超音波を交差して特定の場所へ人間に聞こえる音を届ける技術が登場
2025年04月06日
https://gigazine.net/news/20250406-sound-reaching-only-ear/
>>人間の耳には聞こえない2種類の超音波を出し、音波を曲げて交差させ、交差地点だけに「聞こえる音」を届ける技術が開発
中略
>>通常、2つの音波がぶつかると、音波は結合して大きな波となりますが、音波が十分に強ければ新しい周波数を発生させることができます。例えば、40kHzと39.5kHzのように、わずかに異なる周波数の2つの超音波ビームが重なると、その周波数の差である0.5kHz、つまり人間の可聴域内である500Hzで新たな音波が発生するとのこと。音が聞こえるのはビームが交差する部分だけで、その交差地点以外では人の耳に聞こえない音のまま
>>音波を操作する特殊な材料を利用し、超音波を曲げるという設計をしました。通常、音波は何かに遮られたり反射されたりしない限り、直進します。しかし、音響メタサーフェスと呼ばれる技術を利用することで、超音波ビームを曲げて進ませることができるとのこと。これにより、障害物を回避して特定の位置で交差させられる、湾曲した「音の道」を作り出すことができる
>>以下をクリックすると、超音波の交差地点と、交差地点の手前にいる人間の耳に音がどう聞こえるのかを示した動画を再生できます。
中略
>>超音波の交差地点では、音がハッキリ聞こえます。
>>ところが、人間の左耳に当たる地点ではほんのわずかしか音が聞こえません。
>>右耳側に至っては全く聞こえず。