戦場は静かだった。大規模なクランが場を制圧していたのだ。
男達もその中に混ざっている。敵対するクランの姿は遠く暫くは安全だ。その暫くがどれ程のものかは誰にもわからないが...
ギルドのメンバーは、対光学兵器のスーツを纏い、持ちきれないほどの武器を担いでいる。
その様もこのクランの中では特別浮くこともない自然と言えた。
暫くの静寂の後、銃声が鳴り響いた。散開し索敵を開始する中、ギルドのメンバーは戦闘エリアから離脱する。
男もそれに従う。前衛から距離を取り、ハンターの狙撃に備え辺りを警戒しながら。
アサルトライフルのような下位クラスの火器ではなく、炸裂弾を装備したスナイパーライフル。それが男の選択した武器だ。