ぼくはおにいちゃんがほしい。
ぼくにはおにいちゃんがいた。
おにいちゃんはすぐぼくをなぐる。ぼくはよわくたたいただけなのに
すぐおこってつよくたたく。ぼくはおにいちゃんがきらいだ。
でもおにいちゃんはぼくをなぐるとおかあさんにおこられる。
おにいちゃんでしょって。
ぼくはおこられない。わるいのはおにいちゃん。
おにいちゃんとけんかになった。おにいちゃんはいつもよりつよく
なぐった。ぼくはないた。でもおかあさんはいえにいなかったから
おにいちゃんはおこられない。
おにいちゃんはぼくをなぐる。なぐるのをやめてほしくて
おにいちゃんのなぐるてがこわくて、それでいいことをおもいついた。
おかあさんはごはんをつくるときほうちょうをつかう。ほうちょうは
つよい。ほうちょうはおにくもやさいもおさかなもきれいにきる。
ぼくはおにいちゃんのてをきる。てをきったらおにいちゃんないた。
なぐれなくなった。でもおにいちゃんもかたっぽのてでなぐるから
ぼくはもうかたっぽのてもきる。けるのがいたいからあしもきった。
おにいちゃんあかくなった。あかいのいっぱいでた。
おにいちゃんぼくのわるくちいう。くやしいからくちもきった。
おにいちゃんしゃべらない。おにいちゃんうごかない、なぐらない。
おかあさんないた。なんでないたかわからない。
おかあさんぼくをおこった。ぼくはないた。ぼくがおこられるのなんで?
おにいちゃんいなくなった。ぼくはわかった。おにいちゃんいないから
ぼくはおこられる。もうおとうとじゃないからおかあさんおこる。
だからぼくはおにいちゃんがほしい。