■「妄想三原則」

1、時や場所を選ばず生じる
2、無条件で生じる
3、妄想の記憶だけ生じることはない

1と2は統失患者を観察または彼らの証言により得られた原則であり、自明であると言ってよい。
3については、過去の被害記憶は妄想である(医学界の定説)ならば、過去の被害記憶を主張し続ける重度の妄想状態において、
現在も被害にあっているという妄想が生じないのは明らかに矛盾しているという論理に基づくものである。