>>821
上の方のレスでアダムとイヴの知恵の実を例に出した人がいたけど、自分もそう思うよ。
人類は頭が良くなりすぎた。知らなくて良い知識を知りすぎたし、
解らない方が幸せに生きていけた事象や概念を、解りすぎた。

科学と医学の発達によるオカルトの排除。神の不在。魂の正体=脳。
あの世や輪廻転生の否定。死とは消滅。物理法則の限界。
宇宙の存在。宇宙にすら神はいない。一番近くにいる宇宙人とすら、地球人は会えない。
宇宙も地球も人も生命もこの世の全ては偶然生まれ、無意味に消える。

これら全てが知りたくなかったし、知る必要のなかった事だ。
知れば知るほど虚しくなるし、解れば解るほど絶望しかない。
何故こんな色々な事が「解って」しまった時代に我々は生まれてしまったのか?

全てを知った果てが何の救いも希望も安心もなく、無意味に無価値に無に還れ。だ。
それが嫌でも諦めろ。死後が無だと自覚していても絶望を顔に出さず、
恐怖していない振りをしながら毎日を生き続けろ。と言われているような気がする。

これこそが現代社会の安全で豊かな先進国に生まれた最大の代償であり、
罰であると自分は思わざるを得ない。発展途上国で無知なままでいたほうが、
宗教をそのまま信じて一生を終えられる国に生まれた方が幸せだったのではないか?
と最近は思うようになってきた。江戸時代の人が、弥生時代の人が、原始人が、猿が羨ましい。
こんな事を知るぐらいなら私は無知蒙昧な猿のままでいたかった…。