698 :名無し三等兵:03/02/07 17:26 ID:LrGCYnD0
「…他のソ連側の戦史に共通している特徴だが、彼ら(ソ連軍)は
戦いに勝つために、戦場に敵を圧倒する兵力を集中したことを誇らしく述べる。

これは戦いに勝つための大前提であり、彼らがそれを実行したことを
勝利を得たことと同等視していることは間違っていない。
しかも、大規模な兵力をある地点に集め、その部隊が作戦を展開する間、
必要な補給を行なえるような兵站を後方に整えてることは正しく大事業であり、
その文脈は、彼らがロジスティックとフロントを同格に見ていることを示している。
この意味では、ドイツや日本のように、敵より少ない兵力で相手を打ち破ったことを
誇る傾向にあるのとは対照的である。

すなわち彼らは戦いは最前線のコンバットだけではなく、
その前に勝つための物理的状況を作り出すことから戦いは始まっていると考えている。
(この辺はアメリカの考え方とよく似ている)

戦いの基本原則に即した健全な思考と言わなければならない」
(PANZER1988年9月号「クルスクの戦い」より)