そんな中、就寝前のひととき、主人公は“赤”に対して
“白”の態度についてそれとなく相談するが、
“赤”の返答は要領を得ない。そこに、頸からタオルを下げ、
歯ブラシを持った(つまりは、歯磨きを終えたらしき)“白”が
通りかかる。“白”は主人公の目を覗きこみ、
「あなた、何も分かってないのね。」
手にしたタオルを主人公の頸に掛け、“赤”の表情を窺ってから
“にやり”と笑う。「安心して。検疫済だから」。
そう言ってからタオルを引き寄せ、濃厚なキスをしてから、
ぺろりと唇を舐め、ぐいっと袖口で口を拭ってから
意気揚々と個室に戻っていった。
そして翌朝には、なぜか“青”と“白”が意気投合していて、
その後プロジェクト自体は主人公と“青”と“白”を中心に
妙に和やかに、同時にさくさく進んでしまい、
反面、なぜか“赤”が妙に煮詰まっている……

主人公は明らかになったシステム問題を持ち帰って
検討することになり、研修生は要望について整理することに。
主人公は“白”に“青”を交えた飲み会の約束をさせられ、
それに背を向けるように“赤”は暗い顔で去ってゆく。

自分の部屋に帰ってホッとする暇もなく、
今度は緊急の呼び出しがかかる。