筆者の親戚に「パソコンの調子がおかしい」と言われて、見に行ってみた。
パソコンは7年前に買ったというウィンドウズMeのノートタイプ。
トラブル自体はすぐに解決したのだが、念のためにとウイルスチェックをしてみると……。
出てくる出てくる、なんとウイルスに3つも感染していた。(三上洋)

“ウイルス対策ソフト難民”が発生
 ウイルスまみれで危険極まりないので、すぐにウイルス対策ソフトを買うようにアドバイスした。
ところが後日電話がきて「ウイルスバスターってのを買おうとしたんだけど、入らないよ?」と言われてびっくり。
なんとウィンドウズ98・Meは対象外で、インストールすらできなかったのだ。

 驚いて調べてみると、大手メーカーのウイルス対策ソフトの最新版は、ほとんどが「ウィンドウズXP・ビスタ以降」となっていて、
ウィンドウズ98・Meにはインストールできなかった。
古いOSであるウィンドウズ98、98SE、Meを使っているユーザーは「ウイルス対策ソフト難民」だったのである。

 ウイルス対策ソフトがないのは致命的である。現在のコンピューターウイルスは感染力が非常に強く、
パソコンをインターネットにつないだだけで感染する。ウイルスの一種であるボットと呼ばれる凶悪なものを例に取ると、
インターネットにつなぐとわずか4分で感染するといわれている。

 ホームページを見るのではなく、メールを開くわけでもなく、単純にパソコンを起動するだけでウイルスに感染してしまう時代だ。
だからウイルス対策ソフトは絶対に必要。ウイルス対策ソフトなしでネットに接続するのは、裸で外を歩くのに等しい。
ところがウィンドウズ98とMeにはウイルス対策ソフトがない。最新版ではなく古いバージョンなら今でも利用できるが、
多くのウイルス対策ソフトが2007年中にサポートを終了する。

続く
http://www.yomiuri.co.jp/net/security/goshinjyutsu/20070611nt04.htm?from=os2

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