普通の人々は健康に気を使ったり死後の無を理解してはいても
普段は全くそんな事は考えずに生きていて、老人になっても四六時中は考えずにいて
己が癌になって残りの寿命があと一年以内とか数ヵ月とか言われた時に、
突然の心臓発作や脳卒中でブッ倒れて残り数分の命になった時に、
突然の喧嘩や通り魔に刺された時に初めて死の恐怖や無の絶望を実感するんだろうな…

看守の足音に怯える死刑囚の気持ち、
海外のテロ組織に捕まって数分後に生きたまま首を斬り落とされる人の気持ち、
墜落する飛行機に乗っている乗客の気持ち…
その人達の恐怖は普通の人には想像もできないが
タナトの人達はその数分の、数十分の一でも理解できる、実感ができると思う