我々はこのようなスレを立ててしまった
犬平洋なる邪教が存在するという報を受け、
一路女子大小路の奥地へと飛んだ。
「フェリーオブザイヤー…26ネンレンゾクジュショウ…」
鬱蒼とした森林の奥深くに響く奇怪な声。
我々は彼らに捕まらないように慎重に歩を進め、
その現場を撮影する事に成功した。
集落の中心にはパソコンが置かれ、
それを取り囲むように1の立てたスレを崇めるという
人としてやってはいけない事を
ひたすら繰り返す数十、数百の土人達。
狂人としか思えない彼らのその姿に
我々は大粒の汗をかかざるを得なかった。
「クソミソ…サイスラ…」
ふと気付けば族長とおぼしき巨大な背丈の婆が
そんな呪文を呟きながら名鉄を擁護する書き込みを
尋常ならざる表情を浮かべながら繰り返している。
一体彼らの目的は?
その行動原理は一体何なのか?
果てしない好奇心にかられ、一歩近付いた瞬間。
「クソミソ!!!!
マヌケ!ーーーーーー!マヌケーーーーー!」
族長のそんな声と共に
たちまち発見されてしまう我々。
土人達が鬼気迫る表情で
我々に襲い掛かって来る。
我々は手に持っていた銃器を使い
何とかその場からの脱出に成功するが
被害は甚大だった。
何よりあの現場を捉えたビデオカメラを壊されたのが
一番の痛手と言えるだろう。
「まあ、食べられなかっただけでもよしとするか…」
我々はそう慰め合いながら逃げるように日本への帰路につく。
しかし平和な部族が住むと言われる
あの集落で一体何があったのか?
何があそこまで彼らを狂わせてしまったのか?
我々は彼らの人生を変えてしまった名鉄に対して
激しい嫌悪感とおぞけるような恐怖を
感じる事しか出来なかった…。