>>26
begin 関数と end 関数で帰ってくるイテレータで繰り返すようになってる。
標準ライブラリにあるコンテナの場合は std::begin と std::end が適用されて、
これは基本的にはそれぞれのコンテナのメンバ関数 begin と end をそのまま呼び出すが、
配列などのために特殊化した版が用意されている。

自分が独自に作ったコンテナを range based for に対応させたい場合は、
メンバ関数として begin と end を持っておけば std::begin と std::end 経由でそれが呼び出されるし、
非メンバ関数としてそのコンテナの型を受け取れる begin 関数と end 関数を用意してもよい。
どの名前空間にある begin 関数と end 関数が呼び出されるかは ADL で解決されるんだが、
このあたりの理屈は面倒なんで ADL をキーワードにしてググって。

独自に用意したコンテナについて、やりたければ at を呼び出すように作ることはもちろん出来るよ。

既存のコンテナについても、 std::begin と std::end を特殊化すれば、現実には挙動を変えられたりもするが、
std 名前空間にある関数をオーバーロードすることは禁止されていて、
std 名前空間内のテンプレート関数の特殊化も (全面的に禁止ではないが) 制約があるので、
規格の範囲内ではカスタマイズすることは出来ないと考えて良い。