九大のPC、不具合相次ぎ500件 原因は安全対策ソフト

 九州大の学生や教職員らが使うパソコン(PC)が、米マイクロソフト社の基本ソフト「ウィンドウズ10」の更新による影響で正常に動かなくなったり、動作が遅くなったりするトラブルが相次いでいることが分かった。
大学が提供するセキュリティー対策ソフトが更新に対応できていなかったことが原因。
大学側は全ての学生、教職員にメールで注意喚起し、対策ソフトの削除などの対応を呼び掛けている。

 九大によると、5月末から学生や教授らから1日数十件の問い合わせがあり、これまでに約500件のトラブルを確認。
ウィンドウズ10の更新に対策ソフトが対応しておらず、自動更新されたパソコンで不具合が起きたという。
サーバーなどのシステムには影響がなかった。

 対策ソフトの使用は任意で、大学側がソフトを提供していたのは学生や教職員らの約2万3000台。
今後、ウィンドウズ10の更新に対応した対策ソフトに順次更新するという。
九大情報統括本部ソフトウェア事業室は「今後の更新の際は、二度とトラブルが起きないように対応を進める」としている。

=2018/06/15付 西日本新聞朝刊=


どこのウイルス対策ソフトを使ってたの?