エデンに繋がるPCは高価な物で下層階級に生きる若者達は、ギルドと称する接続屋に使用料を支払いエデンに赴く。
もちろん正規のパスはない。解放区へしか繋がらないのだ。
ログインできる解放区のどこへ落とされるのかわからず、開始10秒でログアウトすることもざらだった。
震える手でクレジットを求める若者達は狭い空間で接続を待つ。
悲鳴と歓声が混ざり合う、薄汚い廃ビルが活気で満たされる。
しかし、それは長くは続かない。正規のパスを持たない者はハンターと呼ばれるエデンのターミナルプログラムにより抹殺されるからだ。
プレイヤーの技術が優れていても圧倒的な装備と攻撃力により一撃で葬られるのだ。
強制終了を受けた若者達が次々と肩を落とし、ギルドを去り長い夜を凍えながら過ごす。