ってのは秘密です。

一つ一つの演出は、特に最初の方は、クールでカッコイイって思ってたんです。
こういう流れはGilcrowsさんが既に特集してるんですが、PV系とかMG系とかそういうのを一歩進めたように思ったのです。
が、キャラがアニメートして来ない。ふむふむ。
むしろ分解、断片化されている。誤解アリで言えば、殺されているに近い感じがあったんです。
最初の方のシルエット、背景とか、その舞台に導かれるというより、舞台裏のセッティング、コンピュータプログラミングによって構築されているって感じを受けました。
これは吹き込まれるといった生命的なものと言うよりも、むしろこれって記号だよねと感じたんです。MG的な目を見張る演出も、そういうニュアンスを強調しているように感じました。
だから凄いと思っても、「この人ってどういう人だろ?」まで興味がおもむかない。
情報がアルファベットで補足される演出に、プログラミング構築っぽさを感じたのかな。
あと、55秒あたりからの演出って、モロにパズルにして分解しましたって。
こういうのは、その命が軽いものなのとか、メタ的な仮想世界だったのだとかだったら、凄い演出意図で伏線にも感じるんですが、そういうのもある意味、禁じ手のようでいながら使い古されていて。
だから、なんか、もよるんです。

個々のイラスト部分だけに注目すれば、「おおっ」てなるんですが。
そのいくつかのそれらに至るまでの構築の仕方と言うか完成までの見せ方が、こっていて、こっているが故に……そんな。
1:14辺りの背景と女性イラストの融合とか、見せ場になっていて、それだけで十分にアニメートしているような気がするんです。気になる私は止めてみてください。

最後に出てくるファンブックの表紙も、魅力的に思えて、ずば抜けた上手さを感じるのですが、その、美味しい方向に包丁が向かなかったように思います。
もにょる。