>>875 指摘の、査定者のスキルによって「出典」認定が大きく変わって、全く支障ないものが「無出典」扱いで排除
されてしまう問題は、無出典を言い立てる側が「善意の確信」で、自分自身の認識不足、スキル不足とは夢にも
思わず強権発動して記事の質を落としてしまう実にやっかいな問題です。

 もう記事がこなれて定着していて今後、編集合戦にはならないと予測される[[VVVFインバータ制御]]を例にとれば、
「VVVF≡可変電圧可変周波数」という鉄道業界からの情報だけでは、動作説明としては全く意味をなしません。
 これは、どの電気機械教科書にも載っている三相誘導電動機の特性解析式を基に、従前、一定周波数での動作解説に
なっていて「滑り率」とか「停動トルク」とか「比例推移」が論じられて、回転子を巻き線型にしてそこに抵抗を
挿入して最大トルクを得る起動法などが解説されていた原式に実は含まれていました。
 誘導電動機の解析式から「周波数一定」の条件を取り去れば、「F/V一定制御(周波数/電圧一定制御)」、
あるいは「FV比例制御(周波数-電圧比例制御)」で、速度ゼロから一定トルクで起動できることが特性式としては
見えています!敢えて文字列での説明がないだけの状態で、十二分に出典でした。
 それは、誘導電動機特性のスキルのある層からみたらあまりに当然で、たちまちのうちに「F/V一定制御」、
あるいは「FV比例制御」という表現が広がって、電鉄のVVVFインバータ制御の解説にも反映されてきました。
 ですから「今は文字列出典多数で無問題」ですが、wikipedia鉄道分野[[VVVFインバータ制御]]記事に最初に
「F/V一定制御」が書き込まれた時には、明らかに出典式に基づく記述なのに、技術的スキルのない
「文字列出典唯一主義者」から「無出典」として削除を迫られかねない状況がありました。
そこは同趣旨で、もっとわかりやすい「FV比例制御(周波数-電圧比例制御)」を併記することと、
1相あたりの回転数ー発生電圧説明図を加えて補強することで、無用の出典攻撃は避けられてきましたが、
この説明図も10年前に一旦は「著作権侵害審査」に掛かり10週間余の表示停止に遭っています。