・メガデモの発祥地はフィンランドである. 気温が低く外で遊べない子供達がプログラムに走り,
 インターネットを通じてデモグループを発足させる事が多いようだ.日本でメガデモが流行っていないのは,
 外で遊ばない子供が皆テレビゲームをするからだと言われていて,
 フィンランドではゲーム機のかわりにパソコンがあるためにこの違いが生じたという説が一般的である.
 現にメガデモが世界的に盛んになり始めた1990年代初めのデモグループの多くは
 10代のメンバーで構成されていた(中には高校生だけで構成された主力チームも存在した).
 今日ではそういった若者が成長し, 更なる技術力を身に付けて大会に挑むことが多く,
 昔のようなパワフルな10代はあまり存在していない.
・現在のメガデモの多くはAT互換機上で動作するが, 一昔前のものはAmiga やCommdore 64などの機種が主流であった.
 AT互換機上では, 1900年代にはDOSで,2000年からはそのほとんどがWindowsへと動作環境を移行している.
 またWindowsへ移行するにつれ, 3D画像を使用するデモが増えてきている.
・メガデモの音楽には, MODという形式が使用されることが多い.
 MODの「サイズが小さい」「テクノ系が得意」という特徴がメガデモの志向に合致したため普及した.
 もっとも, 現在ではプラットフォームの性能自体が向上しているため, MP3をフルアセンブラで再生するデモも登場している.
・メガデモに投入される映像技術は, 初めてデモシーンに登場してから約2年後に日本のゲーム業界に導入されると言われる.
 例えばポリゴンを本格的に使い始めたのは1991(平成3)年頃で,
 その2年後の1993(平成5)年にはスーパーファミコンでスターフォックスが発売された.
 これらの事例は沢数あり, デモシーンを知る事は2年後のゲーム映像を知る事にもなる.