クリントン米国務長官は27日、ニューヨーク市内で中国の楊潔外相と会談した。
長官は沖縄県・尖閣諸島をめぐり日中間の緊張が高まっていることを受け
「冷静な対応を優先させるべきだ」と楊外相に要請した。
長官はこの中で「事態収拾に向け対話に取り組む必要がある」と指摘。
日本側にも同様の対応を求めているとして、中国側に挑発的な動きを取らないよう促したもようだ。
両者はまた、11月の東アジアサミットを控え
中国と東南アジア諸国連合一部加盟国との間の火種になっている南シナ海の領有権問題についても意見交換。
クリントン長官は、ASEANとの間で
国際法に基づく南シナ海の「行動規範」の策定作業に着手するよう中国側に重ねて要請したとみられる。