日本ではあまり報道されていないが、米国ではオピオイドの過剰摂取が大きな社会問題となっている。
2016年に死亡した米国の著名な歌手プリンスさんや、2017年に死亡した米国のロックミュージシャンのトム・ペティさんも、
死因は鎮痛薬のフェンタニル、すなわちオピオイドの過剰摂取によるものであった。
例えば、モルヒネ、ヘロイン、トラマドール、オキシコドン、メサドンなどがオピオイドである。
オピオイドは鎮痛作用だけでなく、多幸感をもたらしたり不安感を除去したりすることでも知られ、その依存性も問題となりうる。
米国で薬物関連死の多くを占めるのがオピオイドである。
1日に115人もの米国人がオピオイドの過剰摂取で死亡している。
このうちおよそ4割が処方されたオピオイドによる死亡とされる。
つまり、毎日46人が処方薬で死亡しているのだ。