100人に1人がなるという、統合失調症。
身近な精神疾患の一つだが、十分に理解されているとは言いがたく、誤解も多い。どのような病気なのか。

統合失調症は、脳の様々な働きをまとめる(統合する)ことができなくなる病気で、三つの特徴的な症状が表れる。

一つは、妄想や幻覚などの「陽性症状」。
そして倦怠(けんたい)感や意欲低下などの「陰性症状」、
記憶や注意力が低下する「認知機能障害」がある。

特に陽性症状が出ている時は、本人には病気という自覚がないことが多い。「監視されている」といった言動や、一貫性のない話の内容などから、周囲の人が異変に気づきやすい。

一般的には、眠れないなどの前兆期があり、次いで陽性症状が中心の急性期、陰性症状が中心の休息期、徐々に症状が治まるものの認知機能障害が出る回復期へと至る。

なぜ統合失調症になるのか、原因ははっきりわかっていない。
もともと「なりやすい」要因をいくつか持っている人に、ストレスなどが加わると、それが引き金となり発症すると考えられている。

[朝日新聞]
2025/1/13(月) 7:00
ps://news.yahoo.co.jp/articles/38d1a8d246e254afcb391e3aea6e47779d30918a