悪口には大きなチャンスが潜んでいる
http://president.jp/articles/-/14831?display=b

人間の脳の、扁桃体などの感情の回路の性質に基づく、とても面白い現象がある。

すなわち、「嫌い」は「好き」に近いということ。むしろ「無関心」のほうが、「好き」から一番遠い。これは、私たち自身の経験に照らしてみても、うなずける命題であろう。

昔から言われていることだが、「アンチ」は「好き」に近い。スケート界で「アンチ"宇野昌磨"」の人は、実は"宇野昌磨"に興味がある。アンチと言いながら、ついつい、"宇野昌磨"を見てしまう。嫌いなはずの相手から目が離せないのだ。

ある人が「嫌い」だということは、つまり、それだけ関心があるということである。非難したくて仕方がない。つい、さまざまな人を相手に、その人の悪口を言ってしまう。気付いてみれば、かなりの心的エネルギーを、嫌いなはずの人に対して費やしている。