今の時点でそれなりに C/C++ をわかるようになっている人の思う「良い本」というのは
「昔に学んだ」という体験だからさ、今から学ぶという人の事情とはやっぱり時代が違うと思う。
自分が読んだ本を言えても、それを強く勧めるほどの自信はないな。

例えば私が最初に買った C++ 本は ARM なんで、これにはいわゆる STL さえ載ってないんだけど、
当時としては妥当な選択肢だったし、十分にわかりやすかった。
でももちろん、今の時代に ARM を勧めるなんて馬鹿馬鹿しくてあり得ないでしょ。

昔の C++ を身に着けてから徐々に知識を更新してきていると昔の C++ と今の C++ が
滑らかに繋がっているように錯覚してしまうけど、昔の C++ を学んでから今の C++ というのは
結構な飛躍があると思うんだよ。
今から学ぶなら C++11 程度は想定している本の方がいいんじゃないかな、と個人的には思う。