そうした感情を吐き出す場所がほしい、と女性は言う。人に言いづらい、我慢をしてしまう「痛み」の受け皿のような場所を。

「きっと同じような人たちは多いと思う。救われる場所があれば良いですよね」

2年前、熊本で朝日新聞の記者だった私も、震災を経験した。やはり、いまだに揺れや物音、速報音で動悸が走り、息苦しさとともにしばらく動けなくなってしまう。フラッシュバックも、だ。そのように話す、ほかの知人もいる。

都市で起きた直下型地震ゆえ、多くの人たちがあの地震によって傷ついた。「被災者」かどうかに関わらず、そこに暮らす人々の心の復興は、まだ遠いのだ。

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熊本こころのケアセンターでは、震災による心の悩みの相談を受け付けています。相談専用ダイアルは096-385-3222まで。
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最終更新:4/15(日) 10:34
BuzzFeed Japan