◆離人症の定義(井上晴雄氏の解説)

「自分が存在すると感じられない」
「自分が行っていることに対して、自分がしているという感じがない」
「私はもとの自分ではなくなってしまったような感じがする」

といった自我意識の障害、

「自分が今まで親しんできた人やものがなんとなく疎遠に感じられる」
「街を歩いている人々が生きている感じがしない」
「外にあるものと自分の間にヴェールでもあるようでピンとこない」
「そこに肌があることはわかるが、実際にあるという感じがしない」

という対象意識面の障害、

「私は自分の手や足が自分のもののような感じがしない」
「私は自分の身体がなくなってしまったように感ずる」
「私は自分の身体が自分の身体のように感じられない」
「私は自分の身体が生きていると感じない」