承認欲求。そんなの誰にでもあって。拗らせすぎたがゆえの悲劇みたいなのも普通にある。
褒めてくれる。認めてくれる。なんて気持ちいい。もっと褒めて欲しい。だからずっと一緒にいたい。
人はその感覚を｢愛｣と勘違いする。勘違いしたまま色恋沙汰に発展させてしまう。でもその先には絶望しかない。
何故ならばその感覚は｢愛｣ではないので本来｢愛｣があれば成し得るはずのことが成せず乗り越えられるものも乗り越えられない。
錯覚はお互いを傷つけることでその真意を探りはじめ─この人もまた私を必要としてる─とか言い出すあたりから「絶望」は「地獄」にその姿を変える。
「共依存」という地獄。