4回転ばかり、楽しめない=66年前に連覇のバトンさん〔五輪・フィギュア〕
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昨年12月の電話会見で、平昌五輪での男子の見立てを問われると「今はフィギュアを楽しんで見ることすらできない。4回転しか話題にならないから。最高の4回転を最も多く跳んだ選手が勝つだろう。以上」と、つまらなそうに言った。

バトンさんは「プログラムがみんな似たような感じで、劇場にいるような雰囲気を味わうことができなくなった」と嘆く。
女子で84年サラエボ、88年カルガリーと連覇したカタリナ・ビット(ドイツ)を引き合いに出し、「ビットのような美とひらめく光は、もうない」と語った。

 米国が期待するネーサン・チェン、羽生ら4回転争いを引っ張る選手の話題には最後まで熱がこもらず、「みんな素晴らしい選手だ」と言う程度だった。
個人的な好みは元世界王者のハビエル・フェルナンデス(スペイン)だという。「彼には演劇的なセンスを感じる。面白いと思うよ」。
4回転は2種類にとどめ、見せる演技を追求するエンターテイナーを語る口ぶりは少し優しかった。