(問)「神は耐えきれないほどの苦しみは与えない」とおっしゃったことがありますが、自殺に追いやられる人は、
やはり耐えきれない苦しみを受けるからではないでしょうか。

(答)それは違います。大多数は、私に言わせれば「臆病者の逃避行為」にすぎません。
果たすべき義務に真正面から取り組むことができず、死んでこの世から消えることがその苦しみから逃れる一番楽な方法だと考えるわけです。
ところが死んでも、というよりは死んだつもりなのに、相変わらず自分がいる。

そして逃れたはずの責任と義務の観念が依然として自分につきまとう。
その精神的錯乱が暗黒のオーラを造り出して、それが外界との接触を遮断するのです。
そうした状態のまま何十年も何百年も苦しむ者がいます。