you「ジャンヌはもう終わりや」と。
なんで? と思った直後に、こう言われた。
ka-yu「お前とはもうやっとれんわ」
僕自身、ABCの売れ行きが良いのでこういう状況になると薄々感じていたことだった。
だから、僕が辞めてすむのなら、ジャンヌは続ければいいと言った。
だが、メンバーの答えはとにかくもうやれないだけだった。 そして、皆、黙り込む。
グチャグチャだった。 だったら仕方ない。だが、終わるなら、ケツの拭き方ってものがある。
今まで応援してくれたファンに対してどうやって最後、幕を引くか。それがいち ばん大事なことのはずだ。
僕がそんなことを言った時、誰かがポロッと言った。
kiyo「旅行行けばええやん。」
shuji「あいつら誘えば来るんやし……」

その二言で、僕はキレた。
「ふざけんな! ファンをなめんな!」
僕は怒りで席を立ち、ココスから出て行った。
怒りというよりも哀しさが大半を占めていた。情けなかった。
これがジャンヌ脱退の真相だ。
誰が悪いという話じゃない。いきなり増えたkiyoの体重と仕事の減ったメンバーの仕事(僕以外)の問題。
メンバーそれぞれの自覚の違い。
やらなければならないという強迫観念。

ジャンヌ=自分だったものが、shuji=かみむらしんやに似てきているという不安。
いろんなことが重なって、それが悪循環になっていた。
皆(僕以外)、どこか病んでいた。仕方なかった、あの時は――。

今は、HYDEスァンのことしか考えられない。