ドラえもん最終回のFlash
ドラえもんがある日止まっちゃうって話。
見たいんだがやっぱり声優さんがいないと感動できないかな? 「…さん…」
「…び太さん…」
「のび太さん…!」
「…しずかちゃん…?」
のび太が目を開けると、そこは病室だった。
意識が戻ったばかりだったのび太は何が起こったか、
何故自分がここにいるのか分からなかった。
「そうだ!ドラえもんは!?…痛…!」
頭には何故か包帯が巻かれていた。
「まだ動いちゃ駄目よ、酷い怪我なんだから。」
良く見ると頭だけではなかった。左足、両手が包帯に巻かれていた。
「ドラちゃんは…今はいないわ。」
「…一体…何があったんだい…?」
しかし、しずかちゃんは何も答えてくれなかった。
ただ、頬を雫が流れるのが見えたため、悲しい事には違いが無かった。 「のび太!…良かった!意識が戻ったか!!」
「…ったく、心配掛けやがって…」
そう叫びながら入ってきたのはジャイアンとスネ夫だった。
「ジャイアン!スネ夫!」
のび太は二人が現れた事よりも二人の格好に驚いた。
「…どうしたんだい?その服は?」
二人は何かの制服の様な物を着ていた。
「あぁ…これか…D討伐部隊の制服だ。」
「…D…?」
「ドラえもんのDだよ。何だよ、聞いてないのか?」
「武(タケシ)さん!」
「ドラえもん討伐部隊…?」
「…何でドラえもんを壊すの…!?」
「そうか…静香ちゃんから聞いてると思ったが…知らなかったのか…。」
「…何の事さ…?しずかちゃん、教えてくれよ。」
「こいつは一ヶ月も意識不明だったんだ…静香ちゃん、説明してやんな」
「一ヶ月…僕はそんなにも…」
「分かったわ、いい、これから話す事は全て真実よ…。」
そして、しずかちゃんは俯きながらも重たい口を開き語りだした。
―あの日、何があったのかを。 一ヶ月前…東京都練馬区―。
午後3時50分、強大な爆発音と共に地面が揺らいだ。
それは一瞬の出来事だった…。
スネ夫は家でおやつのケーキを口に運ぶところ…、
ジャイアンは店番をサボり空き地へ向かうところ…、
静香ちゃんは学校の宿題をやろうと筆箱を開けるところ…、
そして、のび太は部屋に入ったところだった。
白い光―それは、ある機械が発した光だった。
その機械はその光と共に爆発を起こし、全ての物を破壊し始めたという事だった。 「…それが…ドラえもんだっていうのかい…?」
「…恐らくな。俺も見たんだ…ムクがやられちまった…。」
「…そ、そんなっ!…ごめん…ジャイアン…。」
「いや、お前が悪いんじゃない…。
どうやらある人物がドラえもんに干渉した事が原因らしいんだ。」
「…ある人物?…」
「詳しい事は良く分からないんだが、何やら世界的なプログラマーらしい。」
「…じゃあ、そいつを見つければきっとドラえもんは!?」
「…それがそうも行かないんだ…というより、その人物は自分から名乗り出てきたんだ。」
「…どういう事?」
「つまり、ドラえもんに干渉してみたはいいが、急に壊れて直せなくなったという事らしい。」
「…じゃあ…一体どうすればいいんだ…?」
「…だから、もう壊すしかないんだよ。」 「壊すなんて!…そうだ、タイムマシンで過去に!」
「…それは無理な話だな…」
「何でさ!早く行こうよ!」
「のび太さん…タイムマシンはもう無いのよ…。」
「しずかちゃんまで!どうしてなんだい!?」
暫くの静寂の後、しずかちゃんは語りだした。
「…あの光の後、ドラちゃんはあちこちに飛び回って破壊をしだしたわ。」
「そして、あなたは最初の大爆発の中心地にいたの。」
「…ドラえもん…。」
「死んでもおかしくなかったわ…いえ、あの状況で死ななかったのが謎なの。」
「…あの光の前…ドラえもんは僕に向かって何か投げたような気がする…。」
「…そういえばのび太さんに何かが掛かっていたわね…そこに置いてあるわ…。」
のび太は包帯で巻かれた腕を庇いながらその物がある方向へと目をやった。 そこには黒焦げになった布切れがあった。
「…これは…ヒラリマントだ…きっと…。」
きっと製作者にも見ただけじゃ分からなかっただろう。
だが、のび太には分かっていた。
ロボットにして感情を持つ機械…誰が作ったかはわからないが、
急に自分の目の前に現れ、苦楽を共にして来た友…
ドラえもんの最後の命がそこに灯っている事が。
「ドラえもん…つらいよね…。
ネズミを殺そうとして地球破壊爆弾を取り出した時は驚いたけど…。」
のび太は俯いて微かに笑った。
しかし、それはここにいる友達に目を見せないためであった。
「のび太…」
「のび太さん…」
「のび太……泣いても仕方が無いだろ!
今までのことを考えるより、次どうするかが重要なんだ!」
ジャイアンは泣きながらそう怒鳴った。 〜この間の話は省略、前後の話で何があったか想像してみて〜
それからまた一ヶ月が経った。
地上はもう既に殆どが廃墟と化しており、生き残った人々は地下で暮らしていた。
のび太達も例外ではなかった。
一番被害が少ない最初の被災地「練馬区」の人々でD討伐隊を運営していた。
自衛隊も真っ先に壊滅させられ、陸海空軍で残った人員がこのD討伐隊に参加していた。
日本の周りにはD(ドラえもん、代名詞でDと呼ぶ)が張ったと思われる巨大な結界があった。
そのため、海外からの救援も出来ない状態であった。
ただ、食料の不足というものは余り問題ではなかった。
それは、それだけの人しか残っていないという事実の裏づけでもあった。
この事件を起こしたきっかけの未来人は既に取り返しが付かない事を分かっていながらも
消える(time connecting)寸前に未来の乗り物を残した。
それを元に作れる台数分作ったのだった。 のび太はどうにか歩ける程度まで必死のリハビリで回復した。
しかし、三十歩も歩けば足に激痛が走るほどに筋肉が無くなっていた。
「…はぁ…はぁ…。」
「のび太さん!まだ駄目よ!やっと動けるようになったんだから!」
のび太は歩いていた。病院の外へと向かって。
その足に激痛が走ろうとも、友を見つけ、その先を見定めるために。
「…はぁ、はぁ…止めないで…くれ…しずかちゃん…ドラえもんが…待っている…んだ…。」
その時、松葉杖が宙に浮き、のび太は地面に吸い込まれた。
「のび太さん!」
松葉杖を倒したのはのび太の元学校の先生だった。
「…先生…何で…邪魔するんですか…!?」
のび太は今までに無い形相で先生を睨み付けた。
「…馬鹿者!!…源、剛田、骨川、出木杉がどんな思いでお前を…!!」
「…それでも…それでも僕は…行かなきゃならないんです!」
「野比…何をそんなに急いでいるんだ…?」
「ドラえもんが…呼んでいる…心の中で…そんな気がするんです!」
「…そうか…しかし、その状態の君を行かせる事は出来ない…。」
そう言うと先生はのび太を抱え上げ、病院へと連れ戻した。 のび太が目を覚ますと、廊下から声が聞こえた。
「…はい、明日決行する予定です。」
「そうか…私も出来る限りのことをする。」
「俺達で止めるんだ、殺戮兵器と化したドラえもんを!」
「しっ、静かにして、のび太君が起きてしまうよ。」
「おぅ、そうだったな…悪い悪い…。」
声から察するに先生、出木杉、ジャイアンの声だった。
恐らくジャイアン・スネ夫・出木杉は干渉者との接触に成功したようだ。
のび太はその会話の内容から明日、ドラえもんを破壊するために
未来人である干渉者と共に作り上げた未来の乗り物「エア・スクーター」
を使って総攻撃を仕掛ける事を知った。 「明日……か……。」
のび太は既に決心していた。
お守りの布切れを紐で首から垂らし、隠し持った最後の道具「タケコプター」
のバッテリーを確認した。
「持って5分かな…ここじゃバッテリー充電も出来ないからな…」
太陽の光の届かない地下ではバッテリーが充電出来ない為である。
(明日はしずかちゃんも出掛けると言っていたな…多分皆同じ目的かな…)
「例えこの身を犠牲にしようとも、いや…それ以外のもう誰も犠牲にはしない…
必ずドラえもんを止める…ドラえもんは殺戮兵器何かじゃないんだ!」
そう心に刻み、のび太は病院の窓から飛び立った。 ここからは一時、↑で省略されていた部分です。
飛ばしても話は繋がりますが、一応。 「…これからどうするかって言われても…。」
「それについては僕に提案がある。」
そう言いながら入ってきたのは出木杉である。
「出木杉君!君も来てくれてたんだ…。」
「まあね、それより君に謝りたいことがあるんだ…。」
「謝りたい事…?」
「実は…干渉者…ドラえもん君に干渉した人物にドラえもん君の事を教えたのは僕なんだ!
道端で急に声を掛けられて、ドラえもん君そっくりの絵を見せられて…すまない!」
出木杉は地面に頭を付けてのび太に向かって謝った。
「そ…そんな…謝られても困るよ…出木杉君は何も悪くないんだから…。」
「いや!全ての責任は僕にある!殴ってくれて構わない!」
「ちょ…出木杉君…落ちつ…」
のび太がうろたえていると、
「いい加減にしろ!!」
とジャイアンが叫んだ。
「そんな事はどうでもいい!さっきも言ったが、これからどうするかが重要なんだ!」
いつも冷静沈着な出木杉は、自分が乱れてた事に気付き、顔を赤くした。 「では、僕の提案をこれから説明する。」
そう言って出木杉は一枚の紙を広げた。
―東京都の地図である。
「現在僕たちはここにいる。
ココとココ、さらにココは完全に壊滅したという情報が入っている。
そしてこの場所―、僕たちのいる練馬区のほぼ隣、新宿区に彼は拘束されている。」
「―彼…?」
「ドラえもん君に干渉した人物だよ、干渉者と呼んでるんだ。」
「彼にはどうしようもないんじゃ…?」
「確かに、彼はドラえもんを直す事は出来ない。
しかし、僕が見た服装から察するに彼は現代人には見えなかった。」
「ってことはアレか?十九ハンバイザーとかいうやつか?」
「ジャイアン、時空犯罪者だよ…。」
スネ夫とジャイアンがいつもの漫才をやる。
しかし、この漫才もこれが最後だろう…。
「そう、彼は未来から来たに違いない。時空犯罪者なら何らかの未来の武器を持っているはずなんだ。」
「おぉ!そいつを使えば銃が効かないドラえもんでも倒せそうだな!」
「…やっぱり、倒すしか道は無いんだね…」
「どうした?今更怖気づいたのか?」
「いいや…僕は逃げたりはしない!皆でそこへ行こう!」
のび太がそう言った直後、しずかちゃんはのび太を制止した。 「待って!のび太さんはまだ動けない体なのよ!」
「そんなの構うもんか!僕は大丈夫だ!」
そう言ってのび太はベッドから降りた―が、次の瞬間
バタン!!
大きな音を立ててのび太は見事に倒れた。
「ぐっ…くそぉっ!」
「のび太さん…あなたの足の筋肉は爆発の衝撃と手術の影響でほとんど削げ落ちているの…。」
「のび太、お前はまず足を治す事だけを考えるんだ。静香ちゃんはコイツを見張っててくれ。」
のび太は右の手をぐっと握り締めた…何も出来ない自分が悔しかったのだ。
「よし、じゃあ干渉者の所へ行くか!」
ジャイアン、スネ夫、出木杉は手を重なり合わせ、それぞれの覇気を高めた。 ―新宿区、地下留置所A-101号室。
彼はそこに拘束されていた。
だが、手足が縛られている訳でもなく、檻で囲まれている以外は自由だった。
「さて…失敗しちまった…タイムマシンまで戻るかな…。」
彼が腰の辺りのボタンを押すと何やら楕円形の物質が出てきた。
彼がそれを構えて檻の扉へと向けて何かを押した途端、
扉は溶ける音と共に液体へとなった。
それは熱射銃というものだった。銃口からはおよそ三千度の熱が出され、
ほとんどの金属は溶かせるという物であった。
熱射銃自体は古いものだが、そのベルトにはスモールライトとビッグライトの
機能が付いており、自由に大きくしたり小さくしたりできるのである。
彼は溶かした物体を通り超え、上へと続く階段へと向かったその時、
急に爆発音が鳴り響いた。
「なんだぁ…もう見付かったのか…?ってか爆撃…?」
彼は熱射銃をしまい、連射の利く光線銃を取り出した。
(三人…か…機械相手なら楽勝なんだが…
この時代の人間は訓練してるからやり辛いな…)
そう思いながら彼は階段を下りてくる人物を待ち伏せた。 まずは一人目の人物、足を掛けたらそのまま滑って行った。
次に二人目の人物。首へと手を振り下ろし、気絶させる。
最後に三人目の人物、面倒なので銃で撃つ事にした。
だが、三人目の人物に銃を向け、引き金を引いた途端…指は空を切った。
光線銃は宙を舞っており、目の前には足が迫っていた。
………………………………………………………………………。
意識が戻ったのが分かる。だが、すぐに目を開けるのは得策では無い。
銃は―無くなっている。声は―聞こえる、多分さっきの三人組だろう。
体も縛られてはいない、警備員では無さそうだ。
状況把握をした所で…そろそろ目を開けるか…。
「ジャイアン、目を覚ましたよ!」
背の低い小さな少年はそう叫んだ。首に打撃を与えたんだがな…浅かったか。
俺を蹴りで気絶させたと思われる大柄な少年と共に最初に足を掛けて転ばした
少年がこちらへ駆け寄ってきた。
「…俺に何の用だ…?」
「あなたが接触者ですか?僕の事覚えてます?」
この少年は…あぁ、ネコ型ロボットの所在地を教えてくれた少年か…。
「あぁ、覚えている…。」
「僕達は貴方を責めるつもりはありません、ただこの状況を打破したいだけなんです。」
「それで…?俺にどうしろと…?」
「武器…それと乗り物ですね…未来の…この武器のような…その作り方を。」
そう言ってこの少年は俺の光線銃を使い、まるで知らないとでも言えば撃つぞ
―とでも言うかのように言い放った。
「ふっ…頭の切れる奴は嫌いじゃない。いいだろう、教えてやる。
だが、この場所を抜けてからだ。」
「そうですね、それでは行きましょう。脱出ルートは確保してあります。」 この少年の脱出ルートは完璧だった。
Dの攻撃と思わせるべく、被害の出ない数箇所を爆発させ、
その爆発の後、その道を通る事で誰にも見られずにここまで来れた。
「この場所は僕の従兄弟のロボット会社なんだ!」
背の小さな少年が自慢げに話す。
「銃の設計図はここへ来る途中走りながら書いた。ほらよ。」
俺はこの天才的な頭を持って生まれた自分の手によって
考えたこの時代でも作れそうな光線銃の設計図を手渡した。
「す…凄い。…これなら作れそうですね。」
「後は乗り物か?」
「は、はい。この時代の物で作れそうですか?」
「そうだな…まあ出来るだろうけど…」
ふと自分の手を見る―と、薄っすらとして来たことに気が付く。
「余り時間が残っていない様だな…。」
「どういう事です?」
「タイムリレーションだ。この時代の俺の先祖が死んだらしいな。」
「そ、そんな!」
「どういう事だよ!俺達にも分かるように説明してくれ!」
「つまり、俺の婆ちゃんが俺の親父を生む前に死んだら俺は生まれないだろう?」
「そりゃそうだな。それと何の関係があるんだ?」
「…その頭をもっと活用した方がいいぞ、少年。
俺の先祖が死んだ事により、未来では俺が存在しなくなったんだ。
それで、俺の存在が徐々に消えて行ってるんだ。余り時間が無い。」
そう言って俺は既に考え付いたエアスクーターの設計図を書き始めた。 「…すまない事をしたと思っている…タイムマシンで戻って
やり直すつもりだったが…そうも行かなくなってしまったらしい…
恐らく俺が乗ってきたタイムマシンも消えるだろうな…。」
背の小さな少年と大柄な少年は眠りに入っている。
ただ一人、頭の切れる少年だけが俺の書いた設計図を基にエア・スクーターを作っている。
俺が手伝えば済む話なんだが…もう物に触る事も出来やしない。
「この銃も消えてしまうんですか?」
「いや…その銃はこの時代に来ていた時間旅行者から買った物なんだ…
そいつの先祖が死なない限り残ってるだろうよ。」
そう、そいつの先祖は生きている訳だ…きっと。
「そうなんですか…そういえば、何で干渉なんてしたんですか?」
「それはな…まあ、自慢でもあるがこれでも俺はハーバードを出ててな。
頭脳の面では誰にも負けた事が無いんだ。」
「僕も今の所そうです。」
「ハハッ、そんな俺がふと思ったのがな、ロボットを操りたい…と言う事なんだ。」
「それで、何でこの時代に来たんですか…?」
「それはな、この時代は時空警備が楽なんだ。衛星もあるから頻繁に出るわけにも行かず、
時空探査網も張れないからな…。そして、目当てのロボットがいるとの情報もあった。」
「そうなんですか…けど、失敗したって訳ですか?」
「恥ずかしい話だけどな、ハハッ…そろそろタイムリミットみたいだ…。」
もう既に体の反対側が見える位までに姿が消えていた。
意識ももう殆ど無い。存在が消えるってのも寂しいもんだな…。
「…何か…残す言葉とかはありませんか?」
…遺言?死ぬわけじゃないんだけどな…まあ、
俺の存在が消えても今を生きている人の記憶は消えないからな…。
「…君達の友情の力を信じて進むんだ…決して立ち止まらずに…」
―そしてそこで俺の意識は消えた。 ここからは408の続きです。
最初は出来るだけあのフラッシュに続くようなストーリーにしようと思ったんですが、
ほとんど一致するところが無いですね…。では、ここからは最終章。 東京都練馬区、富士見台―。
そこには数百人の戦闘服姿の人達が集まっていた。
皆銃を持っている。だが、Dに対してはその銃は効かない。
しかし、効かないのは分かっていてもやるしかなかったのだ。
「隊長!Dが接近中との情報が入りました!」
隊長と呼ばれた男は、深くため息をついた。
「あぁ…分かった。皆に気合を入れる…整列させてくれ…。」
「はい!了解しました!」
そう言うと、連絡係は隊長の声が聞こえる位置に皆を並ばせた。
皆が整列したのを見ると、隊長は立ち上がり、メガホンを持った。
「いいか!Dが接近中との情報が入った!これからここは戦場となる!
逃げたい者は強制はしない!逃げて結構!だが、これが最後の戦いと思え!
俺達は未来のために戦う!未来を守るために戦うんだ!」
彼がそう言い放った後、辺りは静寂に包まれた。
―が、その直後、歓声があがった。
集まった勇士達は拳を天高く上げた。これから自分が犠牲になろうとも、
未来のため、これからを生きる世代のために強く戦う事を誓い―。 「これが発進レバーで、これが後進レバー。分かった?」
「あぁ…大体な…このボタンは何だ?」
ジャイアンとスネ夫が話している。
そこには完成したと思われるエア・スクーターが五台置かれていた。
そして、ジャイアン、スネ夫の他には三人の人物がいた。
一人はいつもラーメンを食べている小池さんだ。
その小池さんと話している人物は分からない、出木杉が選んだメンバーなのだから
きっとこの二人は腕が立つのだろう。
そして、最後の一人はしずかちゃんだった。
「しずかちゃん!?何でここに!?」
今まで草むらに隠れていたのび太は予想外の出来事に驚き、出てきてしまったのだ。
「のび太さん!?何でここに!?」
「のび太!?」
三人は驚いてのび太の方へ駆け寄ってきた。
「僕は…この手でドラえもんを止めたいんだ…。そのためにココに来た。」
「のび太…辛い戦いだと分かっていてもか…?」
ジャイアンにはのび太の気持ちが良く分かっていた。
過去に動物を自分の手で野生に還した事があるからだ。
「うん…絶対に逃げないって決めたんだ!」 「出木杉が司令室で作戦を立てている。静香ちゃんはそっちに戻ってくれ。」
「でも…。」
「大丈夫だよ。僕が絶対にドラえもんを壊すから…。」
そう言ったのび太の顔は少し寂しげだった。
「…無理はしないでね…。」
「…うん。」
「任せろ!俺一人でも十分なぐらいだ!」
その時、一人黙っていたスネ夫が急に立ち上がった。
「スネ夫?どうしたんだ?」
「ちょっとトイレ…。」
そう言ってスネ夫は草むらの方へと姿を消した。
「俺達も行くか。戦ってる最中に便意を催しても困るからな。」
「う、うん。」
ジャイアンとのび太はスネ夫の後を追って草むらへと進んでいった。
だが、そこにはスネ夫の姿は無かった。
「あいつ何処までトイレに行ったんだ…?」
「さあ?…怖くなったんじゃない?」
のび太は冗談を言ったつもりだった。
しかし、いつもスネ夫と一緒にいるジャイアンにはピンと来た。
「あいつ、逃げ出しやがったな!?」
ジャイアンはトイレを済ませると、草むらの奥へと走って行った。
「ま、待ってよ!」
のび太もそのすぐ後を追おうとした―が、
ドサッ!
左足が思うように動かず、そのままのび太は倒れた。
「くそぉ…ジャイアン…任せるよ…。」 スネ夫は泣いていた。
この場所は高台になっている。
街を一望出来る場所だ。しかし、今は街なんて物は無い。
あるのはただの廃墟である。その廃墟を眺めながらスネ夫は泣いていた。
「スネ夫!こんな所にいたのか…。」
「ジャイアン…放っといてくれ!皆…みんな死んじゃうんだ!!」
ボコォッ!!
激しい音を立ててジャイアンはスネ夫を殴った。
「どうしていつもお前は後ろ向きの考えなんだ!?
前向きに考えろ!未来は俺たちに掛かっているんだ!」
「どうして?どうしていつも僕達なの!?」
「俺達が一番頑張っているんだ!だから最後も俺達に大きな責任が降り掛かってくるんだ!
つまり、最後まで頑張ればその責任も果たせるわけだ!」
スネ夫はジャイアンの意味不明でも前向きの考えを聞き、少し考えた後口を開いた。
「ごめんジャイアン…僕が馬鹿だったよ…。」
スネ夫は立ち上がり、手を出してきたジャイアンの手をがっちり掴んだ。
「俺達で未来を守るんだ!もう逃げるなよ!」
「うん…分かったよ。」
そして、二人は皆の待つ場所へと戻っていった。 「ジャイアン、スネ夫!」
のび太はエア・スクーターに跨って待っていた。
出来るだけ足に負担を掛けないためだ。
「ごめん、皆…もう逃げたりしないよ…。」
「スネ夫…。」
「さあ、皆揃ったところで出発しようぜ!」
「うん。富士見台で交戦中ってさっき出木杉君から連絡があったよ。」
「よし!じゃあ、そこへ向かうぞ!のび太は静香ちゃんのヘルメットを借りるんだ。」
「う、うん…。」
しずかちゃんはのび太にヘルメットを手渡した。
「無事に戻ってきてね…。」
「うん…必ず戻るよ…!」
皆がエア・スクーターに跨った。
「出撃準備!…破壊するまで帰る事は出来ないからな!」
ジャイアンは皆に気合を入れる。
「それじゃあ、行かなきゃ…」
「気をつけてね…」
「うん。」
のび太はエア・スクーターのエンジンを入れる。
「時間合わせ!…行くぞ!!」
そうジャイアンが叫んだ後、五台のエア・スクーターは飛び上がった。
それぞれの思いを胸に乗せ、最後の戦いの地へと向かって―。 終わりですかね。
終わるまで書き込みを控えていましたがなかなかいいと思います。
>>424
ありがとうございます。
とりあえず、出来るだけフラッシュに近付ける様に書いてみました。
けど、まあここまで書いたからやっぱり最後まで…(笑 「もうすぐ富士見台だ。…ん、あれは!?」
ジャイアンがそう言うと、皆は煙の上がっている方へ目をやった。
そこは火と煙…そして死体で満たされていた。
志半ばで散った者達…、その無念さが語るように…。
「ひでぇなこりゃ。」
無名の人がそう嘆く。
「君達、Dは近くに潜んでいる。警戒して。」
小池さんが皆に注意を促す。
その時、煙の中から眩い光が走った。
そして、その光はのび太の左胸に直撃した。
「のび太あぁぁぁぁぁぁぁ!!」
スネ夫とジャイアンは友の名を叫んだ。
しかし、のび太にはその声は届かなかった。
そのままエア・スクーターから落ちて落下していった。
二度目の光はのび太のエア・スクーターに当たり、粉々に砕け散った。
のび太は落ちていった。深い闇へと。 「くそおぉぉぉぉ!!」
ジャイアンは叫びながら次々と来る光…恐らくDの攻撃と思われる物を巧みに避け、
Dの本体へと目掛けて近付いて行った。
「のび太…必ず仇は取る!」
そう言ってスネ夫もジャイアンの後に続いた。
小池さん達はジャイアンとスネ夫の背後からDの攻撃を避けながら
光線銃を撃ち込む。彼らの射撃は意外と正確だった。
しかし、光線銃だとDも分かると、それらの攻撃を避けて、銃を撃つ人物目掛けて
攻撃を放ってきた。小池さん達は散開してDの攻撃を避けた。
そのチャンスを逃さなかった。ジャイアンは瞬時に光線銃を取り出し、Dに向けて撃ち放った。
スネ夫も続いて数発撃ち込んだ。小池さん達もそれに続いた。
「やったか!?」
ジャイアンはエア・スクーターを近付け、Dを倒したかどうかを確認しに行った。
「危ない!!」
スネ夫がそう叫んだ時には既に手遅れだった。
ジャイアンはDの攻撃によって倒れた。 「ジャイアン!!」
スネ夫はジャイアンの方へ駆け寄った。
だが、
「来るな!!」
ジャイアンは血だらけでも立ち上がった。
「ハァハァ…スネ夫…エネルギー最大にして…ぶち込むぞ…!」
ジャイアンはそう言って光線銃のエネルギースイッチをMAXに入れた。
「わ、分かった…。」
スネ夫もジャイアンと同じくMAXに入れた。
Dは小池さん達と交戦中だった。だが、先程の集中砲火で各所壊れていた。
攻撃も今までの勢いは無かった。
「よし…スネ夫…!」
スネ夫は照準が定まらないジャイアンの腕の上にクロスする形で左手を添えた。
「発射…!」
エネルギーMAXの光線銃からは眩いほどの大きな光が飛び出た。
その光は一直線にDへと向かって行った。
そして、Dは光に包まれた。 ―辺りは真っ暗だった。
寒い。寂しい。苦しい。…。
何だろう、この気持ちは…。
そうか…僕、死んだんだっけ…。
ドラえもん…皆…大丈夫かなぁ…。
いつも僕が迷惑掛けてたね…。
出来れば最後は僕が終わらせたかったけど…。
そうもいかないかぁ…。
ん…?
のび太の目の前には青白い物体が立っていた。
「ドラえもん!?」
そう、その物体とはのび太の親友だった。
『のび太君…最後まで諦めちゃ駄目だよ…。』
「そんな事言ったって…僕、死んじゃったんだよ…どうしようもないじゃないか!」
『僕の知っている本当ののび太君は何があっても最後まで諦めない…
優しい心を持った少年だった…。』
「ドラえもん…、僕にどうしろって…?」
『僕を…破壊してくれ…君になら出来る。』
「だって…僕はもう…」
『君はまだやれる。』
そう声が聞こえた瞬間、ドラえもんの姿は消えていた。
その直後、暗闇は消え、光に包まれた。
暖かく、優しく、懐かしい…。 のび太は目を見開いた。
確かにDの攻撃は胸に当たったはずなのに、生きていた。
のび太は不思議に思い、胸の辺りをさすってみた。
すると、自分を救った正体が分かった。
「…ヒラリマント…二度も助けられちゃったね…。」
お守りとして首から掛けていたヒラリマントに当たり、攻撃は逸れたのである。
しかし、その衝撃は大きなものでもう使い物にはならなかった。
のび太はヘルメットを捨て、腰から光線銃を抜き出し、それから歩き出した。
左足を引きずりながら、何かを決心したかのように。
その目には躊躇いは無かった。真っ直ぐと、何かに導かれるかのように。
まるでDのいる場所が分かっているかのように…。 「う、嘘だろ…!?」
「そ、そんな…。」
Dは立っていた。皆の攻撃は当たっていた。だが、ボロボロになってても
その戦闘プログラムだけは残っていた。
瞬時に光を発し、四人の武器は砕け散った。
「みんな!避けるんだ!!」
―と小池さんが叫んだ時には時既に遅し、数秒後には四人とも地面に倒れこんでいた。
「くっ…くそぉ!!」
ジャイアンが口から血を流しながらそう叫ぶ。
倒れていててもDが近付いて来るのが分かった。
とどめを刺す気だろう。ジャイアンは近くの石を拾ってDに向かって何度も投げつけた。
「このっ!やろっ!…くそっ!来るなぁっ!!」
しかし、Dの歩みはジャイアンの目の前に来るまで止まらなかった。
ジャイアンの目の前まで来ると、Dは腕をジャイアンに目掛けた。
腕に光が集中し、今にも発射しようとしたその時、Dの腕は吹っ飛んだ。
そこには、決心を決め込んだ男が立っていた。 「の…のび太!?」
ジャイアンは口を開けて驚いた。死んだと思っていた男が立っていたからである。
「ごめん、皆…来るのが遅れた……後は僕がやる!!」
「お前…分かった…後は…任せる…。」
のび太はジャイアンに微笑むと、再び光線銃をDへと向けた。
「ドラえもん…僕は逃げない。…君をこの手で倒す!!」
そう叫んでのび太は光線銃を放った。
その攻撃はDを吹き飛ばした。
五メートルほど吹っ飛び、やがて静止した。
「…ドラえもん…僕、やったよ…。」
そう言うとのび太は自分の服をちぎってジャイアンの傷口に結びつけた。
ジャイアンは既に気を失っていた。その出血の量から来る貧血だろう。
命の危険が迫っていた。のび太は近くのエア・スクーターへと行き、応援を呼んだ。
通信には出木杉が出て、急遽看護班を寄こすとの連絡が返って来た。
のび太は安心し、通信機をエア・スクーターに戻した。
―その時だった。のび太の腹に激痛が走った。
下を向くと臍の近くから血が滴り落ちていた。
のび太は背筋がぞくっとした。その結果ではなく、その原因にだ。
後ろを向くとDが立っていた。 既にDはのび太に残っている方の腕を向けていた。
だが、のび太にはある特技があった。
―それは早撃ちである。
今まで生きた中で何に置いても他人に勝てるものが無かったのび太でも
綾取りと射撃だけは誰にも負けなかったのである。
Dから光が発すると同時にもう既に手に握られていた光線銃を撃ち放った。
しかし、のび太は倒れた。
確かにのび太の早撃ちは誰よりも早かった。
だが、武器の性能差があった。使っている物質が全く違うため、発射口までの光の速さが違ったのである。
Dは壊れた足を引きずりながら確実にターゲットを仕留めるべくのび太へと近付いた。
そして、Dはのび太へ放った。 ひらりマントとかのび太の特技とかドラえもん(なぜか1回で変換できた)詳しいですね。 >>434
実はドラえもんの本は一冊も持っておりません。
ですが、映画は全て見て、アニメも小学生の時はずっと見ておりました。
小説とかは書いた事が無いのですが、書くに当たって色々調べてから
書き始めました。今日の夜にまた書くので、そこで完結させる予定です。 読むに当たって何となく合いそうな音楽をアップしておきました。
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パスワードは「doraemon」です。
↑に入れなかったら
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の4868をクリックしてください。
圧縮してあります。ウイルスとかは入ってないのでご安心を。 のび太は目を瞑っていた。
それは意識的にではなく、脊髄で返される反射と言う行為によってだった。
だが、のび太の意識が消える事は無かった。
その代わり、ドサっという音と共に体に「何か」がのしかかった。
その「何か」にDの攻撃が当たったお陰で、のび太は生きているのである。
のび太は目を開いてその「何か」の正体を確かめた。
その瞬間、悲しみと怒り、後悔、疑念が溢れ出て来た。
何故ここにいるのか。どうして自分を庇ったのか。
何故そんなに血を流しているのか。どうして攻撃したのか。
それはしずかちゃんだった。
「し、しずか…ちゃん…?」
のび太を見送ったはずの人がそこには居た。
「な…何で…ここに…?」
のび太がそう尋ねるとしずかちゃんはニコリと笑った。
その顔からはまるで「放っておけなかった」とでも言うかの様に。
そして、彼女の目は閉じられた。 のび太の腹には穴が開いていた。そしてそこからは血が流れ出ていた。
さらに、左肩からも血が流れ出ていた。
それでも、のび太は立ち上がった。
「…ドラえもん…辛いだろうね…そんな姿になっちゃって…。」
Dは躊躇う事無く次の攻撃を放ってきた。
だが、のび太はその攻撃を止めた。しずかちゃんを見ながら。
Dが撃つよりも早くその攻撃を予測し、ミクロン単位で軌道を合わせたのである。
Dは予想外の出来事に数秒間停止した。
その数秒間の間にのび太はDに飛び掛かった。
命綱である光線銃を投げ捨てて―。
そして、何とのび太はDへと殴りかかった。
Dも何を思ったかのび太へと殴り返した。
そして、一人と一台の殴り合いが始まった。 気が付けば、彼らの殴り合いはただの子供の喧嘩だった。
のび太はドラえもんのヒゲを引っ張り―、
Dはのび太の髪の毛を引っ張り―、
のび太はドラえもんの口を引っ張り―、
Dはのび太の鼻を引っ張り―。
それは、いつものように繰り返される家での喧嘩と同じだった。
駆け付けた救護班はただただその殴り合いを見ていた。
のび太の目からは涙が流れ出ていた。
Dの目からも涙が流れ出ていた。
それを見ていた救護班の人達からも涙が流れ出ていた。
その光景は、不思議なものであった。
その時、のび太は気が付いた。ドラえもんのシッポの存在に。
叩きながらのび太は隙を見てその停止スイッチを引っ張った。
そこで、ドラえもんの動きは停止した。
のび太はそのままその場へと倒れこんだ。
これで全てが終わったのだ。
―そう思いながらのび太は救護班の方を向いたその時だった。
『のび太君、まだだよ。』
ドラえもんが喋ったのだった。 「ドラえもん…!?」
のび太は目を見開いた。
そこには機能停止したはずのドラえもんが座っていたのである。
『まだ、終わってないよ。』
ドラえもんはそう言った。
「良かった…元に戻ったんだ…。」
ドラえもんはのび太の言う事には耳も貸さず、
ポケットに手を突っ込み何かを取り出した。
『これは、逆時計。自分以外の時間を戻す事が出来るんだ。』
ドラえもんは逆時計なるものを取り出し、その説明をし出した。
「何言ってるのさ、ほら、修理して貰おうよ!」
『十回まわせばあの時間に戻れるんだ。そして、そこでこれを使ってくれればいい。』
「何の事さ!僕、のび太!ドラえもん!?」
『後は任せたよ、のび太君。』
そう言ってドラえもんの目は白くなった。
「ドラえもん!?ドラえもん!!ドラえも――――ん!!!!」
のび太は友の名を呼び続けた。
しかし、返事は返って来なかった。
さらに、のび太は救護班によって強制的に治療を受ける形になった。
「待って!!ドラえもんを置いてはいけないよ!!!」
しかし、その抵抗空しく麻酔で意識が途切れていった。
その手に時計と包み紙を握ったまま。 ―太君。
―び太君。
―のび太君。
「…ん…?」
目の前にはドラえもんが浮いていた。
「…また夢の中か…。僕は、もう疲れたよ…。」
『全く。いつも君はそうだ。』
「うるさいな、放っといてくれ!」
『最後に君に渡した奴、覚えているか?』
「逆時計と何か入った紙だろ、あれでどうしろってんだい!」
『のび太君、君はもうちょっと考える癖を付けたほうがいいな。
それじゃこの先が思いやられるよ。』
「そんな事言ったって!君は居ない、しずかちゃんも居ない。
ジャイアン・スネ夫も生きているか分からない!そんな世界で…
僕、生きていく自信無いよ!」
『その道具を使って僕が暴れる前に戻るんだ。
そして僕の目の前でその包み紙を開けば全ては元に戻るよ。』
「…そうか!…けど、これは何が入ってるんだい?」
『最後まで開けちゃあいけないよ。元に戻したくなければね。』
そう言って目の前のドラえもんは消えた。
そして、のび太は最後の仕事を開始した。 目を覚ますとそこは病室だった。
手にはしっかりと逆時計と包み紙が握られていた。
するべきことはただ一つだった。
友を信じてネジを十回まわした。
すると風景は変わり、のび太はランドセルを持って学校の校門に立っていた。
時間が無かった。のび太は走った。途中で転んだ。しかし、起き上がりまた走った。
家に駆け込み、頭を抱えて苦しんでいるドラえもんの目の前で包み紙を開いた。
すると、あの時と同じ白い光が―。
間に合わなかった―。
のび太がそう思った時、光が消え、ドラえもんも消えていた。
何が起こったのか分からなかった。
ただ、爆発が起こらなかったのは確かだ。
のび太は押入れを捜した。スペアポケットも無かった。
のび太は机の中を捜した。タイムマシンも無くなっていた。
のび太は手元を見た。逆時計と包み紙が無くなっていた。
その代わりに、手元には手紙が握られていた。
その手紙はドラえもんからだった。 〜のび太君へ〜
この手紙を読んでいる頃にはもう僕は未来へ戻っていると思います。
何故消えたのか、不思議に思っているかもしれません。
あの包み紙の中には時空パトロールに通報し、
その状況を伝える電波を発する物が入っていました。
そのため、あの光の瞬間には実は時空パトロールが
僕を操ろうとした人物を逮捕し、このような状況が
二度と起きない様にするために僕をセワシ君の所に戻しました。
その後すぐに時空管理法が発令されて人の住む次代には
行けなくなってしまいました。もっとのび太君と一緒に居たかったけど、
それも叶わない夢となってしまいました。
どうか、自分に負けず、人に頼らず、心を真直ぐに
生きて欲しいと思っています。
追記:おやつのドラ焼き全部食べちゃいました。ごめんなさい。 「嘘つき…全部…全部元通りになるって言ったじゃないか!!」
のび太は泣いた。叫んだ。悲しんだ。それはどうしようもなかった。
しかし、ふと首から何かが掛かっているのに気が付いた。
それは、自分の命を二度も救った布切れだった。
勿論、もう道具としての効果は無い。
何故それが首に掛かっているかは分からなかった。
逆時計は自分の意識しか戻らないはずだからである。
包み紙は恐らく何らかの機械でも入っていたのだろう。
しかし、このお守りはもう既にただの布切れでしかなかったのである。
だが、それを見た後ののび太は今までののび太には無かった何かが
備わっているような、そんな目をしていた。
その後、誰に聞いてもドラえもんの事は知らなかった。
ドラえもんという存在は記憶から消されていたのである。
それでも、強く生きることを決心した少年の心の中には
未来から来たロッボトの心が灯っていた。
のび太は誰から見ても
「弱い少年」から「優しくて強い心を持った少年」になったのだ。
そして、今日ものび太は学校へと走る。ドラ焼きをくわえて―。
〜FIN〜 Thanks for reading. 大量のスレ消費申し訳ありませんでした。
一応これで終わりです。
何か矛盾ばかりで駄目ですね…
もっと勉強してから書くべきでした。
最後のび太しか出てこないし…orz
激しくスレ違いですね…Flashなのに…。 (・∀・)イイイイ…!!
結末があまりにも「ドラえもん」らしくて、自分が子供の頃に原作の漫画を
ひたすら読んでた時の気持ちが蘇ったぞ。
Thanks 妄想 話の内容も良かったけど、音楽も良かったかと…
個人的には「D」を倒しに向かう場面のBGMは「少年期」の
オーケストラヴァージョンを頭に流して読みました。 >>446>>448>>449>>451
ありがとうございます。
後、これだけ書いといてあれなんですが、多数の人に見られると
恥ずかしいので、age無いで貰えると幸いです。 これ…映画にしてもいけるんじゃない?
いい物を読ませてもらった…激しく感謝する。 感動した…
ただ映画にするとなると、まじな話ショッキングなシーンが多いから無理かなぁ
子供なんか殺人兵器ドラ見て泣いちゃいそうだ。
映画化したら絶対面白いと思うが…惜しい。 そこで大人の為のドラえもんですよ。
今までは子供の為のアニメだった。だがここからは
俺達昔のファンの為のドラえもんであってもいいと思う。
ある意味R指定にしてなー。
実現は難しそうだが…絵柄をちょっと変えれば可能だと思うが…。
まぁ夢…なんだろうなぁ。こういうのって…。 ああああああああああああああああああああああああああああああああああああ
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ああああああああああああああああああああああああああああああああああああ ドラえもん大好き人間としては感動しました
声優変わるしこういう形でも映画にしてもらって終わって欲しいもんですね
ということでお疲れ様でした >>457
荒らさないで下さい。
>>453>>454>>455>>559
ありがとうございます。
>>460
□⊂(’v’)o0{ハンカチをどうぞ。} 今日初めてここ見つけて、ポイントになりそうなとこだけ拾い読みしていきましたが
2003年からここあったんですね・・・笑(もっと早くに見つけたかったw
妄想さんが書き込まれたストーリー、さっそく全部読ませてもらいました(・∀・)
いつもTVに現れるキャラクターのイメージをきちんと残しつつ、
妄想さんの描かれる心象風景とキャラクターとを
すんごく上手くマッチングさせてるなって思いました。
それぞれのキャラクターの個性を薄めさせないところが、また好印象だったと思います!
ものすごくすんなりストーリーに入っていけて、ものすごく感動しました!
BGM、『All Or Nothing At All』を聞きながら読んでると
何かアルマゲドンみたいな感じ(チガウカモw)で、ハリウッド映画に挽きこまれてる感じがしましたw
素直にありがとでしたー( ´;ω;`)b
もしフラッシュ作成されるなら、是非拝見させてもらいたいなぁwww期待しまくりwww
長文ごめんなさいでした・・・|サッ彡
感動しました(ΩдΩ)
映画がダメなら本になってほしいなぁ…。
とにかくおつかれさまでした!!! 漫画版のび太VSドラえもん 既出だったらスマソ
ttp://www.h6.dion.ne.jp/~ieinu/ >>妄想さん
まったり読ませてもらいました。
面白かったyp! >>462
フラッシュの板に書き込んでおきながらフラッシュを作れないというヘタレな自分です。
どなたかフラッシュが作れる人とかで、暇な人とか…って無理でしょうか(笑 妄・・・妄想サン あのドラえもんの最終回すごくいい。
あなた・・・天才ですね。 文字だけだったらすぐにでもフラッシュできるんだが
音楽と絵を用意してくり 妄想さん・・・あんた天才や!!
普通に感動したっす!!
小説にできそうやんこれ。 新ドラえもんの声
ttp://homepage2.nifty.com/nissy007/dora.swf
ttp://zisyo.tym.jp/Flash/doravsnobi.swf
このスレ読んでから見た。泣いた。 ど・・・どらえも―――――――――――――ん!!!!!!
声が変!!!!! ほんとかどうか知らないが新しいどらえもんの声優陣は全員
エロゲー出演歴があるそうだ。
声優ってよっぽど仕事がないか、ギャラが少ないんだろうな。
ジャイアンの声でもし女性キャラで出てたらイカスなw 俺のところじゃ声優がかわったバージョンのドラエモンのアニメがみれないわけだが。 どの星だよwww
ドラえもんは地球の何処からでも見れるらしいぞwww 464の漫画ってアキラのまんまパクリだね。
それはそれでおもしろいからいいけど。 ttp://www.narinari.com/Nd/2005034180.html