フィギュア 4回転ジャンプのルール 次シーズンから変更
フィギュアスケートの4回転ジャンプのルールが次のシーズンから変更されることになり、
フリーの演技で繰り返し跳べるジャンプは1種類に限られることになりました。
プログラムに多様性を持たせるほか、多くの種類のジャンプを跳べる選手を高く評価する狙いがあります。

また、当初は同じ種類のジャンプは、すべて1回しか跳べなくする見直しが検討されましたが、反対意見も出たため、
修正を加えてルール変更が承認されました。

総会ではこのほか、ジャンプの出来栄えの評価がこれまでの7段階から11段階となり、完成度をより細かく評価することや、
現在、基礎点が1.1倍になる演技後半のジャンプについて、ショートプログラムでは最後の1つ、フリーでは終盤の3つのジャンプだけに制限することなども決めました。

演技後半のジャンプの基礎点が1.1倍になるというルールをめぐっては、ことし2月のピョンチャンオリンピックの女子シングルで、
15歳だったロシアのアリーナ・ザギトワ選手が、ショートプログラム、フリーともにすべてのジャンプを演技後半に跳ぶ構成で得点を伸ばし、金メダルを獲得しました。

また、日本でも17歳だった坂本花織選手が、ショートプログラムに組み込むことができる3つのジャンプすべてを演技後半に入れて高得点を狙う作戦が当たり、
激しいオリンピックの代表争いを勝ち抜きました。

その一方で、スケート関係者からはバランスのとれた演技構成でなくなると懸念する声が上がっていて、国際スケート連盟が今回見直す形となりました。
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20180607/k10011468471000.html