>>629
昔BASICが人気があったころ、print と print using の二種類有り、
cout は前者の、printf は後者の流儀と同じである。
初心者は、print から使い始め、慣れてくると print using を使うと言われていた。
後者はとっつきにくいが独特の便利さがあるとされた。
つまり、BASICは、cout 方式も使えたのに、敢えて printf 方式も用意したのだ。
このスレやネットには初心者が多いので、覚えることの少ない coutが好まれているだけ。

なぜcoutが問題なのかと言うと、書く量が多くなることと、見た目的に結果を予想しづらくなるからだ。
printf( "(x, y, z, w)=(%d, %d, %d, %d)\n", x, y, z, w );
で済む所が、coutだと、
cout << "(x, y, z, w)=(" << x << ", " << y << ", " << z << ", " << std::eol;
などとなってしまい、打ち込みにくいだけでなく、結果がどうなるかも直感的に分かりにくい。
出力にカンマや空白を入れるのが難しいのだ。
さらに、これを16進に直したい場合、printf なら、
printf( "(x, y, z, w)=(%X, %X, %X, %X)\n", x, y, z, w );
と僅かな修正だけで済む。さらに、左に0を埋めた8桁の16進数に直したい場合には、
printf( "(x, y, z, w)=(%08X, %08X, %08X, %08X)\n", x, y, z, w );
で済むし、表示に0xを含めたい場合には、
printf( "(x, y, z, w)=(0x%08X, 0x%08X, 0x%08X, 0x%08X)\n", x, y, z, w );
で済む。これで、0x0000ABCD などと表示できる。さらに、0x0000abcd と表示したい場合は、
printf( "(x, y, z, w)=(0x%08x, 0x%08x, 0x%08x, 0x%08x)\n", x, y, z, w );
で済む。どのような表示形式にしても、コンパクトで見易い。
一方、coutでこれと同じようにしようと思ったら、見易くするためには5行くらいの長さになってしまうだろう。
それでもこのように美しい見た目にはならない。

昔のBASICのprint文にも同じような問題点がおきたから、print using が生み出されたのだ。
それを知らないで、coutがprintfより優れていると思ったら大間違いだ。