◆6/24(日)14:00〜14:55「ザ・ノンフィクション 父を殺した母へ 〜無理心中から17年目の旅〜」フジテレビ

2017年夏、東京・下北沢で街頭インタビューをしていた番組スタッフが出会ったのは、
前田勝(本名:趙勝均)さん、34歳。
舞台役者の前田さんは、今、自身の母親を主人公にした公演を行っていると言う。
カメラの前で前田さんが語り始めた「家族」の話は、あまりにも壮絶だった。

韓国で生まれて、すぐに両親は離婚。
母は日本に出稼ぎへ行き、親戚の家を“たらい回し”にされた幼少時代。
7歳からは、台湾の実父の元で育ち、
13歳の時に、日本人と再婚した母に呼び寄せられる形で、名古屋で暮らした勝さん。

事件が起きたのは2002年、18歳の春だった。
継父との夫婦仲に思い悩んだ母は、継父を撲殺した後、自ら身を投げた。
母親による無理心中事件…。

勝さんは被害者と加害者の息子となり、
“家族”も身寄りもいない日本で独りぼっちになったのだ。

母に対して、恨みと憎しみを持ったまま生きてきた勝さん。
16年の時が過ぎても疑問は消えない。

なぜ母はあんな事件を起こしたのか?
なぜ母は自分を棄てたのか?
遺された携帯電話や手紙を頼りに、母の人生を辿る勝さんの「旅」が始まった…。

【語り】池松壮亮