折りしもISO9000の資格審査の時期に差しかかっていた。私は開発部門への内部監査
を行っているうちに、ワールド・ターミネーターを日本サイモン社に持ち込んだ人物が社内
にいることに気づく。日本中のハッカー達が2ちゃんねる等の掲示板を通じてウィルスの
発信元が日本サイモン社であるとの噂を流し始める。
私はその人物が科学技術ソフトウェア部門第二課の山辺慎三であることを突き止める。
黒幕はライバル会社シュバルツシルド社の黒岩北斗という男であった。彼の目的は我が
社の品質を地に落とすことであった。だが山辺は謎の失踪、黒岩はシュバルツシルド社の
屋上から飛び降り自殺を遂げる。
調査の糸が切れた時、ワールド・ターミネーターが牙をむいた。世界中の株価が暴落
を始める。