>>632
俺は造船じゃないが、まぁ重工業に長年勤めているものとして言わせて貰うとだな。

まず、重工業ってのが設備産業で、多数の人手を要するって事だ。
分かり切ってると思うが、それが結構足枷になってる。

大抵の重工系企業は、一旦工場を開設すると、その場所で半世紀以上操業することになるが、結局これは単なる算盤勘定の話だけじゃなくて、
例えば工場開設時・閉鎖時の環境アセスメントの問題であったり、工場を閉鎖するにあたっての雇用維持の問題であったり、そういう複合的な問題があるからだ。

一旦始めると簡単にはやめられない分、例えば地域雇用安定化に貢献してるって事で、自治体なんかからも優遇受けて、地元の関連会社からも色々なメリット引き出してるからな。

また、こういう歴史有る企業に多いんだが、社是として「地域への貢献」とか謳ってる場合がある。
こういうときは、若干逆説的だが、その土地で企業活動を継続すること、引いては雇用を維持することが至上命題になってしまう。

ま、効率・非効率で測れない、表面からは見えない色んな問題が有るって事さ。
時代に流れについていけてないんじゃないか?って事については、俺も正直言って同感だがね。