私はJが開催を強硬に反対した理由がわかり
自分自身を責めた

先行を務めたLUNA SEAはいつもどおりの彼等のライブをオーディエンスに披露した

エゴとエゴのぶつけ合いから生まれる一瞬の火花
怒濤のLUNA SEAのライブが終わり

後攻のGLAYが登場しライブが終わる…

私は動けなかった
どんなライブイベントでも常にベストアクトを掴みとってきたLUNA SEAがライブで負けた…

完全な敗北だった…

ライブでは無敗だったLUNA SEAが敗北した瞬間だった

ロックバンドとしての理想としたライブを展開したのはGLAYだった…

GLAYに明確なエゴは存在しない
存在しないからこそ共存できるメンバーのエゴ

LUNA SEAは原曲者が音色や歌い方、リズムまで事細かく指定する

その全ての行為がメンバーのエゴを奪いさる

10年余りのLUNA SEAの取り組みはすべて間違っていたのではないか

GLAYが突き付けたライブがLUNA SEAの過去の栄光を粉々にしていく

LUNA SEAにとってあの日は終幕の始まりだった

その日から1年後の00年12月23日にLUNA SEAはベストアルバムperiodをリリース
20世紀最後のoriconチャートで1位を冥土の土産とし終幕する

終幕に対して事務所の社長はLUNA SEAは無敗のまま終幕すると
コメントを発し彼等の労をねぎらったが

私にはその言葉が真冬の夜空に虚しく響いた