Flashレビュー集 [無断転載禁止]©2ch.net
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なつみSTEP
https://www.youtube.com/watch?v=H0SNJIgSB5M
二分と言う短時間に、密度の濃い中身が詰め込まれている。複数回の視聴によって観た印象が変わっていき、同時に作品へとハマる。快作。
細かく且つコミカルに描かれた背景の伏線への細かい言及は他に譲るとしよう。
しかし何故、複数回を観る気にさせるかというと、圧倒的な楽しさがあるからだ。
それは背景だけではない。物語中ぐりぐりと動く、なつみの喜怒哀楽が豊かで、見ていて自然と好感を感じさせる。
BGMも慣れ親しんだ「線路は続く」のPOPバージョンで、ワクワク感を高める。
特になつみの表情は出色で、中でもギコしぃカップルへの軽い羨望のようなジェラシーのような目線は、巧みだ。これはまたストーリーの伏線となっている点でも巧み。
そして何故なつみの表情に焦点が当たるかと言うとモブをアスキーアートが担当しているからだろう。
その記号的な表情は、なつみの人間的な表情と対になっていて、装飾過多に陥らせない。
見せるところは見せ、他は単純化させるという手腕が遺憾なく発揮されていて、様々な伏線が入り組みながらも、複雑になりすぎない。その塩梅の心地よさ。
こうして一挙手一投足を観ていく内に、なつみにすっかり好感を持ち、自分は彼女になら撲殺されてもいい、とまでは行かずとも。
ひと時の作中の天国の体験が、心の暗がりを晴らしてくれたのならば、路を戻ることは出来なくとも、心に踏ん切りをつけさせてくれたのならば。と胸に迫る余韻に浸ってしまうのだった。
萌え、というものに絶妙にアプローチした作品だと思う。
狭い私見ながら、ここまでキャラクタの感情の動きに魅了されるFlashを、増して三分以内の短編なぞ、自分は他に知らない。 ☆逆転裁判 6] ~ Dance of Devotion
https://www.youtube.com/watch?v=ffIk-RP_0xo
逆転裁判6より御霊の託宣。
死者の死ぬ寸前の映像を読み取ることのできる巫女の儀式。
と、明らかにFF10のパクリ、もとい大きな影響を受けている。
しかし、FF10と比べるとバックミュージック、厳かな雰囲気、独特の余韻、世界観と統一感など、劣化している。
元ネタの素晴らしさに、改めて感じ入る。
ゲーム中これと全く同じムービーが五回ほど繰り返される。流石にボタン一つでスキップできるが……。どうした逆転裁判!? ☆カラスは真っ白(A crow is white) "HIMITSUスパーク"
https://www.youtube.com/watch?v=h_26_gR7Vs8
スパークしている。
探求する、戦う科学者と言った体。
サビの疾走感に中毒性あり。 ☆Ohayo (オハヨウ) Satoshi Kon
https://www.youtube.com/watch?v=qYUFBnAmK28
精緻な小道具、生活音に支えられたリアリティ。
色っぽいシーンを映すのだが、女性は他者の目線を気にしていない無防備さ。
それが却ってエロチック。
何気ない生活の一場面だが、テレビニュースでテロ事件を映す物騒さ、一方で何事もなくあくびをする距離感が良い味を出している。 ☆少年と魔法のロボット
https://www.youtube.com/watch?v=j3Ua2ByrDQQ
先端科学の象徴のロボットと、郷愁のセピア色漫画の取り合わせの妙。
電子音で軽快に、少し温かい余韻を残す。 ナミ屋雑貨店の奇跡
読了。
タイムリープものなのだけど、やはり引っ掛かる矛盾があった。
物語を一から追っていくと、
奇跡の起こる場所Aへ来た→奇跡を起こす→奇跡の起こった結果、事件が起こり、Aへ来ることになる
っていう、矛盾が残る。
何だろうね。
少し考えると感動って作りなのはわかるのだけど、良く考えると納得できない、っていうのが、なおさら共感できないというか。
もやる。「昨日の僕とデートする」、程じゃないにしても、泣ける、感動、ファンタジー、で、何だかそれで胡麻化しているようなのは余り好きじゃないなぁ。何だろ。
タイムトラベルもので良いと思ったのは何だろう、となったら。
「リプレイ」
これは本当に上手くできている。
最終的に、時の矛盾を一切残さない劇終が鮮やか。
話も、最初に人生をもう一度やり直せるのなら、というありがちな話(未来も知っていて、過去から始まるとなるならそりゃ富豪になるわな)を持ってきて。
そこからの捻りが、設定の追加が、展開が面白い。
個人的に、自分の未来を知っているタイムトラベルを世間に公表したらどうなるか、その行く末は、タイムトラベルの原理は解明されるのか、の持っていきかたに涙を誘われる。
「ドラゴンボール 人造人間編、セル編」
殆ど思い付きのまま、設定が追加されていくように思えるドラゴンボールだけど、奇跡的にピースの嵌め方がしっくりくる。
(「精神と時の部屋」とか、すっごく後付けなんだけど)
未来からやってくるトランクス。
彼は過去を変えようとする。しかし、それで彼の未来は明るくなるわけではない。IFの「もしかしたら」の未来が、枝分かれし、生まれるだけだ。
主人公を未来の薬で生き延びさせても、彼の世界では主人公は依然死んだまま。変わらない。
この設定が非常に上手い。つまり自分の世界を良くしようという動機よりも、在りうるべきもう一つの世界に平和をもたらせばという犠牲的、悲壮な決意をトランクスに漂わせる。
じゃあ彼の未来はどうやって救われるかというと。
その繋げ方に唸るものが。 ナミ屋雑貨店の奇跡は読んだことがあるけど、そこまで深くは考えなかったなぁ うん、どうも考え過ぎちゃうんね。
ナミ屋雑貨店のオーナーが、病身をおして一日だけ帰りたい、そこで奇跡が起こるって知ってるからというのにも、何か理由がほしくなったり。
感動ものだと斜に構えてしまうというか、損な見方をしてるな。自分。 ☆がんつけ
http://29g.net/html/120106.php
緩い居酒屋の場面と、テンポよく進む後半。
音が黒曲も含め、ちょっと変わっていて、楽しめる。
妙に可愛らしく、微笑ましい。 ☆スラムダンクQoo
http://29g.net/html/121112.php
キャラの選択が面白いなー。
この一昔前のカッコいい曲に、等身大の元アニメと脈絡もないキャラの取り合わせ。ロボットの先行者が好き。
黒曲に黒キャラと、著作権がなんぼのもんじゃいな作風で、でもこういうの、もう帰ってこないよ、的な一つの時代を映す。 ☆ポレットのイス
https://www.youtube.com/watch?v=l03lLXvUx7k
物言わぬ椅子。
しかし、寄り添い続け力付けてくれる彼には、人情味を感じる。
木の椅子、壊れやすい椅子、というのも手作りの温かさを形作る。
アニメとしても静と動のメリハリがあって、感情移入の余地を大きく残す。
自分がファンタジーに求めるもの、それは奇想天外なもの、と言うよりも日常を少しだけ変えてくれる魔法、後押しのようなもの、なのだろう。 ☆のらねこ日和。12/25 クリスマス
http://noraneko-studio.com/flash/nb/12-25.html
笑うというほどではないけど、クスリとくる四コマ漫画のような後味。
これはFlash板のFlashとして、本当に「らしい」作品。
コマで進んでいくのもweb漫画的なアプローチだし、途中の分岐はワクワクする、Flashらしい仕掛け。
今ではすっかり見なくなったアスキーアート、それも定番を用いた作りは2chFlashらしさが漂う。
季節ネタを扱う、それ自体がタイムリーな時を連想させるし、それをシリーズ化して連作しているのも嘗てのFlashブームの熱を感じる。
個人ホームページを動画の発表の場にしていたのもFlash板的。
http://noraneko-studio.com/flash/nb/
という、一時期の2chFlashブームを象徴する大枠を持ちつつ、Flashだから出来た、Flash板だからこその要素が光る。 誰でも自分PCで稼げる方法など
参考までに、
⇒ 『政道のゴウイウセレイイ』 というHPで見ることができます。
グーグルで検索⇒『政道のゴウイウセレイイ』
JWZ1ULF8TV ☆空想少女
https://www.youtube.com/watch?v=YJi8zw2YvWg
豊かに広がるイマジネーション。流れるように展開する動的な魅力を、わずかながらも常に動き続けるカメラの刺激が補佐する。
適度にグロい。物質の中身をさらけ出すかのような生々しさがありつつ、嫌悪感を生む色彩や血などを排除している。
破壊を持ってくるが、死ではなく、本に、活字と絵に閉じ込める方向に持ってきたオチが洒落ている。 ☆ポックの友達
http://hanamushi.jp/flash/poc01.htm
ちょっとした余興程度のインタラクティブかなと思っていたら、かなりゲームしているので驚いた。
ゲームの難易度は、いらいらしつつも、クリアまで鮮やかに導かれたので、絶妙なラインにあるのか。
東欧的なグラフィックデザイン。
なので、日本語で綴られるのに少し違和感。
言葉を排して、映像だけで、より感性に訴える方向だったら面白いかも。
前半の最後に、選択肢的に木の実を取るか友達を取るかな感じがある。
ここで、ゲームで綴られるストーリー的な醍醐味が出たと思う。 もやもやとしたので吐き出す。とろとろの吐露。
バトン・トゥワラー
シェーン・マーティン著 村上春樹訳 を意訳
若いバトントゥワラー。わたしは幼くして頂点を経験し、怪我で失意を経験する。差別や偏見を持たれる職業だが、違う。
わたしは大会を九連覇した死の病にいた夭折のバトントゥワラーと話したことがある。彼女が言うには、バトンを投げる際に、空を割って神を見た。
冬至の日に集まる人知れぬ集いがある。そこでわたし達は雪の中で裸になり、カミソリを埋め込んだバトンを放り投げる。流れる血が雪に滴るのにわたし達もまた神を見る。
わたしが語り終えた後、最後にバトンが置かれる。あなたがこれを受け取ってくれるように。 見方1
創作の神髄を語っている。世間から認められるとは関係なく、何かを極める。クリエイトは冷たく痛みを伴うものだ。そしてそこには偉大な先駆者や友もいる。一人きりではない。バトンを受け取って、神へと向かうのはあなた次第だ。
見方2
酷い。難病と闘いながら世間でも成功したAという人物が見た神は、確かに存在するかもしれない。しかし、それが冬至の集いで主人公が見た神と同一のものかは別の問題だ。
ここには、Aという人は凄い、Aと同じものに所属しているわたしも凄い、私たちも凄い、あなたも私たちに加わって凄くなって。
という甘すぎる論理の飛躍がある。私自慢ならいいんだよ。私のアイデンティティーとか、自分探しなら、勝手にどうぞって感じだ。しかし、それに加わらないあなたは損な人だ。私たちに加わって。という無邪気な信心、布教活動に至ると、抵抗がある。
なんだかAを侮辱されたかのような憤りまで感じる。 そんな2の見方をする自分は、確かにクリエイトとは程遠い人間なのだろう。
けれど、これは見る側、レビュアー集団にもありがちなものではないか。
例えばFlash板の批評スレだったアンチ統一スレッドの、数人の批評家に群れたアンチ住民たち。
辛い、孤独、痛い作業だからFlash制作や長文批評こそ素晴らしいと勘違いしていた住民たち。
これには自己批判も込めて。本質的に趣味なんだから、無駄な暇つぶし行為なのだよ。
また見方からしてもこの作品はZに属する。
だから、このZに属するジャンルの作品の数々は尊い。
それを愛好する我々も尊い。
Zに属していないあなた、是非、我々の手を借りてステップアップしてくれ。
これは歪だが。こうした盲目的なアイデンティティーの帰着、布教活動への傾倒には、距離を置きたい。
作品の個を探求すればするほどに、それを見る自分も個であることを強く意識する。
独りぼっちになっていくものだということを忘れたくない。
と鑑みると、あのスタンスに、私的Worst映像作品、「荒波 Love Letter」を連想してしまう。あの卑怯さ、卑劣さ。と、感動作品らしいよ。
見方3
雪の中、真っ裸でカミソリを投げる集団。警察に通報しましょう。 青臭くて固くて潔癖症な自分。けーさつ行きです。
以下、犬年記念に長文垂れ流し。
長いのでスクロール必須。
中身も薄いし。 警察といえば。
ここまで紹介してきた映像作品には、著作権違反もの、黒作品が多く含まれて。まっす。
懐かしの黒Flash初め、テレビアニメ、ドラマ、映画、音楽などなど。
作者や法の許可など、全く得ていないのは、大前提。
だけど、罪悪感を殆ど感じない。
十数年前は、黒フラを始めとした、違法物をジャスラック爆撃を恐れながらドキドキ観ていた。
2chを始めとしたネット履歴はアングラもの、朝目新聞とかドラわさびとかムネオハウスとか。
そういう黒い部分と、Flashという手軽なツールが合致して、Flashに強い勢いを与えていた。Flash板ブーム。
今ではYoutube、ニコニコなんかに元ネタの黒そのものが堂々と出ていて、ゲームなんて実況という形で垂れ流しで、普及しまくって、後ろめたさが無くなったのと同時にそれ故の魅力も大分すり減ったような。
そういう感じで、2chも役目を無くしていくのかな。
例えばこのスレッドでレビューし続けるメリットには。
黒作品を堂々と、著作権違反の引用を堂々と、作者の目を気にしないで出来る。
というのがあるけれど。
そうした最低限のハードルのようなものを超えて、躊躇いなく、普通の人が、たとえばネット初心者や自分のようなチキンが、個人サイトや2ch以外の場で発表してしまうようなそういうモラルハザード。
そうなった時に、このスレッドも自分の中でのFlash板の利便性も無くなっていき、忘れ去られていく。飽ききって放置されていく。
そんな予感がします。 何だろう。
一時のFlash板の大勢が見ていた夢にFlashbombなどの半公けの発表会、テレビ、雑誌への進出。
黒いネット社会から、白い社会への、
白、或いはそれに近いグレーの色を帯ての挑戦。
わたしも世間に認められるんだ。食っていくんだ。広い世界に飛びだすんだ。的なのがあったけど。
そういうのは自主製作アニメへと受け継がれる。けど、そろそろそのブームも陰りが見え始めたのかな。
反対にネットそのものが、どんどん黒くなっていく。
以前はアングラに属していた著作権違法コンテンツが一般に楽しめるほどに、広がって、当然のものと受け止められていく。
ネットで、オリジナリティ(藁)溢れる、クリエイティブ(藁)な、個人活動(藁)を目指す機運は、
世間で広く認められた知名度の高いプロフェッショナルな作品群に駆逐されていく。
白魔法絶対主義は、黒の魅力を知り尽くしてしまったネット層に、果たして受け入れられるのか。
深夜アニメはぁはぁな、オタクカルチャー的な色彩を強くして、どんどんコア化して、片隅に押しやられるんじゃないか。
それだけ黒は普及していて。
法律でも警察でも、止められない流れになっているように思える。
自分はネットジャンキー程に、アングラに詳しくないけど、youtube、ニコニコ以外にも黒いところはある。
こういうのは法によって潰れる可能性はあるけど、他のが出来たりして、止むことはないと思う。
つまり2ch、Flash板の衰退は、黒への弾圧や白への失敗じゃなくて。
2ch以外での、ネット界での黒の普及、台頭、成功。
Flash板の外部進出、拡大失敗というより、
外部そのものの2ch的色彩化、Flash板とそれ以外の境目や、ひいてはFlash板の無個性化、違法性に支えられた独自性の喪失。
にあるんじゃないか。
反対に言うと、2chやFlash板に拘らなければ、回線の強化に伴い、ネットで動画を楽しむ層は爆発的に増えている。
著作権もの、すなわちプロの創作物との競合、本当の意味での混沌の場になりつつあるネットで、動画作者は試されているし試すフロンティアは拡大している。
Flash板や2ch系動画はその橋渡し、道標の役割だった。だったのだ。嘘っぽい。 黒い検索サイト色々。
漫画系黒コンテンツ。
漫画村
http://mangamura.org/
Flashと漫画の関わり合いで、デジタルジャンプなどが支えていたweb漫画ブーム。
web初のインタラクティブでクリッカブルな、webならではの漫画の創出。
というのがあったけれど、この流れは途絶えてしまった。
反対に、紙媒体の漫画のネットへの直接的な無断転載。という黒方向に裾野を拡大しようとしている。
アニメ系黒コンテンツ。
ひまわり動画
http://himado.in/
最新のアニメを探るなら、ここ。
放映後、数時間以内に、転載される確率高し。
anitube
http://www.anitube.se/
古いものでもメジャーものなら、ここで。
シリーズ一気見なども可。
中華系黒コンテンツ。
bilibli動画
https://www.bilibili.com/
最新アニメは、閲覧地域の問題で弾かれてしまう。
が、黒系作品が多く眠る。
なつみSTEPや、Kなど、Flash作品も。
https://www.bilibili.com/video/av499384/?from=search&seid=14167174286916335440#page=1
https://www.bilibili.com/video/av42071/?from=search&seid=5660015707043470061 ☆doll
https://www.youtube.com/watch?v=nd5jpVLJGWg
無機物に命を吹き込む。アニメート。
艶めかしい唇に、手の動き。そして選曲の力。色っぽい。
そこに留まらず。
じゃあどうするかと言うと、それを腐敗させていく、朽ちていかせる。
腐っていく人形。
インパクトは大だし、儚く、美しい。 ブレイブストーリー
https://www.youtube.com/watch?v=nd5jpVLJGWg
前半三十分で、観るのが辛くなった。ので中断。
しおりがわりに、考えたことを。
小説が原作だが、文庫本で三冊分。それを二時間で処理する。
自然、物語は駆け足で、省略も多くなる。
特に前半の現実パート、学校や家での様々な出来事、フラストレーション、離婚などの家族問題が、本当にあっさりと流れている。
原作だとけっこうネチッこく、ページを割いているのに。
ファンタジーの中のごつんとした取っ掛かり、ファンタジー世界なのに漂う人間臭い諸々のトラブル、生々しさが、映画では殆ど機能していない。
勿論、粘質的に、ちまちました地味な現実問題を描いていくのは、アニメ映画には向かないし、省略は戦略的に仕方ない。
と納得したふりをして、それって原作小説の良さをこそぎ落として、その世界観の上辺だけを掬い取ったような。
なんだか。
映像化で映えるファンタジーなんだけど、二時間映画には根本的に向いていない内容なんじゃないかな。
離婚問題、自殺未遂。
というのをインパクト大で提示するんだが、そこまでのディティールが余り描かれていないので、説得力がない。
字面だけが躍っていて、異世界への突入にしては、印象が薄いし、共感もしにくい。
ここで観る気を削がれる。 【劇場版予告】千と千尋の神隠し
https://www.youtube.com/watch?v=xvKw3CJKQXg
危機や不満を持った少年少女が、異世界へと誘われる。
物語の定型だけど、その系譜では、どういうのが好みか。
となると、超有名だが、千と千尋の神隠し、特にその冒頭部分は、凄くストライク。
後半は力業っぽい強引さや、スケールに上映時間の長さが合わない感じもするけど、序盤だけでお釣りがくるくらい。
馴染みのクラスから離れ、転校し、新しい土地へと家族で出かける場面で始まる。
ブレイブストーリーのような暴力、離婚といった、分かりやすい欠落や危機感は演出されない。
が、巧みに自然にそれらは配置されている。
別れの華やかな花束を持て余し、退屈そうに新天地へと向かう千尋。その欠落感とアイデンティティーの所在なさ。
見知らぬテーマパーク跡地に向かう。
大きな仲たがいをする親子ではない何気ない場面。
しかし、二人で勝手に進み食べ物を手に取っていく両親。帰りたがる千尋。
社会や家族の関係の何気ない危機や、不満感を燻ぶらせる。
そこに異世界突入に際し、大きな危機が加わる。
両親は姿を豚に変える。容姿や理性を失う。
のに対し、千尋は自分の名前を失う。
生まれた時からの自分への呼び名の改ざん、アイデンティティークライシスはマックスになるが、そこでも名前を文字にしてシンボルにして視覚化して、そのその消失を強調するのを忘れない。
ここからのおにぎりを食べてほっとするまでの一連の流れは、出色。
大きな危機だけではなく、こうした細かい共感可能な悩みや問題を、自然と流れの中に置く。
巧み。 七つの海
岩泉舞 漫画図書館Z
こちらは検索すると無料で読める合法サイトが出てくる。
テレビゲーム中毒少年と異世界への誘いで、読み切り短編漫画。
少年に異世界に向かう動機となりそうな危機が起こるのだけど、その提示が凄く上手い。
跳び箱が飛べない。
勉強ができなくて、漢字の居残りをする。
卒業して先生に会えない。
と、身近で共感可能な題材。しかし、下手すると動機として下らないと一蹴されそうな些細な出来事。
でも、この三つを積み重ねることで、特に漫画技法で上手いのは三つをシーンの連続でぽんぽんぽんと置くことで、問題を切迫させたものにする。
夕焼け、というのもタイムリミットとしての危機を演出し、胸の高鳴りを与える。
オチは力強い。
異世界への突入で成長するゲーム的な型を破ることで、却って成長する少年。
というのも面白いし。
それだけではなく、異世界への同じ事件を切っ掛けに夢遊病的なボケが進行するおじいさん。
成長とともに、衰退、老いも同時に描いていて。
時、というものの存在感が出ていて、ちょっとしたやるせなさが希望のスパイスになっている。 [第1話]ONE PIECE
https://shonenjumpplus.com/episode/10833519556325021794
七つの海から連想した有名どころを。
異世界、というか大世界に突入していくまでの少年ルフィの話。
希望の船出の前、異世界へ向かう前の、危機。
本作では兄貴分の片腕の喪失、で、大きな挫折を経験させている。
ここで上手いと思うのは、その腕の喪失をこれ見よがしの伏線にしていない点。
師匠、RPG的な作品ではアバン先生やパパス親父など、憧れの強者を傷つけるのは、これまた強敵と相場が決まっている。
のだが、その定石を破り、何処にでもいそうな地方の鮫にその役割を与え、一話内で主人公にリベンジを果たさせ、非常にテンポよく、冒険感のある引きを作っている。
のだが、超大作となった本作は、一話での期待とはうらはらに、大げさな伏線や考察、過去の回想、パワーアップ、次々に出てきてインフレしていく敵味方、ドラゴンボール形式になっていく。
サイボーグ人間だっけ、フランキーみたいなのが仲間になったあたりで、振り切られ。
思えば、自分のベストな一話は、正にこの導入の第一話なのだった。 ☆混乱と怒涛の2ちゃんねる2004年史
https://www.youtube.com/watch?v=GYBZyceaV54
2004年ネット回顧録。
キーボードのタイプ音と楽曲のミックスにより、暴力的にまでテンポよく進む。
旬を過ぎたネタの数々だが、過ぎすぎて懐かしい。
Flashや2chの特徴に、時事ネタや時流ネタを取り込む柔軟性、手軽さがあったように思う。
ニュースサイトなど、ニュース性というか。
じゃあ今は。というとtwitterですよね。
FlashやAAに最終的に止どめを刺したのがTwitterなんじゃないかと思う。 映画ブレイブストーリー読了
何か、薄いというか、原作小説の暗さや人間臭さが無い。
というのは、作品のスケールに、2時間という映画の尺が圧倒的に足りないから。
30分アニメで20話くらいかけて、ようやく完結するような内容を詰め込むのだから、そりゃ表面的になるわな。
あの、観光地に行って、そこを一週間くらい見学して、アジアとか沖縄とか、そうして自分探し、みたいな薄っぺらさ。
作品のキャパシティと映画という媒体の上映時間の限界、とか思います。 ☆ジョジョの奇妙な冒険 20話 シーザー 孤独の青春
http://www.anitube.se/video/54631/JoJo-no-Kimyou-na-Bouken-20
シャボンの波紋のシーザー・ツェペリ VS 風のモードのワムウ。
二転三転するバトル、骨太なストーリー。
鮮やかな映像と、音響やナレーションに支えられて、30分以内に丁寧に纏まっている。 ☆3年C組14番窪園チヨコの入閣 MV
https://www.youtube.com/watch?v=bS18DC9mJpo
丹念に描きこまれた学校風景、モブキャラたち。
醸し出される生活感が、不条理で何処かブラックな展開の土台として立っている。
ダンスがちょっとダサいのが好き。 うふふふふ。
本当にただ長い文章を書きたい気分なので、中身のない、その上、Flashとは無関係な話です。
さらには、名作ゲーム、ゼルダの伝説ブレスオブザワイルドとゼルダの伝説夢を見る島とゼノブレイド2とMoonのネタバレを含みます。
ので、キモイと思ってスクロール。
に飽き足らず、肝豚死ねと呟いてこのスレから去るのが、健康的に、正しいと思います。
ふふ。 ☆1 序
昨年はゲーム収穫の年だった。
ドラクエ11やスプラトゥーン2と言ったヒット作が出た。
けれど、どちらとも自分には合わなかったのが残念だった。
じゃあ、なんで豊作だったか言うとゼルダbotwとゼノブレ2。
この二作が出た年だから。
後にも間違いなく名作として記憶に残るゲームが、一年の間に出たのが信じがたい。
そこで自分にとって面白いゲームとは、と考えてみた。 ☆2 ゼノブレイド2にハマる
自由に動き回れる幻想的で広大なマップが売り。
更には破壊的な物量のボリュームとプレイ時間、信者ができるほどの熱心なファンを抱える癖の強さを備えたゲーム。
と言うと直前までやっていたゼルダbotwが頭に浮かぶ。
それに比べると、ゲーム開始からなかなか自由に遊ばせてくれない、崖に登れない、町の住民やアイテムの存在感が薄い、ムービーが長い、とどんどんと不満が出てくる。
が、ゼルダそっちのけでハマってしまい、クリアまでやって今二週目。
途中までのゼルダはその間お休み。という面白さだ。
ゼルダと方向性が似ている部分で劣っている箇所、それはゼルダが極めて高い水準での傑作なのだから当然だが、は散見したが、にも拘らずこの一点がとても優れていた。
それはロードの短さ。
ゲーム開始やスキップトラベル(指定した場所に瞬間移動)やゲームオーバー後のコンティニュー。
ここでゼルダは意外と長いロードを挟む。
のだが、ゼノブレ2は気にならない程度の快適さ。
奇しくもゼルダの改善すべき欠点、オープンワールドならではの煩わしい汚点を浮き彫りにした感じだ。
ゼノブレ、ゼルダ共に、プレイヤーを地獄に落とす、トライアンドエラーや死んで覚える的な要素が色濃くあるために、こいつはデカい。
エラーに、死ぬことや色んな場所をザッピングするのに、凄く気軽になるというか、重くならない。
ただ、これは好みの部分は確かにあって、コンティニューまでにある程度のロード時間のストレスがあることで、ゲームオーバーに緊張感が生まれるというのもあると思う。
ゼノブレ2の方にハマッタのはあくまで好み。 ☆3 ゼノブレイド2のストーリー
ゼノブレ2はムービーゲーと言っても良いくらいに、ムービーが長く頻繁に挿入される。
ただ受ける印象としては、ムービーゲーと言うより、熱血漫画やアニメと言った、かなり肯定的な感覚だ。
つまりそれだけムービーの出来が良いし、ストーリーも魅力があるんだ。
勿論、介入できない葛藤は残るし、プレイやステータスが反映されない、楽勝だったのにムービーではそれなりに苦戦する、と言った矛盾はある。
けれど、苦戦させるレベルデザイン、そこからムービーでパワーアップ、そのまま能力が上乗せして戦闘が始まる。
などの難易度的な工夫もあるし、ストーリーで引っ張る系のゲームとしては上手くできている。
ゼノブレイド2 天の聖杯
https://www.youtube.com/watch?v=VCBXI--qH1A
このムービーを見ればわかる通り、印象に残る場面、いわゆる魅せ場は押さえつつも、全体として起承転結が練られていて強固にストーリーが練られているのがわかる。
また映像のみの情報、ちょっとした挿入シーンや仕草など、後半にも及ぶ伏線も用意されている。
つまり映像美を追求する技術デモにもならず、かと言ってテキストのみに縛られた窮屈な文章の映像化にもなっていない。
このゲームムービーとしての絶妙な塩梅。
また音楽が効果的にストーリーに沿って展開していき、流れを作っている。
ムービー中、プレイアブルなバトルシーンが挿入されるが、プレイしている自分のモチベーションを高める。
ゲームを意識したムービーなのだろう。
FF7の発展系がここにある、とは言い過ぎか。 ☆4の1 ゼルダbotwのストーリー
THE MAKING OF ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド [ストーリー/キャラクター]
https://www.youtube.com/watch?v=9mSgOEb3ttI
ここで語られるゼルダの伝説のストーリーの仕組みとは。
写し絵システム。
風景が写された写真を用意され、ヒントを頼りに写真の場所に行く。すると主人公であるリンクが過去を思い出し、ムービーが挿入される。
本作のリンクは記憶喪失です。
100年前は英雄だったが、永い眠りの果てに目覚めると仲間や姫、そして自身の記憶までも失われている。
どうしてこの仕組みかというと、「プレイヤー=リンク」と言った一体感を与えるためだろう。
リンクはドラクエ方式で長セリフを喋らず、一から手探りでプレイヤーとともにハイラルの地に慣れて、馴染んでいく。
ガノン撃破の動機や姫を助ける導線となる部分は、すっぽり失われた過去の思い出として分離し、それを取り戻しに様々な土地を巡ることになる。 ☆4の2 ゼルダbotwのストーリー 続
ゼノブレイドのストーリーがムービー主体な部分でゲーム的アンバランスを内包させているが、じゃあゼルダはそれを克服したか。
と言うと少し不自然な場面も出てくる。
主人公が全く喋らない、と言うことでゼルダシリーズでは初のボイス入りの今作だと、無口なのはやはり違和感があるし、勝手にリンクが動くムービーパートへの抵抗はより大きくなりそうだ。
だが、この思い出し設定によって、ムービー中での行動は百年も昔のリンクの、記憶を持っていた頃の在りし日の勇者として、上手いことプレイヤーに重ねられるようになっている。
本作は百年の空白を取り戻すとともに、勇者として生まれ変わっていく過程を辿ることになる。
また写真は複数枚あるのだが、どの写真からでも、どの風景の場所に行って収集し始め、それを続けても良い。
そして、思い出されるシーンは、巡った写真場所や順番に必ずしも時系列で沿ったものではなく、断片的に入り組んだ時系列で差しはさまれる。
全部の写し絵を見た後、初めて全体の中でこの時期の場面を写し取ったのだとわかり、プレイヤーがストーリーを組み立てていき完成させていくのを味わえる。
能動性のある、かなりゲーム的なものだとわかる。
つまりゼルダのストーリーは強固なまでに、「プレイヤー=リンク」。
始めたときは何も知らないプレイヤーと一体であり、ゲームを進めると共にハイラルの勇者のリンクとしてプレイヤーは一体化していく。という図式をとる。
これに現在進行形のプレイヤーが如何にハイラルを旅し、どのような経験を重ねたかと言った、プレイすることで紡がれるストーリーが主線として紡がれる。
何とこれまで語ってきたゼルダの過去の写真のストーリーは、この現在進行形のゲームプレイのストーリーに、あくまでも彩を添えるアクセント的な役割だったのだ。なんと。 ☆5 意味のないゼルダ、ゼノブレ、ストーリーの仕組み比較論
両者のストーリー部分の表面は似ている。
マップを能動的に、さ迷う時間が多いこと。
グラフィックが一級のフォトリアル方向とは離れ、フォトとアニメのあいのこに落ち着いた点。
プレイ時間の長さ。
が、ストーリーの仕組み、目指すところはかなり違う。
ゼノブレイドのストーリーは、ムービー主体の決まったストーリーを見せるための縦方向に進む。
反対にゼルダのストーリーは、ゲームを遊んでストーリーを紡ぎ、また失った過去を発見するための旅という、横方向に広がっている。
結果、自分のプレイにどのような影響を与えたか。
ゼノブレはストーリーが佳境に進むにつれ、先が気になりがっついてエンディングへと向かっていく。
ゼルダは反対に、ストーリーの終わりが近づくにつれこの世界にもっと居たくなり、様々なサブイベントや土地めぐりと言った、エンディングを遅らせる方向へと導かれる。
つまり正反対の体験をしたわけだ。そしてゼルダはまだ未クリアという。
もう一つこの対照的な方向を決定したのが。
ゼノブレイドは仲間、パートナーを救うために進んでいく物語としての動力が強かった。
ゼルダは魅力的な街の住民や様々な土地でのイベントを巡って旅していくアドベンチャーとしての動力が強かった。
これも大きい。
一長一短だが、この二つの分裂にも似たゲーム体験を一年の間で、両方とも味わえた。これは至福。
だが、もう一方で、お互いに足りない点もあったように思う。
ゼノブレでの世界観構築の魅力、アイテムの解説やモブキャラの魅力と言ったものがもっと出ていれば、より世界を救うという大きな目的に、意味も強く出ただろう。
反対にゼルダは、リンクが姫を救いたいとは余り思わず、またボスのガノンにそれ程に魔力というか強さのすごみを感じない。ゴールがさほど魅力的に映らない。
ここを補っていれば。とか。 ☆6 ゼルダ、ゼノブレ比較論 余禄
ゼルダ、ゼノブレ共に、自由度、と言うかプレイヤーや天の采配に委ねる部分が大きい。
ゼルダのストーリーの幅を持たせるのに、写真システムがあると述べた。
他にもメインストーリーが四つの地方に別れ、好きな場所から訪れてもいい作りにもなっている。
一方でゼノブレだが、これは仲間キャラ、ステータスを大きく左右するサブキャラのような召喚獣のような従者が、ランダムで選ばれるガチャにも似たブレイドシステムがある。
これは、一パーティにつき2人、4人、6人、8人と段階的に増えてくるサポート仲間の枠になっている。
それを埋めるキャラが、ランダムで決まるのだ。
バランスを取るためか固有枠もあるのだが、それ以上に20を超える特別なキャラがいて、キャラごとに専用の声優がいて個別イベントがあり、特徴づけられている。
あるアイテムを使うと多くの場合陥るハズレも含め、くじ引きのようにランダムで抽選され(抽選の際にオートセーブされ、」やり直しがきかない凝りよう)、数少ない当たりキャラを編成していく。
つまりプレイヤー毎に、いやプレイ毎にパーティは大きく異なっていき、戦術も変わっていく。
こうした現代の口コミネット社会にマッチした、思わず他のプレイヤーに語りたくなる体験の固有性。
ベクトルは違うが、ゼルダ、ゼノブレそれぞれに、それぞれの味で演出して成功しているのに注目した。
余禄の余禄だ。
仲間キャラについて述べたが、これもゼルダとゼノブレの大きな違いだろう。
大人数の賑やかな仲間パーティのゼノブレに比し、ゼルダはリンクがあくまでも一人、偶に馬をお供に基本は一人旅だ。
ゼルダのここは徹底していて、時のオカリナ以降に存在した、ゲーム目的を教えたりアドバイスするナビィなどの妖精的なお供もいない。
どちたともそれぞれのストーリーに合った選択と言えよう。よう。 ☆7 おまけ moon ラブデリック
プレステのちょっとマイナーな名作だ。
メジャー寄りだが、復刻版もなくプレイできる環境は失われていき、どんどんと希少性は高くなっている。
スライムやドラキーのパチモンなど、ドラクエっぽいパッケージだ。
だが、後に制作したスタッフがゼルダのスピンオフ作品やそっち系統の作品を出したことからわかるように、ゼルダライクな骨子の作品だ。
これが大胆にリメイクされないかな、とか、それはこのゲームそのものを裏切る望みなのだが思ってしまう。
ブラッシュアップされ、グラフィックは温かみのあるクレイアートそのままにより密に、音楽は従来のものはもちろん最新のものを加えてより多く、出来ればオープンワールド化して。
とね。そういう作品です。 ☆ゼルダの伝説 夢をみる島
大分古いゲームボーイ作品なのだが、このストーリーをね、この時期に、ゲームでやっちゃうのか、っていうくらいに衝撃的な作品。
ゼルダbotwで「プレイヤー=リンク」としてのゲームのストーリーの役割について述べたが、このゲームのストーリーはそれが生きている。
中途である事実が明らかにされ、葛藤するのだけど、リンクは何も言わない。
無表情。
街の住民も誰も気づかない。
じゃあ、誰が葛藤するかと言うと。
プレイヤーなんですよ。
これがゲームを進めること、もっと言うと長編の創作物を味わうことに秘められた葛藤を浮き彫りにして。
リンクが心の中で泣いているのが見えるようだし、これをプレイする自分の心は土砂降りだった。
印象に残り、余韻の残るお話だと思う。
世界観は非常に緩く甘い。
オールスターシステム。マリオに似たキノコ好きは出てくるし、ヨッシーのぬいぐるみは出てくるし、カービィのような敵キャラだって。
だけど、そこには。タイトルが胸に刺さるものとして帰ってくる。 長文、ウザいよ。
\(^o^)/オワタ。
一時期のストレス解消、永遠の後悔。 何をするんだ。止めろ。いや。止めろ。いや。もっとやれ。
恥ずかしい。 ☆2ch系RPG
2chでフリーゲームRPGと言うと、モナークエストが有名。
この一作の後に数々のモナー系RPGが生まれるのだけど、この流れはかなり前に絶たれた。
http://monarpg.usamimi.info/work/monaque/
http://monarpg.usamimi.info/
後にラウンジ板でRPGが興隆し、交流形式のRPGが乱立した。この流れもブームを生んだが、絶たれる。
じゃあ今はというと、VIP系板、VIPRPG紅白がその流れを汲んでいる。
http://viprpg17kh.php.xdomain.jp/main/
と、2ch系ツクールゲームは栄枯盛衰なわけだけど、場を変えて形を変えて残っていく。
Flash板系の動画が、どんどん板外に向かったのとはちょっと対照的。
VIPRPG紅白で巧くできてるなと思うのは、レビューが集積しやすいんですよね。
作者との交流やバグ報告などを中心に、作品内の掲示板で行う。
そして投票形式で、レビューを集めて、部外者にもランキング上位作品にふれやすくする。
このレビューの二つの側面、一つは作者や制作者へのアドバイス的なもの、もう一つは他のユーザーや全体の視聴者に向けた紹介的なもの。
Flash板の紅白に欠けていたものは、この後者、Flashを知らない人へ向けたものだったんじゃないかなとか。
それと黒系RPGで言えば、クローンゲームだけど、この流れも途絶えてしまった?
http://www18.atpages.jp/cgp3rd/
RPGダウンロードは、投稿作品・素材から。 ☆dancing おにぎり
http://www.geocities.co.jp/SiliconValley/4358/do.html
ダンシングレボリューションを、キーボードタッチに落とし込んだゲーム。
ゲーム自体はとてもシンプルで、独創性は余りない。
が、この二つが、却って他所への普及という点で極めて有効に働いたのだろう。
Flash板内では余り話題にならなかった。
板内では同作者の「赤い部屋」の方が有名。 >>109
けれど、普及作品数はかなーり多く、一つのジャンルを形成している大ヒット作。
https://www.google.co.jp/search?q=dancing+onigiri&spell=1&sa=X&ved=0ahUKEwiEuae2huLYAhWBypQKHdVDANMQBQgkKAA&biw=1920&bih=940
http://danoni.gamedb.info/wiki/?%BA%D7%A4%EA ☆女生徒
https://www.youtube.com/watch?v=LZ0LylbLw8A
「女生徒」は太宰治の、ファンレターを元に、ある女性の一日を描いた短編小説。
古くて男性の作だが、矛盾にも似た感情の起伏や極端な推移、神経質な純情がよく出ていて、現代の人にも通じる普遍性を感じさせる。
これに、少し男性的な視点で大正っぽい街を舞台に女性を描いた「端ノ向コフ」の実績のある塚原重義が映像化。
取り合わせとして面白い。
どのような化学反応をしたのか、興味がある。
のだが、DVDを買う程には食指は動かない。
と言うのも原作小説がamazonで安値で買えたし、青空文庫なら無料でネットで見れる。
そうなると映像に千円以上出すのは、躊躇われるんだ。
http://www.aozora.gr.jp/cards/000035/files/275_13903.html
しかし、ネットで漫画、映像の普及について述べてきたが、恩恵を受けているのは、小説も同様。
古典作なら青空文庫に当たれるし、少しお金を出せばamazonで手に入る。
昔は、神田の神保町で古本屋巡り。
なんてのが知的階級のトレンドというか、嗜みというか、こういうのが地方と東京、大学関係とそれ以外を分け隔てていたように思えるけど、そういう壁が取り払われつつある。
のは情緒は確かに失われそうだけど、基本的に素敵。
こういうの。
古いFlashも青空文庫みたいに、或いは非合法の纏め保管サイトやデータべースなどで、後世に残せて行けたら面白いと思うけど、春画や落書きのように消費されて、時代とともに消えてゆく定めなんすかね。
アスキーアートは保管庫が残ってるけど20年後辺りや後世まで残るんすかね。かね。 と、散発的に、長文使って、最近の漫画、アニメ、映像、ゲーム、小説,エロゲOPなどと言ったものの、楽しみ方を書いてみた。
だけど視点として狭くて歪んでるすよね。ほんと。
特に足りていないのが、非合法ネットと言えばエロ動画系、これが動画勢では明らかに勢いが大きい。もう一つはコミケを中心とした同人系。
これらは、あんまり詳しくないので。
誰か語りたい人が居たら、何かプリーズ。
っていうか、他に見ている人、居るんだろか? 居るなら挙手プリーズ。
唐age。 おお。すっかり常連さんですな。
しかし、他に読んでる人はいないようで。
独り言は続くよ。 ☆帰り道
https://www.youtube.com/watch?v=3c3MfEBe0Y0
すっと引き込まれた。
会話のやり取りやテンポや、放課後、夕暮れ、夜の移り変わりに、丁寧さを感じる。
作品全体から若さが出ている。
ただ尺の割にはドラマや変化はなく、平板で、助走で終わってしまった感もある。
しかし、だからこそ、青春の日常っぽさが印象に残り、他にはない微温の爽やかさに浸れたんじゃないだろか。
何時か一緒に通らなくなる、卒業してしまう、帰り道。という言外の余白の部分の、切なさが程よい。 ☆きづき
https://www.youtube.com/watch?v=AY6F-FLXWcM
これには驚いたな。
けれどその急展開を乱暴なものにしないのは、描きこまれた部屋の風景、食器洗いや靴を履く際のかかとを直す動作など、丹念な丁寧さ。
優等生で勉強ができすぎたが故に、というのをワンアイテムで、婉曲的に且つわかりやく提示しているのも見事。 ☆ステレオ劇場 かえりみち
http://koshiandoh.com/flash-gallery01/st-gkj-k/index.html
深みの出るストーリーではない。
シンプルなのは、裸眼立体視という特殊な形式を、余り考えないで済む内容で提供することを目的としたのか。
その方法で見るのは自分には無理だけど、3D映画、3DSなどの3D映像の先駆けとしては興味深い。
今はVR?
何でしょうね、進化していったというよりも、流行的なブームとして消費されて見向きもされていなくなるような。
そんな負の側面も。
新しいから、素晴らしい。と言うわけではない。
この作品も試みとしては面白いけど、内容は記憶に残らないような気もする。
ただ、そこら辺は割り切っているような潔さもある。
映像表現として、写真画像にほんわかタッチの絵を違和感なく溶け込ませている。
中身も「猫かわいー」だけじゃなく、それを通して「女子高生かわいー」を見せる。
それも性的な要素、「萌えー」「色っぽい」とか、そういうのを極力感じさせない、デフォルメされた可愛らしさを与えることに成功している。
のに何なんだろうね。このスッと通り過ぎてしまう感覚は。 ☆モララーの新人研修
http://dechi.xrea.jp/library/log/D8honey2/021.html#R269
http://dechi.xrea.jp/library/log/D8honey2/022.html#R12
アスキーアート中編。
これが好きだ。
マニアックだけど。いや、これはイイ。
水を汲むという凄く記号的で抽象的な仕事と、そこで描かれる骨太人間ドラマが程よくミックス。
特に人物が良くできていて、主人公のモララーの心の移り変わりは時に痛く、時に鮮やかで、DQNな役回りのしぃやネーノにも共感できるものがある。
血肉の通った人物造形は出色。
仕事の内容は本当にファンタジーで非現実のものだけど、そこで生きている人間さえしっかりしていれば、身近な共感は生まれるし、そのバックグラウンドとなる雇用や会社の実情などが滲んでいれば、社会派にも負けない歯応えが出てくる。
ストーリーラインも落とすところまで落として、復活までの心の変化も映して、鮮やかな後半へと進んでいく。
一本芯が通っていて、でも所には笑いを入れることも忘れない。
それも単純なものだったりシニカルだったり。
そして最終的に心地いい笑顔を残して、スレを閉じさせる。
ほんと、一本のテレビドラマを見たような醍醐味。
視覚的に見せるAAと言うより、読み物としてストーリーを追うAAでは、モナギコ系ではこれがベストかな。
自分はやる夫AA方面には余り食指が向かない嗜好なので狭い範囲なのだけど。
多作な同作者のAAには、他にも唸ってしてしまうものも多いのだけど、作者本人の謙遜する「甘さ」が自分には心地いいようで。 イイ!ってことかな? そういうことにしとこ。
この作者のAAには、他にも沢山素敵なのがあります。
その一部を抜粋。
☆あなたのこと応援してます
http://dechi.xrea.jp/library/log/D8honey2/005.html#R390
中編アスキーアート。
背景を殆ど入れない、派手なアクションもない、文章を主体としたAA。
なのでストーリーが肝になるが、こいつが実に上手い。
デキるヒロインに憧れて、でも彼女には彼氏がいて、それでも仕事を頑張る。
から、こんな風に話が転がって、主人公はこう選択して、実はこうなっていて、そしてオチへと至る。
この流れに驚きが混じりつつも、凄くリアルで人間臭くて、説得力がある。
テレビドラマっぽいありがちな展開からは外れて、しかし、また違ったドラマが映される。
余韻がブラックコーヒーのように苦く、スプーン一杯分の砂糖を入れたような優しさが温かい。 ☆デザイナー
http://dechi.xrea.jp/library/log/D8honey2/004.html#R395
中編AA。
この作品は物凄く寓意性が高いというか考えさせられるものがある。
流行とは何か。創作とは何か。仕事とは。理想的な恋愛って。相手やお客を見たサービスって。二人の仲はこれからどうなるの。
色々な切り口から語れそうな、そういうキャパシティの広さ。
これは多分、主人公のモノローグでぽんぽんとリズムよく展開しているからこのコマ数で収まっているけど、エピソードとして丹念に展開しようとすればこの十倍は使うスケールのお話だからだと思う。
展開や主張が圧縮されている。
そして、なのに、分り難さや急ぎ足のような感じは無く、奇麗にまとまり、着地している。
上質のショートショートの味ですね。
でも、長く広げたのも見てみたいような欲求はあるな。
名文です。凝った表現はなくとも、愛している恋人に結構ドライな目を持っているのがキャラに奥行きを与えているし、実際に言わない優しさや言えない弱さが伝わってくるし、それを物語の転部に上手く繋げている。
姿形は抜群だが 才能の方は平凡 それが俺が感じる君への評価
渡米したところでビッグになって帰って来ることはなさそうな気がする
だけどそんなこと 健気に夢を追おうとしてる君に 言えるわけはないよな
自分が挫折したからって 君まで絶望させたくはない
俺にはそんなことしていい権利はない
愛し合った期間は長かったのに 二人で一緒に泣いたのは初めてだっけ
君の望みの薄い門出を祝福しながら 俺も再起を誓う
君がいない間に君を幸せにできる男になるよう努力するよ
☆あとだしジャンケン
https://kamome.5ch.net/test/read.cgi/aastory/1310828961/89-107
短編AA。
今まではAAは派手じゃないけど、お話で惹きつけていた。が、この作者はこういう作風も出来る。ただ、こういうの、めっちゃ手間がかかりそう。
良ストーリーを作れて、良絵も描けてと、その全力に期待するのはギャラリーの勝手だけど、量産された作品がやはり適材適所に力を抜く大切さを伝えている気がする。 ☆IA / 日本橋高架下R計画
https://www.youtube.com/watch?v=EqogKMxhpT4
幾つもの印象的なシーンがパッチワーク的に並列される。
洗濯物、冷蔵庫、天気予報、どれもが日常的な一場面。なのだが、それらがことごとく破壊される。
が、楽曲に乗ってテンポよく展開されるため、嫌悪感や嫌味さは無い。
爽快感とも違う。
物体を壊す、血を出さない、怪我をさせないというのは聡明な判断。
記憶に残る場面はある。フライパンで卵を打つとか、ハマグリが焼けて殻が開く、とか。
発想が面白い。
わざわざ映像化するのにも味がある。
そして全体的な余韻はというとひたすら不思議な後味。
印象は各場面で霧散し、女の子が可愛いという軸が、何となく残る。
それもまた味か。 The present of a dictionary
ttp://web.archive.org/web/20040112035908/http://www.yo-net.jp/flash/xxpresentxx.html
何でしょうね。芸術は爆発だ!
冒頭の妙に目が大きい女の子とリアルにバカっぽい声と、それを打ち消す大音量の雨音。
でめげずに、最後まで観ることが出来たら、きっと凄い読後感を受けると思います。
ブラボー! クソフラ! ブラボー!
勿論、私は大好きです。
何処か壊れてるんですよね。背景のぎこしぃのキスや本のタイトルとか妙に凝っていて、でもそれ以前に頑張るとこあるだろってのがあって。
ところどころのギャグはひたすら寒く、シリアスに進む恋愛もの、と言う前提を壊しはじめます。
でも、辞書をめくる辺りで、凄まじいレインボゥを放ちます。
プレゼントに辞書っていうところで突飛ですよね。でも、そこで突っ込んだら負けです。
そこから、斬新な愛の告白が待ってます。
斬新すぎです。パラパラ漫画で告白です。
しかもギコとしぃが滑らかに動く。愛の告白とは程遠い妙なアクションも、心を揺さぶります。
一コマ一コマ愛情込めて、あの青年は書き続けたのか。
そしてバックには青春恋愛物を応援するハードロック。
手作りの贈り物に、感動しそうな場面の筈なのに、bloodとかkillとか叫んでます。
このパラパラ漫画と歌、手抜きなら「だめだろ!」とさとしそうなんですが、本編以上の労力と言うか気合を感じられて、笑うしかない。
更にそこから禁じ手とも取れる作者の言い訳が、添えられます。
(この作品においてはプラスですが、無難な作品を作ろうとしてる方は、作中での言い訳は止めた方がイイ!と思います。自信を持ちましょう)
そこでクールダウンとともに、この笑いもここで終わりかと安心します。
しかし、その後、余りにも凄まじい展開。いやー、凄いです。傑作と称されるギャグ作品でもこの高みには届きそうもありません。凄いです。 自分の中での、笑い系動画の笑える要素を、分解して考えてみる。
1ギャップ(落差)がある
2反権威的、背徳感がある
3ストーリーに予想を上回る飛躍がある。
4それでも努力している。
the present of a dictionary
1
純情恋愛劇にハードロックの取り合わせ。
一年越しの告白に、辞書でのパラパラ漫画の取り合わせ
下手な声優に、強烈な雨音に、英字字幕の取り合わせ
物語全体の流れとオチ
2
反権威的、と言えば辞書への落書き。それも四コマ。
ロックンロールも反権威から始まった。
また必死になってシリアス系を作っただろう作者をギャグとしてあおっているような背徳感。
これは自分がデバガメなのもあるが、作者の言い訳を作品中にデカデカと書いているのだから、興味の関心は作者へと自然と導かれる。
作者の言い訳自体、作品内のリアリティを著しく損なわせるメタ的な要素。反作品世界的。
3
恋人同士→彼氏がニューヨークへ
は一見突飛だが、使い古されたネタなので、むしろ定番的お馴染み感。
残されたプレゼント→郵便受けにダイレクトに辞書
ここで「おいおい」となる。
ラブストーリー→辞書からパラパラ漫画、オチ
笑った。
4
妙に上手いキスシーン。遊び心のある背景。作品としては纏まりかけている。最後で崩壊するが。
チャレンジブルな数々の挑戦。ことごとく逆効果なのがまたツボをつく。 >>186
大日本昔話
を例に。
1
定番の昔話ネタに様々なギャップを作る。
2
昔話というお馴染みの権威ある古典を、茶化す。
スタッフロール、映画やテレビアニメなどの市販作品、力作の個人アニメのシメを飾るところを、無意味な方向にオトス。
3
今までの昔話、傘地蔵を思わせる引きからの、突然の現代デカの登場。
その後の、無音だった中での突然の楽曲が、展開の飛躍を助ける。
4
無音の中、間延びさせないテンポ、絶妙なペースのネタの配分。 この分解は、ストーリー系でも行ける気がする。
>>107
☆PINK☆
1
Flash紅白、Flash制作・発表の場→Flash制作を投げ出すストーリー
水生生物のカブトガニが空を飛ぶ
理想の桃源郷がアンモラルな風俗街
2
アンチ統一スレッドでの権威、Aさんを撲殺
風俗街というエロ要素、日本刀でたたっきるという暴力要素
Flash紅白という力の入った権威ある(?)イベントを、ちょっと遠い目で見ている
3
飛躍の連続の展開。
だが、オチが妙にしっくりと決まるので、安心感はある。
4
けっこう長尺を使って、楽曲で緩急をつけている。
楽曲のチョイス自体、定番のFlashとは一味違った工夫の跡がみられる。 こうした笑いのカテゴライズから、幾つか。
☆ムネオハウスPV
https://www.youtube.com/watch?v=ZKy-lTRvXhU
こにゃにゃちわ的な笑いがあるけど、どちらかと言うと堅苦しい政府を、痛快に皮肉ってる快感がある。
内容もそうだけど、音声と映像を、ラップ調にキレキレに流すのが爽快感を増している。
ラップもアメリカの黒人とか凄くこうアンダーな底辺から出てきて、反権威的な色彩があるものなのかな。俄か知識だけど。 核攻撃サバイバー
https://www.youtube.com/watch?v=v-If62OTq-U
糞映像ボンジュール。
最近でも「このハゲー」とか「排除します」とかあったけど、そういう政治風刺ネタの動画って余り上手いのを目にしなくなったような気が。ちょっと見聞の弱い分野ではあるのだけど。
これ、ムネオハウスと比べると、ほんと不快感が残る。
ラップの切れがあるむねおに比べて、こっちは間延びしていて妙に歌が上手いようでヘタウマのような愛嬌があるわけでもない。
国家を皮肉っているようで、何というか核攻撃する北朝鮮とか核開発を加速させせてきた米ソとかの核競争とか、そういうのがすっぽり抜けている。意図的に抜かしてるんだろうけど。
そのくせ専門用語とかマニアックな人を使ってくるので、わかりにくい。歌と文字だけのシンプルな構成のくせに。
オチの「7の法則」で、はいはい突飛だねって納得する前に、そんな単語知らないです。
これって啓蒙系ソング? こんなの知ってた、関心を寄せて系?
何にせよ権威あるものを皮肉るのに、歌い手が何だか偉そうに聞こえるのが最大の皮肉。 413
は権威ある国家を皮肉る作品が、権威を持っているかのように偉ぶる不快感があるということを、上から目線での偉ぶったレビューで書く。という三段構造になっとります。 ☆将軍にはなれない僕だから (swf)
ニコニコより
>>128
「英雄にはなれない僕だから」のパロディー
怪獣になれると妄信する主人公のイカレップリヲ皮肉。
じゃなくて、英雄になれると信じていて、挫折していく、再生へのストーリーを上手いことパロってる。
金正男、昨年、暗殺により夭折。
と今になってみると、原曲の儚げな曲が、妙に哀愁をそそる。
こういう笑いが好きだな。アイロニーの物悲しさというか。 修造ウォッチ 【松岡修造×妖怪ウォッチ】
https://www.youtube.com/watch?v=PTVmYVZ0uRo
子供に人気の愉快な妖怪ウォッチと、暑苦しい実写の松岡修造のギャップある取り合わせ。
ひたすら濃い。
両方とも流行語大賞にノミネートされたんだっけ? ブーム的でニュース的な要素も大きい。
こういうお手軽で時事的なネタが、消費されつつも、動画文化を地味に支えていると思う。 ドナルドVSベジータ
https://www.youtube.com/watch?v=t33i5XNmf2k
人を見下したようなアニメのベジータ。
一方で無駄にフレンドリーで馴れ馴れしいドナルド。
戦闘エリートのベジータが圧倒するが。 とネタ系を分析してみたけど、よくわかんないんだよね。
笑いのツボって。
要するに自分は笑いのセンスがない。
千原兄弟が何故受けるのかもよくわからないし。
カッコいい男前のお笑い芸人? 笑う箇所ってどこにあるの。
トレンディエンジェルの斎藤さんが、何で受けるのかもよくわからん。
ハゲの人が単に「わたしハゲです」っていうだけで、なんでもてはやされるのか。
ほんと、ギャグセンス無い。 分類して語るのにハマる。
1ギャップ(落差)がある
2反権威的、背徳感がある
3ストーリーに予想を上回る飛躍がある。
4それでも努力している。
このスレッドのレビュー集を回顧してみよう。
1
長文だったり、短文だったり。
アニメだったり、ゲームだったり。
お勧め動画だったり、糞動画だったり。
その日の気分で書いているけど、意外とバラエティや緩急はついていると思う。
逆に言うと、統一性は薄いっす。
2
黒動画が多く。それを肯定する姿勢はアンリーガル。
公には出来ないが、だからこその2ch。
作品に噛みつくことはあるが、独り相撲の気もする。
歯に衣着せぬを心掛けるが、無駄に偉そうになっていて、長文に酔ったりする自分もいる。ナルシー日記。
3
は自分でもわからん。普通の人が普通に書いているので普通だと思うが、比較対象となる他の方のレビューがないので。とほほ。
4
時に無理はする。基本的にはてきとーぎみ。だが、Flash板で一番必死に書き込んでいる自覚はある。
この分類だと、かなり抽象的になっちゃいますね。4なんて、どうとでも取れるし。 もうちょっと広く使える分類を考えてみた。
1ストーリー
起承転結。映像の中身。
2絵、アニメ
見た目。画風。動き。アニメのストーリーでの役割。
3文章
文章内容。文章のストーリーでの役割。
4音
楽曲、効果音、音同期。音楽のストーリーでの役割。
5インタラクティブ
マウスクリックなどの映像への介入の有無、視聴者と作品の相互関係、webで発表する意義。
6歴史
先行する諸作品との関連性。ならびに、後発の作品への影響。映像作品全体での位置づけ。
7文化、社会
背景となる文化、社会での役割や位置づけ。 6、7は必要かなー。
Flashを語るうえで決定的に欠けている部分だけど、これは当面の映像作品以外の幅広い知識が必要。
更にはあんまり良いものが収穫できる気がしないんすね。自分の場合。
あと、もう一個、自分のレビューの視点で持ってないのが、これですよね。
11技術
パースは? タイムラインは? ASは? プログラムは? なんたらかんたら。
頭が痛い。
こういう風に分類するのは、有益かもしれないし、ある意味正しいレビューの在り方なのかもしれないけど、労力が半端ない。
書くほうも見るほうも。
作品あってのレビューなのだから。無料でその場で見れるのだから。
レビューは低コストで紹介的で。その日の気分でいいじゃない。気軽さと物量よ。大切なのは。
とは思うのだけど、やれないからやらないと言うのは、何だか嫌だ。
最近、ハイテンションだし、暇もあるので、トライしてみたい部分もある。
出来るだけ力を込めた、書くのも読むのも苦痛で、残念な溜息が出るようなレビューを書きたい気がある。
そこで何回もレビューしてきた作品で、印象が未だ纏まらない三作をピックアップして、分類型レビューをしたい。
>>1 なつみSTEP
https://www.youtube.com/watch?v=H0SNJIgSB5M
>>8 夏宵
http://www.w-room.net/flash/flash/natuyoi/natuyoi.htm
>>45 黄色い桜を探して
http://infinity.s101.xrea.com/flash/2004RW/yellowcherry.html あー、思いついたまま列記してみた。
一つ一つ丹念に当たると、凄い手間かかりそうっすね。
mk2レビューだとこんな感じ。
http://switchmk2.net/title.php?title=1
オリジナリティ
グラフィックス
音楽
熱中度
満足度
快適さ
難易度
これをさらに細分化すると
グラフィックス→ グラフィックス(ムービー) グラフィックス(プレイアブル)
音楽(BGM、環境音、効果音)→一つのゲームに数十のBGMが使われるので詳細な検討は、一曲につき一レビューとして膨大になる。
熱中度、満足度は逆に、受ける印象として、一本化できそう。
快適さ→ユーザーインターフェース→コントローラーのボタンと各アクションの割り振り、アクション(ボタンを押す)に対するレスポンス(ゲーム画面での反応)、メニュー画面の利便性、ロード時間の長さ
難易度→ゲームの初心者にとっては? このジャンルのプレイヤーにとっては? このシリーズのファンにとっては?
ボリューム、プレイ時間、ムービーのゲーム内で占める割合や機能
ストーリー→メインストーリー、サブストーリー、脇道
キャラクタ→(キャラクタのグラフィック)(キャラクタの個性)(キャラクタのゲーム中での役割)(他キャラクタとの関連性、ストーリー中の役割)→(主人公メインキャラクター)(サブキャラクター)(モブキャラクター、町人、モンスター)
ミニゲーム→ゲーム内ゲーム、勿論一つ一つ独立したものなので個別に
こんなん、真面目にやったら、死にます。
でもゲームだから、レビューを見てから買うまでにお金と時間がかかる。買わないという選択肢も大きく残る。だからレビューとしての価値がある。けど、無料でその場で観れるFlashに果たして意味があるのか……
これから3つのレビューは、まー、こんなん読むよりももう一回そのFlashを自分の目で観たほうが為になるよ。的なものです。
謂わば特にお気に入りのFlashへの過度の愛情表現のようなもので。
つまり思考を絡めた(*´Д`)ハァハァ文っすね。 なつみSTEP テキスト書き起こし
参考
http://f19.aaacafe.ne.jp/~takappe/natsumi-step/
なつみ STEP!
安堂なつみ
7/20/23:36 着
T?N59
G?59 黄色い桜を探して テキスト起こし
その樹には黄色い桜が咲くという。
今年こそどうしても見たくて、公園を彷徨った。
「…確かにこの辺りの樹だと思ったんだけど…」
私の記憶違いじゃなかったら、去年の花見は
家から一番近いこの公園にしか行かなかったと思う。
立ち入れるところは隅から隅まで探したけれど、
黄色い桜の樹はどうしても見つからなかった。
友達と、待ち合わせの約束もあるし、もう諦めよう――
そう、思った時だった
「すいません
今貴方が歩いてきた方には何があるんですか?」
声の主は老人だった。
私の祖父より少し若いぐらいだろうか。
「ああ、あっちは行き止まりですよ」
「そうですか、ありがとう」
何てことはない、ごく普通の出来事。
これで終わりになる――はずだった。
「貴方、もし良かったら、30分程度でいいから
この公園を案内してくれませんか?」 私は時計を見る。約束の時間までには余裕があった。
どうせこの場限りだし、断る理由は特に無い。
「いいですよ」
「では…貴女のお薦めのスポットに
連れて行ってくださいよ」
そんな些細な偶然が
私と老人との出逢いだった――
(タイトル)黄色い桜を探して
「今日は一人でお花見ですか?」
「はい。実は、ちょっと黄色い桜を探しに」
「黄色い桜、ね。あれは確か山の方ですよ。
研究所か何かあって、そこにね」
「いえ、確かに去年、ここで樹を見たと
思ったんですが」
「じゃあ貴女はそれを探すといい。
私は貴女について行くだけなんだから」 「まず、ここが私のお薦めの場所なんですけど」
老人を案内したのは日本庭園と呼ばれている場所。
桜の枝は東屋のそばまで届いている。
「枝垂桜があるのはこの辺だけなんです。
水は…濁っちゃってますけど、白鳥がいます」
「ほほう、確かにこれは奇麗だ」
「一周したら、向こうの池のほうにも。
それから、次は…」
広い公園には、至る所に桜が植えられているため、
空間そのものが、薄紅色に映った。 「貴女は、学生さん?」
「いえ、もうとっくに社会人です」
園内マップの区画を一つ一つ歩いて周りながら
互いのことを少しだけ、話した。
私は自分の職業の事。老人は家族の事。
中学生の孫が、今日遊びに来るらしい。
それ以上相手に踏み込む必要は無い。
暗黙の了解だった。 黄色い桜はなかなか見つからず、
とうとう老人と出会った地点まで来てしまった。
「じゃあ、私はそろそろ」
「今日はありがとう。よければ次は
私が新宿御苑でも案内しましょう」
「えっ?」
「年寄りと若者が折角友人になったんですからね。
これも何かの縁だと思ってね」
思いがけない老人の提案に、私は返事に詰まる
――だって私たちはたった三十分前に
「ちょうど向こうから来た貴女に、道を聞こうと思って声をかけただけなんだから」 (同僚OLとの食事シーン)
「近所の公園に桜を見に行ったら
知らないお爺さんに話しかけられた」
今のプロジェクトが始まって以来
忙しい日々が続いていた。
「えーっ?」
朝早く出社し、夜遅く退社。
楽な時さえ所定時間までは拘束される。
「案内して欲しいって言うから、暫く
一緒に公園の中を歩いてね」
仕事の内容は当然キツイのだが、
他の部署からは軽く見られていた。 「そしたら、また今度遭いたいって」
休日はどんどん削られた。
ゴールデンウィークも正直危ない。
「いつ?」
しかも直属の上司は機嫌が悪いと
すぐに周囲に当たり散らす人間だ。
「みどりの日」
理不尽な事で怒鳴られて
友人や先輩に愚痴をこぼすのだが
「未だ忙しい時期じゃない。急に
いけなくなったらどうするの?」
上司の前では平気な振りをして
人間できてるね、と言われてしまった。 「待ち合わせ時間から十五分経っても
相手が来なかったら中止だって」
不満は多少あるけれど、
今のところ辞めるつもりはない。
「一応、五月八日が予備日になってる」
まぁ、何とか生活できているし、
仕事そのものは好きなのだ。
「行くつもり、あるの?」
代り映えのない日常を送るのが
最も幸いなのは解っている。
「さあ、どうかな……」
ただ、ほんの少し
「毎日」に肩が凝っているだけ。 (老人とのデートシーン)
――五月八日。公園の主役は、既に
桜から花壇の草花に移っていた。
花壇を散策していると、
視線の先に老人が、見えた。
「こんにちは」
「向こうにいたから、何をしているかと
思いましたよ」
「ちょっと早かったかな、って
思ったから、花壇を――」 「そうですか。じゃあ少し歩きましょうか」
私は薄く微笑み、頷いた。
桜の花が散っても変わりない雑木林の小道を
二人、並んで歩く。
「二十九日に来たんですけどね、
貴女がいなかったから帰ったんですよ」
「すいません、やっぱり
休日出勤が入っちゃって」
本当にこれから御苑に行くかどうか話したのだが、
場所なんかどうでも良くなっていた。 私達は結局、公園のすぐ近くにある
和風ファミリーレストランに入った。
「何でも注文して良いですよ」
じゃあざる豆腐追加して良いですか?」
元々、共通の話題などあり得ない私達の会話は
ごく世間一般的な内容がメインだった。
個人的な事も多少話したのだが、喋るのは
主に私の方ばかりだった。
仕事内容、残業の多さ、業界について――
紡ぐ言葉は、とりとめが無い。 「大変ですね。しかしこのご時世、まともに仕事が
できるだけで有り難いですよ」
ごく常識的な意見を述べる老人は、自分の祖父と
どこか似ている、と思った。
ほんの子供の頃、少しだけ同居していたためか
祖父との仲はとても良好だ。
離れて住んでいても、随分溺愛されてきたと思う。
甘え上手として振る舞う殊に慣れていた私だが、
いつもと違うのだと言う事は解っていた。 「今日は妻には内緒で出てきたんです」
「私も、両親には言ってません」
私達は家族ではない。
二人とも、自分が帰る場所がある。
なのに、逢い引きではないと
言い訳しながら秘密を共有している。
『貴女に恋人が出来るまでの代わりですよ』
桜が風で散る中、老人は悪戯っぽく笑った。
奇妙にはっきりと覚えている。 食事の後、どこかに移動してお茶をしよう、と
老人が提案した。
「だったら、駅の近くは避けたいです。
買い物中の母と鉢合わせするかも」
「貴女、家は近くなんですか?」
「前に言いませんでしたっけ?」
「これは失礼。では、何処がいいだろう」
「大通り沿いに有名なケーキ屋があるんです。
私も初めてですけど、そっちに行きましょう」 注文にちょっと手間取ったけれど
私達の前にチーズケーキと紅茶が並んだ。
老人は道すがらバス停を探していたので
ここを出たら解散のつもりだろう。
何となくもったいないような気持ちになるが、
一時間先の、具体的な事が思い浮かばない。
「次は貴女の知っている所を案内してください」
私の予想を見透かしたように老人が、言った。 「普段は何処に遊びに行かれるんですか?」
「まぁ…通勤の通り道のM駅です」
「貴女のお奨めの所はありますか」
まだM駅周辺の事を知り尽くしたわけではないので、
私は考え込んでしまう。
「では、当日までに何処に行くか考えておいて
くださいよ。楽しみにしてますからね」
次の密会予定日は、一ヶ月後の土曜日になった。
待ち合わせも、M駅現地集合。 紙ナプキンに待ち合わせ場所の地図を描いた。
目印のモニュメントの特徴も入れる。
老人の家から遠いのではないか、電車賃は、と
心配すると、諭すように老人は言った。
「貴女が突然来れなくなっても構わないんです」
「連絡先はおろか、互いに名前すら知らない。
束縛は無し、それでいいじゃないですか」
「……そうでしたね」 店を出た後、私達は遠回しして
バス停まで向かった。
私はずっと微笑んでいた。
老人と別れる、その瞬間まで。 (一人、夢想しているシーン)
なんか次の約束しちゃったよ
どうしよう……
六月になったな。
お昼何処にしようかなぁ。
前は和食だったから
洋食屋さんにしよっかな。
あそこのオムライスはどうだろ。
気にいってくれるといいけど。
もう明日かぁ……楽しみだなぁ。 (二回目のデート)
M駅に到着したのは十時四十五分。
気持ち良いぐらいの晴天だった。
前回の事もあった為、私は寄り道せずに
目印の金属オブジェ前に行った。
「まだ来てないみたい」
今日はこちらの方が早かったらしい。
私は丸いベンチに腰掛け、本を広げた。 駅に出入りする大勢の人々が、読書中の
私の前を通り過ぎてゆく。
その中に居るはずの老人を探すのだが、
約束の時間になっても見つからない。
焦りとは裏腹に、無情な腕時計の秒針は
通常と変わらぬリズムで時を刻んでゆく。
(……十五分まで、まだ、ある) ―‐ 十一時三十分をとうに過ぎた。
もはや老人は来ないだろう。
私達二人の秘密と共有時間の終わりは、
予想だにしないほど早く、あっけなかった。
洋食屋に行き、一人で食べたオムライスは
デミグラスソースがやけに苦く感じた。
滑稽なぐらい、哀しかった―― それから間もなく仕事のピークは過ぎた。
残業時間は減り休日出勤も無くなった。
生活に余裕が出来たためだろうか。
あの時の事は夢と同義に成りつつある。
日常から少しだ逸れた世界への逃避は
ただの我が儘に過ぎないから―― ■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています