>>40
ご指摘の通り、宮脇クンが『夢の山岳鉄道』を執筆した当時、
上高地のマイカー規制は夏期のみであった。
しかし当時マイカー規制に関しては、観光客に逃げられてしまうとの考えから、
否定的な観光地が多かった中で、上高地が夏期だけでも実施していたのは、評価されていいだろう。

それから上高地の登山鉄道計画は、昭和時代に大手建設会社などが中心になって、
具体的に進めたことがあった。
しかしトンネル建設で水脈を破壊し、生態系に大きな影響が出ることが分かったため、中止になった。

そのような経緯があるのに、平成時代になって再び、上高地に登山鉄道をなんて
話を持ち出して来た宮脇クンは、野暮と言われても仕方ないのではないか?
北杜夫氏は旧制松本高校の卒業で、上高地は愛着のある場所だったので、
宮脇クンより現地の事情は詳しく、宮脇クンの登山鉄道構想に反対したのは、
当然ではなかったかとコメントしておく。