう呼んでいいほどの幼さを残した新郎、顔を赤らめ、凛々しさと優しさをたたえた黒い瞳で、少女を見つめる
少女、そう呼ぶには神秘的な、金緑の髪と琥珀色の瞳を持つ、まるで森の妖精のようなその姿を晒し、少年に委ねる。
二人の周囲には誰もいない。神父も、聖書台も、ステンドグラスに掲げられた十字架さえも。
寄り添う二人の間から光が輝き、やがて光の輪が二人を包み、光芒のシルエットとなる少年と少女。
周囲の人間全てと同じく、黒い影となった二人が今、誓いのキスを交わす。
そして抱擁。
もう離れない、もう離さない、誰にも分かつことは出来ない、運命だろうと、神様だろうとー
祝福の鐘が高らかに鳴り響き、花も、風も、鳥も、周囲の人々も、この幸せを祝福する
そして世界は、光に包まれ輝きに消える。
−二人は歩んでいく、この一瞬の永遠を−
『やめるんだあぁぁっ!』
がばぁっ!!
「はぁっ、はぁっ、はぁっ・・・」
男はベッドから飛び起きる、全身に脂汗をかき、呼吸は乱れ、心臓は早鐘を鳴らし続ける。
なんという悪夢を見たのか。
あのおぞましい光景、身震いが止まらない。幾多の困難や死線をくぐってきた男が、心底恐れたその悪夢。
汗をぬぐい、呼吸を整え、心臓の収まりを待つ。それらがようやく安定してきたとき、彼はやっとベッドの傍らの
モニターから呼ぶ声に気付く。 「艦長!どうなさったのです、大丈夫ですか?」
通信士の女性の心配そうな声と表情を認め、男はようやく冷静さを取り戻す。
「ああ、心配するな、今ブリッジに行く」
軍服に着替え、気を落ち着けて艦橋に向かう。着いたとたんに艦橋にいる全員が心配そうな眼差しを向ける。
「艦長!なにがあったんです?」
「いきなり大声で叫ぶなんて、何事ですか?」
皆、一様に不安な顔をしている、それだけの理由がこの艦長にはあるのを、皆知っているから。
「ああ、大丈夫だ。ちょっと夢見が悪かっただけだよ」
その一言に全員から緊張が走る。この艦長が悪い夢を見た、それだけでこの艦のクルーにとっては
ただ事ではすまされないのだ。
「なにか異常の報告はないか?」
艦長の質問に副長が答える、
「いえ、『今はまだ』何も」
「そうか」
それだけを言うと彼は艦長席に腰を下ろした。
−それにしても−
彼は思う。なぜあの夢が悪夢に思えたのか、少年も少女も知らない人間だ、決して少女が初恋の相手でもなければ
少年が恋敵というわけでもない、なのになぜ、あの幸せな光景が、あれほどの悪夢に思えたのか・・・ そんなことを考えていると、通信士がコンソールを睨みつつ、耳のヘッドフォンを押さえて叫ぶ。
「艦長、本国からの通信ですが、ノイズが多くて・・・拾いづらいです」
「・・・どれ」
席を立ち、通信士の傍らに行き、ヘッドフォンを当てる。
そして「見る、聞く」のではなく、発信者の意図を「読み取る」つもりで画面と音を受け入れ、解釈する。
キーを叩き、その意図を文章にする。打ち出された文章レシートを通信士が読み上げる。
「我ら公国、本日1月3日、地球連邦軍に宣戦を布告せり」
艦内に「やっぱりか」という空気が流れる。この艦長が悪夢を見て、ロクなことが起こるはずがない。
1月3日、つまり2日前に本国は連邦と、ついに戦争に突入したのだ。長年の確執を経て。
ここは遠路の旅を祖国に向かう軍艦の中。ジオン公国木星エネルギー船団の先頭を走る、護衛艦ムサイの艦橋。
未開の宇宙を旅する彼らが、何より頼る艦長の乗る艦。
艦長は幾多の危機や予期せぬアクシデントを、その常人離れした直感や予知で切り抜けてきた超常の人。
彼が示した航路はまるで危険な場所を縫うように抜け、ヘリウム採取の際彼が指示した時間帯は
フレアが上がるタイミングをことごとく外し、彼が見た夢はその日の艦の故障部分を先読みしていた。
シャリア・ブル
後に「木星帰りの男」「最初のニュータイプ」と呼ばれ、連邦軍ガンダムのパイロット、アムロ・レイと
死闘を演じる男である。
1年戦争外伝、−HAPPY WEDDING−
プロローグ(0話)「HAPPY WEDDING」 久々、三流です。「顎」のあとがきでチラッと書いた話が具体化してきましたので
プロローグだけ書いてみました、続くかどうかは限りなく不明です。
なんせガンダムキャラもメカもほとんど登場しない、ほぼ全員オリキャラという、
一体どこに需要があるのか謎すぎる話ですからw >>391
全く新シャアでやる必要なく無いかにゃ? >>392
お前にレジバイトは無理だよスレタイの読めない阿呆 SS語る前に常識と道徳観と倫理から学んで来ようか
もしも児童か生徒でなければ、そこからやり直しした方が良いですよ 俺「お前うんこ流してないだろ 夜起きてトイレ行ったらお前のうんこを見せられ臭いを嗅がされて…嫌がらせか?」
ヨシカズ「違うそれは種信がトイレ流れないように細工したんだニダ!俺は悪くないニダ!」
俺「あぁ?!おめぇ事あるごとに種信種信って言ってるがなんだそりゃ?」
ヨシカズ「俺は悪くないいいいい」
パチン! 三流(ryさんは相変わらず渋いところを渋い表現でついてきますね。好きです。
自分も投下します。 ――艦これSEED 響応の星海――
敵は空母級を主軸にした戦艦レ級率いる空母機動部隊。その航空戦力は佐世保側の5倍超。
三人だけの【榛名組】が水雷戦隊を撃退した勢いのまま西進、ナスカ級を曳航していた重巡級をサラリと全滅させ、残りの潜水級を時雨と多摩達に任せ先行していた【金剛組】と合流してから早10分。
深海棲艦達が盛大に繰り出す攻撃機や爆撃機に対し、全力で迎撃機をコントロールし応戦する瑞鳳達によって、航空戦がなんとか拮抗しているこの状況下、勝敗の鍵を握っているものはズバリ戦艦級の砲撃だった。
互いに敵の姿を目視しない一進一退の長距離砲撃合戦は、更に苛烈さを増していっていた。
「ッ!? レ級から更に艦載機が出ようとしてる!! ごめん榛名、抑えきれないかも!!」
「大丈夫です瑞鳳、烈風隊はそのまま下がらせて! 鈴谷、三式弾で発艦前に先制! その後スイッチで10秒間、瑞鳳の抜けた穴を制空しつつ、榛名達の弾着観測もお願いします!!」
「人使い荒すぎない!? ま、やったるけどね・・・・・・! 三式弾用意良し、撃つよ!!」
ところで、突然だが。
人類と飛び装具には密接な関係があることはご存知だろうか。
いや、むしろ人類は飛び道具を使えたからこそ――起源を辿れば200万年以上も昔、原始より人がモノを強く正確に投げるに適した身体構造をしていたからこそ――
ここまで発達・発展することができたという説が存在していることを、知っているだろうか。
曰く、生存競争において素早さよりも強靱さよりも、リーチという武器こそが強力かつ役立つものだった。他の霊長類よりもずっと正確な投石・投槍で、どんな生物よりも狩りを成功させることができたから結果的に、
地球上で唯一無二の頭脳と器用さを獲得できたのだと。投擲能力を一つの岐点とした進化の流れがあった。
頭脳と器用さは言語と道具を発明し、必然、人類は加速度的に進化し地上の覇者となる。
そして人類の歴史とは戦争の歴史で、必然、戦争の歴史とは飛び道具の歴史でもあった。
人類と飛び装具には、遺伝子レベルでの密接な関係がある。
そういった意味では、超弩級戦艦は極地だった。圧倒的リーチはあらゆる敵を蹂躙する。大艦巨砲主義は時代の必然で、一つの時代の象徴、文化文明であったと言えよう。
ちなみにこれは更なる余談でかなりの極例でもあるが、かの旧日本海軍の隠し玉にして世界最大級の戦艦たる大和型の主砲45口径46cm三連装砲の重量は、
一基だけで当時の標準的な駆逐艦一隻分よりも重いものだったという。最大射程は40kmを超え、空陸海問わず「実用的な大砲」として最高の性能を誇ったソレを、大和型は悠々に三基も搭載していたとのことだ。
航空兵器やミサイルの登場により大砲は戦場から淘汰されていってしまったが、後の世にレーザー砲や電磁投射砲、荷電粒子砲や陽電子砲などに続いていくこの系譜、その威力は決して色褪せることはない。
たとえ航空兵器が幅をきかせている戦場だとしても、相対的に大砲の優位性が喪われている戦場だとしても、では絶対的に大砲の破壊力が劣化したかと問われれば、答えは絶対にNOだ。
「こちら翔鶴! 【いぶき丸】がナスカ級にとりつけたみたいです! 木曾さんも戻ってこれると!」
「わかりました。木曾が戻り次第、榛名達は敵艦隊左翼側面から切り込みます。その為に、まずは・・・・・・お姉様!」
「Yes! ワタシ達の実力、見せてやるネ!! Target lock on――Fire!!!!」
「目標11時空母群、撃ちます!!!!」 英国ヴィッカース社で建造された日本初の超弩級戦艦であり第一次世界大戦経験者、誰よりも長く誰よりも強く、東西問わず様々な戦場を駆け巡った高速戦艦の金剛。そして、その妹として轡を並べ続けた三番艦の榛名。
二人が艦艇時代から愛用している主砲、45口径35.6cm連装砲が断続的に火を噴いた。
水平線越しの弾着観測射撃。
翔鶴と龍驤、瑞鳳と鈴谷に護られた小さな小さな防空圏の元、計16門の砲口が仰角43度で、重量674kgの徹甲弾を連射する。
内幾つかはレ級に迎撃され、無事に抜けた砲弾も虚しく空母隊周辺に水柱を立たせるだけであったが、鈴谷の献身的なサポートにより散布界は急速に収束、数分後には遙か17マイル先にいた空母群の一角を殲滅させる。
「3時方向からホ級接近・・・・・・発砲! 直撃コース!」
「そんなもので! ワタシ達を止められると思わないことデース!!」
その間、左右から接近してきた敵軽巡級達がこぞって5inch単装高射砲で翔鶴や龍驤を狙ってきたりもしたが、金剛は機敏にその射線上に割って入り、戦艦としては比較的薄いがそれでも充分に硬い装甲で弾く。
榛名も同様に味方を庇い、お返しに副砲の15.5cm三連装砲による斉射で、地道に敵戦力を削った。
圧倒的リーチと積載量の暴力は、響と夕立のアクロバティックな近接格闘戦以上の戦果を軽々と挙げていく。なにかと出引き立て役にされがちな戦艦級だが、やはりあの師弟が異常なだけで、
引き合いに出されるだけの戦闘力と影響力を持っているのだ。
「にしても、こうしてっと夕立達がホンマモンの化物だってわかるもんやなぁ。いるといないとじゃダンチやでマジで・・・・・・って、アカン!?」
「龍驤!?」
「7時方向に潜水艦発見、雷跡多数や!! 数5・・・・・・いや7、開進射法!」
「レ級、発砲! 魚雷も射出してきたよ!? 数10、二集五散々布帯!」
「伏せていたの!? このタイミングで・・・・・・! くっ、これじゃあ逃げ場が!」
「Chill out! 隊列を維持したまま4時方向へ後退、鈴谷と摩耶は魚雷の対処を優先! ――だーもう、これだからレ級ってのは!!!! Fuck debris!!!!」
「オイオイお前が落ち着け金剛、地団駄踏んでる場合じゃねェぞ。気持ちはわかるけど中指立てンなって」
だが相手は最新鋭少数量産型の超弩級重雷装航空巡洋戦艦(ワン・マン・フリート)。
砲撃戦に雷撃戦に航空戦になんでもござれな、戦闘能力だけなら【姫】にも匹敵する万能戦艦に、最古参の超弩級戦艦はどうしても苦戦を強いられる。彼女一人の攻撃に【金剛&榛名組】はてんやわんやしてしまう。
レ級は間違いなく、現代における戦艦の極地だ。しかも厄介なことに、脅威は目前の敵だけではない。
敵は必ずなにかを仕掛けてくる。不測の事態は、ジョーカーは必ず来る。一度離脱した【軽巡棲姫】が搦手を使ってくるであろうことは火を見るよりも明らかで、最悪【Titan】の乱入も覚悟しなければならない。
その上、慎重を期して長期戦を選べば、瑞鳳達が持ちこたえられず雪崩れ込むようにして不利になるだろう。
現状が一進一退の五分なら、ちょっとした弾みで脆く崩れるのも同義。
ここで旗艦姉妹は高らかに叫び、仲間達を鼓舞した。
「とにかく! 【多摩組】と【いぶき丸】が曳航準備完了するまでの辛抱デース!」
「あと5分、それまでここは死守しますよ!! 大丈夫です。ここには榛名と、金剛お姉様がいるのですから!!!!」 そう。大前提であるナスカ級はこちらの手中にあり、作戦はセカンドフェイズに突入しつつある。
もう少し耐えれば、夕立と響を除く全戦力と合流できる。潜水級達を倒した【多摩組】と時雨、そして木曾が来てくれる。万全とまではいかないが攻勢に出るだけの、短期決戦に出るだけの余裕が持てるようになる。
そしてサードフェイズ、敵を押し込みながら後退という器用な真似で、ナスカ級さえ福江島周辺にまで移送できれば、前線基地に控えてもらっている戦車隊と連携できる。そういう手筈になっている。
それにジョーカーはこちらにもいるのだ。あの青年の動きが深海棲艦達の予想を超えたものになってくれれば、戦況はずっと楽になる。
タイミングとしてはもうナスカ級に乗り込んでもいい頃合いだった。キラはこの戦いの中で、船体内部に突入して調査を――もし可能であれば航行させてみると言っていた。
異世界の宇宙船というのは相当自動化が進んでいるらしく、非効率的だがシステムさえ生きていれば単独操艦ができるのだという。宇宙専用艦艇だが超伝導電磁推進機関のおかげで最低限の水上航行も可能で、
カタログスペック通りのパワーなら曳航されるよりかは速度を出せると。
加えてナスカ級はMS搭載型高速駆逐艦であり、内部にモビルスーツを抱えている可能性もあると。
まったく人類というものは、技術の進歩というものは本当に凄まじいと感嘆せざるを得ない。あれもまたC.E.という世界が行き着いた、時代の象徴の一つなのだろう。
そういった事情から、上手く歯車がかみ合えば、キラは戦線を刺激する存在になれると艦娘達は踏んでいた。
頼れるのなら、アテにできるのなら遠慮なくしたいと素直に思う。不測の事態を超えて、前回のように颯爽と助けてくれるのではと期待してしまう。そう思われるぐらいには、彼は艦娘達に信用されていた。
でもまぁ、それはそれとしてだ。
彼の成果があるにせよないにせよ、自分達が敗退してしまえば何もかもが水泡に帰すのだから、やはりここはいつも通りに、自分達だけで未来を切り拓く気概で臨まなければ。
どんなに科学技術が進歩していこうとも、どんなに世界が変遷していこうとも、この世界の戦線を支えるのは他の誰でもない艦娘である。彼女達は己の存在意義を果たすべく、一意繋心に戦闘を継続した。 《第12話:そのイデアは揺らがない》
そうした戦闘模様を、ソラから眺めているモノがいた。
高度およそ36,000km。
静止衛星軌道上の偵察衛星だ。この世界の人工衛星は六年前の凄まじい電波障害に伴い、その殆どが軌道制御不能となって交信途絶してしまったが、これは近年打ち上げられたばかりの新型であった。
深海棲艦撃退よる海域解放に比例して、衛星を用いた人類の通信環境も確実に復興しつつある。
「――結局、このナスカ級は新しく転移してきたってわけじゃなかったのね」
「タイミングは俺達と同時だな。10月25日にこの世界に来て、台湾から離れた座標に落着。そしてこの嵐で、福江島周辺海域まで流されてきたんだ」
天津風の確認に対し、シン・アスカは窓の外を眺めながら応えた。
広島の呉鎮守府は絶賛、嵐の真っ只中にあった。九州上空に在った時より若干勢力は弱まっているものの、依然として強い雨風は続いていた。時折閃く稲妻が、灰色に染まった街の空を迸る。
少し、無線通信が不安定だ。鎮守府は重要軍事施設なので停電の心配はないが、ブリーフィングルームの大型スクリーン上に出力された映像にラグが生じている。
ノイズに塗れた大海原に、出来の悪いアニメーションのようにコマ落ちした爆炎と水柱が咲いては消えていった。
ほぼリアルタイム、最大望遠での映像である。画面中央には小さくナスカ級のシルエットがあり、仮にもっと拡大できれば周辺で戦う艦娘達の姿を確認することができるだろう。
鎮守府の人間にはこうした映像を閲覧する権限があり、VIPとして籍を置くシンも例外ではない。佐世保が戦闘態勢に入ったと呉の提督に伝えられて以来、
シンと天津風はデスティニーの修理をほっぽり出してずっと画面に食いついていた。
ただ、今観ているのはリアルタイムな戦闘映像だけでなく、もう一つ、録画されていた過去の映像も同時に再生していた。
ある意味、よく見えもしない、今更どうやっても介入できない戦闘よりも、そちらの方が重要だった。
重要だから、シン達は暗い表情で俯いていた。
現場で戦っている者達よりもいち早く、二人は真実に辿り着いていた。
「・・・・・・生存者、いると思う?」
「・・・・・・、・・・・・・」
光学カメラのみならず、偵察衛星に搭載されたありとあらゆるセンサー・レーダーを駆使して、記録を遡りナスカ級をトレース・解析して解ったことは二つ。
「・・・・・・認めたくないけど正直、絶望的だよな・・・・・・。Nジャマー影響下とはいえ救難信号が出た痕跡もないし、ハッチもスラスターも一度だって動かないまま二週間以上漂流してる。
電装系がイカれた程度で棺桶になるような出来じゃないんだぞ、あの艦は」
「緊急時の備えとかも当然ある筈よね、いくらなんでも。・・・・・・雲に隠れたタイミングで脱出してたとか、そんなオチなら?」 「ありえないだろ、海のド真ん中でわざわざ脱出艇を使わないとか。あのサイズなら絶対どこかで映ってる」
「・・・・・・アナタがそう言うなら、そうなんでしょうね」
一つ。時空間転移という現象は、後にも先にも10月25日の一回きりであったこと。
二つ。割れた空からズルリと抜け落ちたナスカ級に、およそ中に人がいるとは思えない程に動きがないこと。あれはNジャマーを前提に設計されていて乗組員も訓練されたコーディネイターなのだから、
一人でも生存者がいれば何かしらのアクションがなければ、漂流するがままでいるのはおかしいのだ。
この二つの事実に、二人は打ちのめされた。
海面に落着した衝撃か、それとも転移のショックでとしか、考えられない。
或いはそもそもこの世界に来る前から無人であったことを、祈るしかない。
せめてあの物言わぬ棺が、佐世保に無事曳航されることを、祈るしかない。
「時空間転移、ね・・・・・・。改めて、ふざけた現象だわ」
少しばかりの黙祷を捧げ、いつも以上にしかめっ面になった天津風が、ふいに吐き捨てるように呟いた。
ここにきて急に怒りがこみ上げてきた。一体なんなんだと叫びたくて堪らない。あの異世界の宇宙船だって、内部に人が残っていようがいまいが、あんな風に終わっていい理由なんか何処にだってないのに。
一体、時空間転移とはなんなのだ。
これまで大して気にとめていなかった疑問が、遂に鎌首をもたげた。顔も知らない誰かの死を目の当たりして、噴出した。
「天津風・・・・・・」
「こんなトンデモなんかで一体どれだけの人が不幸になったのよ。ふざけてる。どうしようもなかった、仕方のない結果だったってのは私達も理解しているつもりよ。けど・・・・・・」
「すまない」
「だから、アナタは謝らないでよ」
この呉に来た当初、殆どの質問に対して沈黙を保っていたシンが応えた、数少ない回答。その一つを天津風は思い出していた。
この現象の元凶は決して、天災でも超常現象でも何でもない、意志ある人の手に依るものなのだと。
これは原始より連綿と続く人類の進化、科学技術の進化、赦されざる業の果てに依るものなのだと。
この騒動は『俺達の責任』なのだと、以前シンは言った。
幾つかの不幸や思惑が絡みついて、半ば事故のようなカタチで、悔やんだってどうにもならない理由だったのだけど、結果として巻き込まれてこの世界にやってきた男は、未だ明確に何があったのかは教えてくれない。
C.E. のアステロイドベルト出身の小惑星基地と共にワープしてきたと断言した男は、きっとなにもかもの真実を知る男は、未だ詳細を黙して語らない。
それは別に構わないと、少女は思う。 彼は元々、天津風達が佐世保防衛戦から帰還したタイミングで全てを話すつもりではあったという。しかしキラ生存の報告を聞いて、また一部記憶喪失になっていることを聞いて、
ならばまだ語ることはできないと彼は口をつぐんだ。今自分一人だけが真実を語ってしまえば『自分の責任がなくなってしまうから』と。
その意志は尊重したい。
しかし。
「でも、そろそろ教えてくれても良いんじゃない? こんなのがアナタ達の責任だなんて、やっぱり信じきれるものじゃないわ。超常現象のがまだ諦めがつくだけマシってもんよ」
そもそも、本当にそうなのか? 人は本当に人為的に、時空の壁ってやつを超えることができるのか?
戦争は発明の母と言うが、宇宙に上がって第五次世界大戦までやってしまう世界とは、そこまで行き着いてしまうものなのか。そこまでして倒したい敵が、いたのだろうか。
何かがちょっとだけズレただけで、この世界の人間も同じ道を辿るであろうC.E.という異世界。
なんの必要があって、その果てに至ったのだ。
なんの根拠があって、己の責任だと宣うのだ。
「時空間転移の技術。それがどうして生まれたのかだけなら、今のアナタでも語れるし、語る義務があると思うわ」
「・・・・・・そう、だな。それだけなら今の俺だって」
この世界に厄災を持ち込んだ技術が、善意であるのか、悪意であるのかだけでも、この世界に生きる人間には知る権利があると思うのだ。
知りたい。
今更なのかもしれないけれど、もう何も知らないままではいられない。でなけりゃ、ナスカ級の人達や、今戦っている佐世保鎮守府の艦娘達も浮かばれない。この機会は逃せない。
人類の進化と技術が、常に闘争と戦争から生まれたものならば、尚更。
天津風は、いや、人の業の化身である艦娘はやはり、人間の在り方という曖昧なものを考えずにはいられないのだ。
故に説明を求める。
佐世保の戦闘は一旦さておいて、そろそろ一つの謎を紐解かなければならないのだ。
もっともだとシンは思った。
「わかった、話す。・・・・・・でも先に言っとくぞ。これから話すのは、転移に関係あるかもしれない技術のことだ。前提を覆すようで悪いけど、だって、C.E.でも転移なんてトンデモ技術は確立してないんだからな」
「・・・・・・つまり、転移の理由そのものはアナタでも分からないって言うこと?」
「ああ。けど当事者だった俺が、まず間違いなく関係あるって思ってるものなんだ。それでも、いいか?」
「いいわ。可能性があるならなんだって。お願い」
少女の真摯な訴えを受け入れた青年は、瞳を閉じて黙考した。 (こんなの全然、俺の柄じゃないんだけどなぁ。説明役はレイとかアスランの方が向いてるってのに、なんだって。・・・・・・どう話したもんかな)
考えを纏める。少女は固唾を呑んで見守るしかない。スクリーンが表示する戦闘模様はもう目に入らなかった。
やがて。
やがて。
「・・・・・・VALKYRJA(ヴァルキュリア)理論」
どこぞのアニメ漫画でしか出てこないであろうキーワードと同じような、現実味のない響きがあった。
「ナチュラルとコーディネイターがやっと掴むことができた、希望の象徴。新地球統合政府が主導するユグドラシル・プランの根幹を成す、超光速航法の可能性すら内包した亜光速航法制御理論の名前。
C.E.の希望であった筈の、極地ってやつだ」
「C.E.の希望、だった筈・・・・・・?」
長い長い沈黙を破り、かつて大きな戦争を戦い抜いた青年はどこか疲れたような様子で、真実の一端を口にした。
ユニウス戦役を経て、シンやキラが今ここに存在している理由の発端を、語り始めた。 ◇
――またも突然な話だが、人類進化の流れの岐点に投擲能力があるのなら、長距離移動能力というのも同様にして、人類を人類たらしめる岐点の一つであった。
人類の踏破能力及び持久力は、全生物の中でもトップクラスの性能を誇る。
これがなければ人という種は現代においてもアフリカ大陸の一端で、類い稀な投擲能力もまったく活かしきれず非効率的な狩りに明け暮れていたかもしれないと言われている程に。人の狩りは両方揃ってこそだった。
となれば、頭脳と器用さを得た人類がこの二つの強力無比な武器を研鑽するのは当然の帰結。
投擲能力の極地が火砲なら、長距離移動能力は? 答えは乗り物だ。より速く、より遠くを求め続けて、人は大海原や大空どころか宇宙にまで進出してしまった。たった数千年の間という、恐るべきスピードで。
では次に目指すものは、亜光速航法とその先にある超光速航法以外にないだろう。
C.E.のヴァルキュリア理論とは、そういう極地であった――
「正式には、
Voiture・lumiere
All dimension
Linked
Kinetic repulsion
Yield element
Removal & compress
Jet & distortion
Active control
・
THEORY
・・・・・・ヴォワチュール・リュミエールを全次元へ連結、斥力エネルギーから生じる要素の転移・圧縮と噴出・歪曲を能動統制する理論・・・・・・のバクロニムだったかな。かなり無理矢理だけど」
「・・・・・・ごめんシン。アナタが頭良さげなこと言ってるのが意外すぎて頭に入ってこない」
「オイ。俺だってザフトのトップエリートだったんだぞ・・・・・・」
「とりあえずちょっと整理させて。斥力ってあの斥力? 重力と反対の、あの?」
「ん、流石にこれがどんだけヤバいかは解るか。まぁこの場合は万有引力の対になる。電磁的じゃなくて、物質的に空間を歪ませて反発する力としての斥力だな」
ある科学者集団が発明した、量子膜を自在に操って時空間にすら干渉する惑星間推進システム、ヴォワチュール・リュミエール。
そして同時期に別の科学者集団が発明していた、特殊な相転移によって強力な斥力を放射する斥力生成装置。
この二つを取りまとめて制御する為の理論であった。
「とにかく、量子膜と斥力を組み合わせるとなんやかんやで時空歪曲場を制御できて、相対性理論とかウラシマ効果とかを超えた亜空間を作れるようになったってことだけ抑えてればいい。
将来的にワープのような超光速航法もできるようになるってオマケつきの」 量子膜により球状に展開された亜空間は、内部の物質を運動量保存則や万有引力といった物理法則から擬似的に隔絶する性質でもって、一種の重力・慣性制御を実現する。
更に、移動する際に発生する慣性や抗力そのものを操り、一部を己の運動エネルギーとして利用することで無限の加速すらも可能とした。
SF的に言うところのバブル型亜光速航法である。
その時、宇宙に進出したと言っても地球圏でいっぱいいっぱいだったC.E.世界に突如、外宇宙進出が現実的な選択肢として降って湧いた。人類は、
有人機を短時間かつ少ない負担で亜光速にまで達せさせることができるようになったのだ。
しかも、理論はその先にあるゲート型超光速航法というゴールの存在をも示唆していた。極地を超えた、高次元へのスタートラインでもある存在を。
「結論から言うとだ。後にコイツは理論じゃなくて、一つの亜光速制御システムとして一度完成した。それであの時・・・・・・、・・・・・・そう、あの時。誰にも予想できないカタチで発動して・・・・・・気付いたら俺はここにいたんだ」
結果として、シン達はこの世界にやって来た。
幾つかの不幸や思惑が絡みついて、半ば事故のようなカタチで、悔やんだってどうにもならない理由で、誰も想定していなかった異世界への跳躍が成された。
原因はこの理論改めヴァルキュリア‐システムであることは間違いない。やはり時空間に干渉するなんて神業じみた所業は、人類にはまだ早過ぎたのだ。
例えそれが希望などと持て囃され、人類の為に実用化が急がれたモノであったしても。
「それってつまり――」
ここで天津風は質問を差し込んだ。
「――単に事故だったっていうこと? えぇと、暴走とかしてうっかり超光速航法、ワープってのが展開しちゃって、そしたら何でか世界を跨いじゃってた・・・・・・みたいな?」
「・・・・・・、・・・・・・まぁそんな感じ、なのか? うん。結局のところは大体そんな感じなんだろうな」
「だったらアナタの口ぶりと合わないじゃない。起動実験だかなんだか知らないけど、なによ、アナタのせいで失敗したとでも言うの? 責任ってそういうこと?」
小難しいことは分からないが、異世界の事情は断片的にしか知らないが、希望とされるだけの影響力があったのは確かなのだろう。
だとしたら、おかしいと感じた。
そういうモノは国家的というか、全世界的なプロジェクトになるのではないか? ちゃんとした人がトップに立ったちゃんとした専門組織で、研究や実験が行われるモノではなかろうか。
それがどうして、シンが沈鬱な貌で『自分達の責任』だと言う?
シンは新地球統合政府直属宇宙軍第一機動部隊副隊長だと言っていたではないか。
どうして、まるで全てを背負い込むかのような。
そんな単調なことが真実なのか?
「そんな理屈、私は・・・・・・!」 「いや、違うんだよ天津風。問題はそんなんじゃないんだ」
対してシンは静かに頭を振って、怒れる少女を制した。
「問題は、この跳躍が起動実験の事故だとか、そういう生やさしいモノなんかの結果じゃないことなんだよ。ヴァルキュリア-システムはもうとっくに実用化されて、制限内で使う分には安全が保証されてたんだから」
「・・・・・・どういうこと?」
「そして、ここからが本題だ。どうしてこの技術が生まれたのか、どうして必要となったのか。・・・・・・そうだよ。そもそも俺達の世界があんなんだったから、あんなシステムに頼らざるを得なくなっちまって・・・・・・」
「シン?」
ここまで話した内容は、技術そのものについてでしかない。システムは単なるキッカケに過ぎない。
二つの世界の人間を観たシンが、人間の出来そのものが違うみたいだと言ったまでの理由が、C.E.にあった。ただの理論、ただの技術でしかないヴァルキュリアを革命ではなく希望と称するまでに疲弊した、あの世界に。
「天津風、お前が知りたいのはそういうことだろ? ならやっぱり、俺達の世界がどういうものだったか話さなきゃならない。まだ俺が俺達の責任だって言った理由までは話せないけど、そこまでの背景なら言えるから」
自分の世界を、人間を、好きになれていない青年は言葉を紡ぐ。
「順を追って話す。俺達の世界がどうやって戦争を乗り越えて、時空間転移に近しい技術に至ったのか。全ての始まりってヤツを」
一つの歴史の顛末を語らなければならない。
さて。
VALKYRJA理論が初めて学会に発表されたのはC.E.75 Janだったと記憶している。
当時、故ギルバート・デュランダルがデスティニー‐プラン導入の前準備として行った、ロゴス解体とそれ伴う既存の経済システムの破壊は、それにとってかわる筈だったプランが結果的に導入されなかったことで、
世界を史上最悪の混乱状態に陥らせていた。
この点についてシンが思うところは多々あるのだが、今回は割愛させて頂こう。
兎も角、ロゴス壊滅による経済破綻・インフラ崩壊、二度の大戦によって減少しすぎた総人口、加速的に悪化していく自然環境、自らの行為に恐怖し疲弊した心、
暗躍するテロ組織等といった数多の問題は混乱を更に拡大させ、戦後の復興活動に対する大きな壁として立ち塞がっていたのだ。
それらへの対処こそが、ユニウス戦役を終えて間もない頃に成立・発足した新地球統合政府の役目であった。
しかし、正直なところ具体的にどうすればいいかなんて全く手探りだった。やるべきことが多すぎて五里霧中だった。けれど、まず決めて、行動しなければ始まらない。どんなものよりも即物的な魔法を欲していた。
だからヴァルキュリアは、タイミング含め間違いなく最高の魔法だった。
そして人類は、それに縋った。 「新地球統合政府は真っ先に飛びついて、人類復興を掲げたあるプランを立ち上げた。人類全体が疲弊していたからこそ、誰にだってわかりやすいシンプルな希望ある未来ってやつを提示した」
ユグドラシル‐プラン。
C.E.75 Marに新地球統合政府が打ち出した、外宇宙開拓を主眼とした全国家参加前提の世界復興計画。
政府は問題に対応する為に、全世界規模で複数の巨大公共事業計画を提示・主導し、全人類に自主的に従事させることによりインフラの整備と雇用問題の解決、人類の活性化、世界の復興を並行して達成させようと画策した。
それは、まず目の前の派手なパフォーマンスに取り込ませることで、細々とした精神的な問題を先送りにしたい政府の苦肉の策であり、時間稼ぎの一手でもあったが。
『我々人類は、真に新人類として、これまでの垣根を越え、真の新世界に飛び立つ刻を迎えている――』
世界が沸いた。
木星より異形の化石『エヴィデンス01』が発見された時と同等の熱気。人類は今度こそ、ネクスト・ステージに進める機会を得たのではないかという、期待。希望。
そうした状況下で立案・実行されたプランは、以下9つの要素から構成された。
1・地球主要都市及び宇宙国家プラントの復興。
2・新経済システムの構築とそれに伴う法の整備。
3・オービタルリング型自律式惑星防衛機構『ノルン』の建造。
4・第一軌道エレベーター『ウルズ』、第二軌道エレベーター『ヴェルザンディ』、第三軌道エレベーター『スクルド』の建造。
5・ヴァルキュリアによるバブル型亜光速航法とゲート型超光速航法の確立。
6・非回転型自律巡航式宇宙コロニー『ニダヴェリール』シリーズの建造、それによる地球圏以遠の探査及び開拓。
7・超巨大外宇宙探査・移民用環境宇宙船『ヴァナヘイム』シリーズの建造、それによる外宇宙の開拓。
8・地球環境の回復。
9・外宇宙進出による、総人類ネクスト・ステージ移行の促進。
尚これらを克服すべき目標としているが、実際に総てをクリアするには技術と時間と資源がいくらあっても全く足りず、超巨大外宇宙探査用環境宇宙船の建造とゲート型超光速航法の確立を抜きにしても、
軽く100年以上の歳月は必要不可欠と考えられている。ネクスト・ステージ云々については完全に妄想の域だ。
その為、この遠大で夢物語に等しい計画は、途中であってもある程度復興が進んで世界情勢が鎮静化した時点で、目的は達成されたと判断されるとのことだった。
その一方でオービタルリングと軌道エレベーター、バブル型亜光速航法、人工重力制御技術による非回転型自律巡航式宇宙コロニーはC.E.78 apr時点で実用化まで漕ぎ着けており、
これは当初の予測を大きく上回る快挙であった。
皮肉にも戦争によって高められた工業力と技術力の産物ではあったが、これにより宇宙開発と地球復興の速度は大きく向上するだろうと見込まれていた。 「新地球統合政府は真っ先に飛びついて、人類復興を掲げたあるプランを立ち上げた。人類全体が疲弊していたからこそ、誰にだってわかりやすいシンプルな希望ある未来ってやつを提示した」
ユグドラシル‐プラン。
C.E.75 Marに新地球統合政府が打ち出した、外宇宙開拓を主眼とした全国家参加前提の世界復興計画。
政府は問題に対応する為に、全世界規模で複数の巨大公共事業計画を提示・主導し、全人類に自主的に従事させることによりインフラの整備と雇用問題の解決、人類の活性化、世界の復興を並行して達成させようと画策した。
それは、まず目の前の派手なパフォーマンスに取り込ませることで、細々とした精神的な問題を先送りにしたい政府の苦肉の策であり、時間稼ぎの一手でもあったが。
『我々人類は、真に新人類として、これまでの垣根を越え、真の新世界に飛び立つ刻を迎えている――』
世界が沸いた。
木星より異形の化石『エヴィデンス01』が発見された時と同等の熱気。人類は今度こそ、ネクスト・ステージに進める機会を得たのではないかという、期待。希望。
そうした状況下で立案・実行されたプランは、以下9つの要素から構成された。
1・地球主要都市及び宇宙国家プラントの復興。
2・新経済システムの構築とそれに伴う法の整備。
3・オービタルリング型自律式惑星防衛機構『ノルン』の建造。
4・第一軌道エレベーター『ウルズ』、第二軌道エレベーター『ヴェルザンディ』、第三軌道エレベーター『スクルド』の建造。
5・ヴァルキュリアによるバブル型亜光速航法とゲート型超光速航法の確立。
6・非回転型自律巡航式宇宙コロニー『ニダヴェリール』シリーズの建造、それによる地球圏以遠の探査及び開拓。
7・超巨大外宇宙探査・移民用環境宇宙船『ヴァナヘイム』シリーズの建造、それによる外宇宙の開拓。
8・地球環境の回復。
9・外宇宙進出による、総人類ネクスト・ステージ移行の促進。
尚これらを克服すべき目標としているが、実際に総てをクリアするには技術と時間と資源がいくらあっても全く足りず、超巨大外宇宙探査用環境宇宙船の建造とゲート型超光速航法の確立を抜きにしても、
軽く100年以上の歳月は必要不可欠と考えられている。ネクスト・ステージ云々については完全に妄想の域だ。
その為、この遠大で夢物語に等しい計画は、途中であってもある程度復興が進んで世界情勢が鎮静化した時点で、目的は達成されたと判断されるとのことだった。
その一方でオービタルリングと軌道エレベーター、バブル型亜光速航法、人工重力制御技術による非回転型自律巡航式宇宙コロニーはC.E.78 apr時点で実用化まで漕ぎ着けており、
これは当初の予測を大きく上回る快挙であった。
皮肉にも戦争によって高められた工業力と技術力の産物ではあったが、これにより宇宙開発と地球復興の速度は大きく向上するだろうと見込まれていた。 「・・・・・・ちょっといい? なんか格好つけたネーミングの割に堅実というか、地味な手法なのね。なのに目的は壮大でなんかチグハグ?」
「結局のところ救済土木事業の超拡大版のみたいなもんだしな。再構築戦争後の宇宙開拓ブーム、第二次世界大戦直前のアメリカやドイツでみられた経済政策の再現でしかないし、
実際、そこを批判する声も少なくなかったよ。でもまぁ歴史に習うってヤツが一番で、名前は話題性があればいいんだとさ」
これもまた余談だが、ユグドラシル‐プランはその名の通り北欧神話をモチーフとしている。
北欧神話では、宇宙を形作る9つ世界における神々の闘争が主題とされており、全てはやがて訪れる最終戦争で滅び消え去り、より良き新しい世界が誕生するのだという。
ならば今のこの世界は最終戦争を終えたばかりの、いずれ消えゆく世界なのではないだろうか。そして未来に芽生えるより良き新世界の礎ではないだろうか。
そうした想いから新地球統合政府は闘争の終焉を願い、一連のプロジェクトやシステム名に北欧神話由来の名を与えることにしたと、ある女性が語った。
それは未来の全てを遺伝子情報で決定付けるデスティニー‐プランとは対極に位置する、不確かな未来に希望を託す行為であるのだと。
「んで、さっき言った通り亜光速航法は実現した。斥力を利用したスラスターをはじめ新しい技術もどんどん生まれてきて、頭打ちと思われてたC.E.の科学水準は一気に上昇したんだ。
・・・・・・そして、そういうのは新しく建造されたモビルスーツにも搭載されるようになった」
「それって・・・・・・まさか?」
ここで漸く、天津風はシンの言わんとしていることに感づいた。
「俺の機体、お前達に修理を手伝ってもらってる【GRMF-EX13F ライオット・デスティニー】にも、亜光速航法制御装置が搭載されている。
と言っても、デスティニーとかキラのフリーダムみたいな極一部のスペシャルモデル限定だけど」
ユグドラシル・プラン遂行にあたって、どうしても避けて通れないものがあった。
統合政府とそれに付き従う国家を敵視し、テロ行為を散発的に繰り返す危険分子の対処だ。特にオービタルリングと軌道エレベーターは格好の的で、護る為の力が必要だった。
それも圧倒的であり尚且つ長距離高精密誘導高速ミサイルや大量破壊兵器に頼らない、明確な個を備えるプロパガンダとしての力が。
性能や知名度は旧デスティニーや旧フリーダムで必要十分であったがしかし、もとより新時代を担う新地球統合政府が運用する機動兵器として、
いかに高性能であろうとZGMFシリーズやGATシリーズといった「前大戦の遺物」は相応しくないという世論があり、政府は直属の設計局を組織してGRMFシリーズを製造した。
なかでもシン達の機体であるEXナンバーは所謂ガンダム‐タイプのスペシャルMSであり『健全な抑止力』として設計された。最新鋭の装備をしこたま詰め込んだ超戦略級機動兵器(ワン・マン・フォース)の誕生である。
これらには亜光速航法制御装置ヴァルキュリア‐システムや擬似斥力場生成式相転移推進機構サーシファス・スラスター等が積まれ、それまでのMSを全て過去のものとした絶対的戦闘力を誇った。 ■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています