MRJ開発で追加負担=納期時期「読めず」−三菱重工社長
http://www.jiji.com/jc/article?k=2016122600003&;;g=soc

 三菱重工業の宮永俊一社長は25日までにインタビューに応じ、国産初の小型ジェット旅客機MRJ
(三菱リージョナルジェット)について「開発に想定外のコストが掛かり、費用はもっと膨らむ」と明らかにした。
商業運航に必要な型式証明の取得に追加の作業が生じているためで、2018年初頭を目指す証明取得も
「読みづらい状態で、(18年半ばの初号機納入も)守れると言える状況にはない」と語った。
 MRJは「YS11」以来、約半世紀ぶりの国産旅客機。開発の遅れから初号機の納入は当初の13年から
再三延期している。宮永社長は「納入先の全日本空輸にも遅れる可能性は十分にあると説明している」と述べた。
 MRJの開発費は現時点で数千億円規模とされる。米カリフォルニア州の原発事故に絡み7000億円超の損害賠償も
求められる中、「(MRJの追加負担を含め)今あるすべての懸念事項(の解消)に2年でめどを付ける」と述べた。