ドラえもん最終回

ひとつの病室がある。
特別病棟のようだ。
そこに野比のび太がいるー。

彼は小学生の時、いじめられて、木の上から下に降りられなくなっていた。
日が暮れても誰も気付かない。そのまま丸1日が過ぎた。
のび太はもう体力的にも限界であった。
のび太はその高い木から飛び降りるしかないと決意し、実行した。
だが頭から転落、その場に倒れ込む。
それを発見した主婦が救急車を呼び、そのまま緊急手術となったが、
手術は失敗。莫大な手術費を払えず、野比家は売られ、離婚。
のび太はそのまま特別病棟に管理された。
だがそれは医学発展のための研究対象としか見られていなかった。
それでも、植物人間状態でも、のび太は夢を見ていた。

あの日、ドラえもんと一緒にすごした日々。
ジャイアンたちに仕返しした日々。

すべて、のび太が見た夢であったのである。

                              ー終わり