粒界腐食によって母材と塗装面に微小な空隙が出来ると塗装も内面からダメージを受けるので表面のクリア層はこれには意味を成さない。
外観目視ではツヤの低下、肌荒れにつながる。この症状が出ると、研磨をしても改善させることは不可能であり、
上から再塗装を施したとしてもすでに母材との密着性が損なわれている時点でまたすぐ傷んでしまうだろう。

よってこの現象は量産型ダイキャストミニカーにとってある種の持病みたいなものである。
発生を出来るだけ遅らせるには粒界腐食を遅らせるべく、高温多湿の環境下に長期間放置しないことが重要と思われる。
ただし使用されるダイキャストの不純物の割合や塗装前の下地処理の良し悪しによってもその期間は左右されるだろう。