チャイルドポルノはさておいて、
ハーレムエンドや妹ネタや鬼畜系については賛否ある。
とはいえ前二者(ハーレムエンド/妹ネタ)については、
日本神話を含めてファンタジー系では珍しくなく、
鬼畜系に関しては「逆さオチ」(下克上オチやおかわりオチ)との
セットによるパターンは定型ともなっている。
このあたり、違和感なくハッピーエンドとして成立させるための、
文化的装置ともいうべき文化人類学的なパターンが存在するわけで
(そういえばレヴィ=ストロース先生、亡くなられましたね。合掌。)、
それを一つの「型」としてゲーム内で提示する。

そんなワケで、こうした設定を成立させるためには
主人公とヒロインの性格設定にも工夫が必要となる。
すなわち、基本的に真面目であり抑圧的であって
自分が社会と折りあうために作った殻によって
自縄自縛状態になって息苦しく感じているが、
かといって「自分探し」とかに安易に走れるほど頭は悪くない。
それ以外に生い立ちやらトラウマやら体質やらの問題があって、
結婚生活や普通のセックスに関して不都合があることにすると
ストーリーの展開に都合がいい。このあたり、安易に設定を行なうと
ありがちな「病んデレ」のパターンに陥ってしまうので節度が必要。