>>8の続き

ナロクは廃墟ビルの屋上にいた。ここは彼女のお気に入りの場所である。
彼女は気配を感じ、振り返った。扉のところに黒いマントの少年が立っていた。大鎌を持っている。
少年「はじめまして、僕はモララーといいます。あなたを始末しに来ました。」
モララーはそう言って笑った。
ナロクは身構えた。
モララー「やる気満々のようですね・・・よかった、そうでなくてはつまらないしね・・・」
モララーは大鎌を振り上げ、ナロクに向かって突っ込んでいった。
モララー「さあ、君の実力を拝ませてもらうよ!」
大鎌が振り下ろされる。それをナロクは刀で受け止めた。
モララー「へぇー、それが噂の紅烏ですか。ただのナマクラにしか見えないけどなぁ。」
モララーはナロクから離れた。ナロクは刀を振った。真空波がモララーを襲う。しかし、鎌で防がれた。
モララー「へぇー、君は真空斬りを使うことができるんだ。」
ナロク「・・・真空斬り?」
モララー「・・・君もしかして今の技の名前知らなかった?」
ははっ、モララーは見下したような笑い声を出した。
モララー「真空斬りも知らない素人の始末を僕に頼むなんて局長もバカだなぁ。ところで知らないくせになんで使えるの?」
ナロク「・・・刀が教えてくれた。」
モララー「ほう!流石妖刀。君のような素人にも親切に教えてくれるとはね・・・あれけっこう高度な技なんだ。」
モララーは大鎌を振り上げた。
モララー「君、今いい気になったでしょ?でも、真空斬りは君だけが使えるわけではないんだ。」
モララーは大鎌を振り下ろした。真空波がナロクを襲う。真空波が彼女の肩から腰にかけて一直線に切り裂いた。
ナロクはそのまま仰向けになって倒れた。