・市議との接触

 まず、今回の活動にあたり考えたことは機関車とはどういうものなのか。鉄道に知識のない人に説明するためにはどうしたら良いのかを第一番に考え、資料の
用意をした。
 そこで、6月26日に実際の機関車を見てもらい、実物を触れてから判断をしてほしいと思い大宮工場に保存されているD51 187号機を見てもらう事とした。
 その後ボロボロの状況という事だったが本当にボロボロなのかを説明した。D51684号機は柵で囲われて立ち入ることが出来ない。現物を見るならば、187号機
の非公式側は近接して見ることが出来るからだ。

 この日お会いしたのは、朝木直子市議、藤田まさみ市議、山口みよ市議、山田たか子市議、渡辺みのる市議、さとう直子市議、浅見みどり市議の7名だった。

 既にこの段階で渡辺みのる市議をはじめとして、現物の鉄の厚さが分厚い事を理解して頂いた。
 ボロボロになるのはボイラーケーシングやシリンダーケーシングであり、表面部分でしか無い。安全面に関わるのは機関車の骨格となる主台枠等だ。その根本
部分の厚さ、人間のこぶし大の厚さももあるものを見れば感覚的に分厚く、頑丈という事が分かるはずだ。
 ボロボロで危険であるというのは間違いであるということを実物前で説明した。また、その状況は全員が納得して頂いたのだ。資料を見て説明するよりも現物を
見て話をした方が通じる。現場仕事では当たり前の「現物主義」を行っただけである。

 現物を見た後、場所を貸会議室に移して資料を用いての説明を行った。この時使ったのが『厚狭の奇跡』で機関車は整備すれば蘇るということをはっきりと
分かって頂いた。また、D51 300のようにみんなで綺麗にしたいと思って頂いたのだ。