TAIJI:俺がXにもう一回戻るとき 俺もそのときは家出少年でサ
YOSHIKIに面倒見られてたの 何度も何度も泊まってサ、
ミーティングして、飲んで、話して…言ってみるとクサいんだけど、
なにかのアレで、本当に、「痛みを分かち合いたい」みたいな部分でね
「とりあえず一発ずつ殴れ」ってことになって…
でもこいつ、絶対先に殴ろうとしないの
それで俺が先に殴ったら瞬間に倍になって返ってきたんだよ、バコーンって
星見ちゃったよ

TOSHI:飲んでて、2人で外に出て行ったの

HIDE:「どうせ抱き合って帰ってくるんだよ」って話してたら
    そのとおりになった

PATA:わりとその頃の定番だったよね

TAIJI:でもね、マジでね、泣くのよ、こいつ
殴っておいて泣いちゃってサ
俺は「痛ぇなあ」と思ってて、目が合うとサ
この男はもう泣いてサァ、俺の頭、ガンガン振るの
「アタマ痛いからやめてー」って(笑)
…俺、Xのトラブルメーカーだよ
それ、自分の役目だと思うからサ

普通の人間だったら、俺なんかもう、いやになるよ
だけど自分を殺してまで面倒見てくれてサァ…
俺のこと、やっぱり目が離せないと思ってるんだよ
親友なんていう言葉じゃないけど
もしそれがいるとしたら、…こいつ、YOSHIKIだよ(泣きそうな声)
なんか…、思い出しちゃうよ、昔のこと
そんな軽い話題でね、話せないよ…

全員:…

1990年10月10日発行
月刊オンステージ10月号『X PHOTO & TALK』