「あ…というか、すいません。そもそも、
“アダルトビデオの自動撮影システム”というネタの方が先で」
と、主人公。それを皮切りに、三人の間にエロ花が咲いてしまう。
元々女性恐怖症のケがあって、若い女は身内以外だと
よっぽどの美人かブス、あるいは“れの字”でないと
気楽に話ができないこと、美人が相手だと、ついつい
軽蔑されそうな話題ばかりを振ってしまうことを白状する。
「うんと美人だと大丈夫っていうのは、変じゃない?」
「いや、“誰が見ても美人”だと、男の反応を見て自分が
美人であることを確認する必要がないだろ? だから、
こっちが反応しなくても、不機嫌にならないから安心できる。
それに、最初っから相手にされないと思うから気が楽だ。」
「あら、私は本気でお近づきになりたいと思ってましてよ?」

その後、エロ関連の話を散々した挙句、ふと主人公が真顔になる。
「……すいません、例の監視システムって、
今、動いてないでしょうね?」
“白”が珍しく屈託なく笑う。
「作動してるに決まってるじゃないですか!」
そこから、妖しいサブプロジェクトが
進行を始めることとなる。