死という言葉の定義も使い方も人によってあやふやで
天国があると思っていたり幽霊がいると思っている人間が言っている死も
完全な唯物論者で死ねば無になると思っている人間が言う死も
同じように扱ってしまうからややこしくなる

己の記憶も意識も自我も消滅し完全な無に還る事を、事だけを「死」と定義すべきだし
「死」はそういう意味で使うべきだ
ほとんどのタナトも死恐怖症ではなく無恐怖症であり
タナトの使う死はあくまで状態の変化を表す過程としての単語の意味でしかない
「死」とは恐ろしく残酷で許せない概念なのだ
「死」という言葉から恐怖を取り去ってはいけない